東工大ニュース
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公開日:2023.09.06
東京工業大学ヨット部の女子部員2ペア5人が、第31回全日本学生女子ヨット選手権大会関東水域選考会において、スナイプ級と470級の2種目を勝ち抜き、9月に開かれる第31回全日本学生女子ヨット選手権大会(通称:全女インカレ)への出場を決めました。東工大ヨット部の同大会への出場は、両クラス(級)共に2019年以来4年ぶりの快挙です。
6月10~18日に江の島ヨットハーバー(神奈川県藤沢市)で行われた同選考会では、スナイプ級で20艇中11位、470級で22艇中13位の成績を収めました。
第31回全日本学生女子ヨット選手権大会は、9月22日~25日に葉山沖(神奈川県葉山町)で開催されます。スナイプ級、470級の両ペア共、同大会初出場となります。
ヘルムスマン (helmsman)とは、ヘルム(舵輪などを指す、舵取りする)という意味の言葉から来た操舵手のこと。スキッパー。
私たちにとって初めての全女インカレ出場となります。予選大会では日々の練習の成果を感じるとともに、悔しさを味わうレースもありました。自ら探究を行う勉学とヨットには、「答えは1つではない」という共通点があるように感じます。大会ではより良い結果を残せるように、さらに気持ちを引き締め、主体的に練習に励んでまいります。レースを楽しみながら、全力を出し切れるよう頑張ります。応援よろしくお願いいたします。
初めて全女インカレに出場できることになり、大変嬉しく思います。普段とは異なり、全国の選手と競えることが楽しみです。関東水域選考会で学んだことを意識して日々の練習に励み、大会当日は技術、ルールや戦略などの知識、共に万全の状態で挑みたいと思います。選考会ではレース経験が浅いことが原因で抜かされることもあり、悔しい思いを経験しました。大会までの期間、実践的な練習を積み、その成果を大会で最大限発揮できるよう頑張ります。応援よろしくお願いします。
ヨットレースは、刻々と変わる風や潮を読み、速さを保ちながら進路を決めていくというように、高度な戦略と戦術が要求される頭脳スポーツです。レースは参加艇が一斉にスタートし、海上に設置されたブイを規定の順序で規定回数まわり、フィニッシュの順位を競います。全日本学生ヨット選手権大会では、スナイプ級と470級の2種目で競技が行われます。
スナイプ級は、メインセールとジブセールという2枚のセールを持つレーシング・ディンギーを使用します。スピードにあまり差が出ないため、風を味方にし、他艇と駆け引きをしながらレースを展開する必要があります。船底にあるベルトに足をかけ、上半身を外に出してバランスをとり、艇の傾きを抑えます。
470級は、メインセールとジブセールのほかに、スピンネーカーというセールが付いたレーシング・ディンギーを使用します。受ける風が多いのでスピードは出ますが、バランスを崩しやすいため、艇の傾きを抑えるために、トラッピーズというワイヤを装着し、艇の縁に足をかけて体ごと海上に乗り出してバランスをとります。