東工大ニュース
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公開日:2023.05.26
東京工業大学学生支援センター未来人材育成部門学修コンシェルジュ窓口は、3月下旬から4月上旬にかけて新入生ガイダンスを開催しました。2023年度4月入学の新入生は、学士課程1,091人、大学院課程1,907人、編入生32人で、ガイダンスはそれぞれを対象とし、東工大生活にスムーズに適応し、主体性をもって学修活動を進めていけるように、学修の仕組みや大学・大学院の履修の基本などを取り上げて紹介しました。
4月6日、8日、9日の3日間にわたり、大岡山キャンパスHisao & Hiroko Taki Plaza(ヒサオ・アンド・ヒロコ・タキ・プラザ、以下Taki Plaza)地下2階のイベントスペースで、90分間のガイダンスを14回開催し、計1,010人の学士課程新入生が参加しました。
東工大の学士課程では、初年次の必修基礎科目と3年次の教養必修科目を、所属学院を横断する約14人のユニットで構成されるクラスで受講します。このユニットを単位とし、6ユニットごとにガイダンスを行いました。講師は現役学生の学修コンシェルジュJr.(ジュニア)と東工大の同窓会組織である蔵前工業会の卒業生が務めました。
ガイダンスでは、講師が東工大の歴史・実績、東工大生活の実体験、大学生活の過ごし方、学修面のノウハウなどを話しました。また、講師である現役学生から卒業生へのインタビューも設けられ、進路や研究分野の決め方や大学の学びと社会とのつながりなどを、卒業生が自らの体験を披露するとともに、新入生が将来像を意識しながら学修に取り組めるように助言も行いました。
ガイダンスの冒頭には、新入生の「ぶっつけ本番」で活発に投げかけた質問に、益一哉学長がその場で回答する質問コーナーが設けられました。キャンパスライフや大学での学びの心得から、理工系分野の探究を取り巻く環境や社会問題まで、様々な質問が飛び交いました。
ガイダンスの後半約25分はユニット交流会として、ユニットのメンバーでお互いの自己紹介とともに、入学して1週間の体験や今後の履修プランなどについても話し合い、親睦を深めました。また、「実現したいこと」や「なりたい自分」といった話題を共有しながら、自身の目標や理想を桜の花の付箋に書いて壁一面に貼り、新入生の抱負や期待が詰まった「一本桜」が、Taki Plazaの交流スペースで満開となりました。
ガイダンス後のアンケートでは、参加した新入生から次のような感想が寄せられました。
3月30日と4月1日に、日本語と英語のガイダンスをそれぞれ1日に1回ずつ、2日間で計4回、オンライン(Zoomウェビナー)で開催しました。日本語は1時間45分、英語は1時間30分で行いました。
学生支援センター未来人材育成部門の学修コンシェルジュ窓口とキャリア相談窓口が合同で開催し、前半30分は学修コンシェルジュによる履修と大学院生活全般の説明、後半はキャリアアドバイザーによる就職関連ガイダンス・留学生向けキャリア支援ガイダンスが行われました。
2023年度4月の大学院課程新入生は1,907人、うち留学生は290人です。日本語でのガイダンスには510人、英語でのガイダンスには76人が参加しました。日本を含む12の国と地域からの参加がありました。
前半の学修コンシェルジュによるガイダンスでは、大学院生全員に共通のカリキュラムや履修の仕組み、および大学院課程の各種プログラム・教育課程、留学、経済支援、東工大の各種支援窓口などに関する情報を網羅的に紹介しました。
後半のキャリア支援ガイダンスでは、キャリアカウンセリングの紹介に加えて、卒業生の具体的な就職先や就職活動のタイムラインが示されました。
日本語ガイダンスでは、現役大学院生の学修コンシェルジュJr.により、学修・研究生活のノウハウ、学会参加の重要性、上手な気分転換の仕方などの例が紹介されました。
また、日本での就職を目指す留学生向けの「キャリア支援ガイダンス」では、東工大の留学生のキャリアパスや、就職活動に対する心構えや基本的な情報が、日本語と英語でそれぞれ約15分間紹介されました。
大学院課程新入生ガイダンスでも、冒頭に益学長がお祝いメッセージを送り、益学長への質問コーナーも設けました。ZoomウェビナーのQ&A機能を用い、「東京医科歯科大学との統合ではどんな影響が予想されますか?」「すずかけ台のお勧めスポットはどこですか?」など、今後の発展に期待する声や、大学院生活に関する質問などに対して、その場で1つずつ回答しました。
参加した大学院課程新入生からは、アンケートで次のような感想が寄せられました。
高等専門学校等を卒業して東工大に編入学した学生を対象に、4月1日に3時間のガイダンスをTaki Plaza地下2階で対面開催し、32人の編入生が参加しました。
ガイダンスの冒頭には、益学長と編入生とのQ&Aコーナーが設けられました。高専から東工大に編入学した先輩でもある益学長に対して、学生時代の話、キャリアの歩み方、研究について、学長になった理由、大学統合を決断した経緯など、さまざまな質問が飛び交い意見交換が行われました。
学修コンシェルジュからは、歓迎のメッセージとともに編入生として入学した学生の活躍について、動画を交えて紹介がありました。
編入生は高等専門学校で履修した科目と東工大での履修との互換性や、学士特定課題研究の申請といった東工大の学修の仕組みについて、編入学後ただちに把握する必要があり、大学という環境の変化に適応し新生活の計画を早いうちに立てることも望まれます。こうした編入生特有の事情に配慮し、ガイダンスでは、編入生会の先輩学生達が、履修に関する全学共通の基本的事項、編入生に特有の注意点、各系の専門科目の履修方法について、教務課や各系主任の先生にアドバイスを受けながら資料を作成し、後輩たちに伝えました。
学生支援センター未来人材育成部門学修コンシェルジュは2016年度より、毎年4月の入学時期に新入生ガイダンスを実施しています。学生支援センターに所属する現役学生のスタッフである学修コンシェルジュJr.がニーズ調査から内容の策定までガイダンスの準備を主体的に行い、東工大の同窓会組織である蔵前工業会の卒業生と協働しながら進めました。