東工大ニュース
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東京工業大学の学生5人と教職員7人が「第18期(2023年度)2級アクセシビリティリーダー」の資格を取得しました。
アクセシビリティリーダー認定証授与式は3月11日にHisao & Hiroko Taki Plaza(ヒサオ・アンド・ヒロコ・タキ・プラザ)で行われ、プレゼンターの岡村哲至学生支援センター長から、学習意欲への賛辞と学内および社会寄与へ期待する言葉が贈られました。
式後に行われた資格取得学生を対象とした「2023年度学生アクセシビリティリーダーによる東工大アクセシビリティ調査会」では、東工大のアクセシビリティについて活発な意見交換が行われました。ここで出た意見はアクセシビリティを学んだ学生の貴重な視点として集約され、今後の東工大アクセシビリティマップに役立てられる予定です。
アクセシビリティとは、「利用しやすさ」や「参加しやすさ」を意味し、障害の有無や身体の特性、年齢、言語、文化などの違いによらず、多様な誰もが「利用しやすいか」「参加しやすいか」といった文脈で議論される概念です。情報、サービス、製品、環境等において、どれだけ多くの人にとってアクセシブルかは、重要な視点として、昨今ますます注目が高まっています。
本学では、学生支援センター 学生相談部門 バリアフリー支援室が、多様性社会におけるさまざまなアクセシビリティを推進できる人材育成を目的としたプログラム「アクセシビリティリーダー育成プログラム(以下、ALP)」をオンデマンド形式で実施しています。プログラムを修了した受講者は希望により、アクセシビリティリーダー育成協議会の「2級アクセシビリティリーダー」資格認定試験を受けることができます。
東工大でのALPの実施は2023年度で4年目となり、これまでの受講者は150人を超えました。本学では、ALPの受講によって「言語・文化・環境・ジェンダー・年齢の差異、障害の有無などに関係なく、誰もが利用・参加しやすくするために整えていくべきことは何か?」を考えられる人材を育成し、多様な誰もが過ごしやすいキャンパス作りを目指します。
認定証授与式に参加したアクセシビリティリーダーに、ALPを受講した感想を聞きました。
幅広い知識を得ることができ、とても有意義でした。アクセシビリティリーダーとしての活動をもっと積極的に行っていきたいので、いろいろな取り組みを知りたいと思います。
身体機能や法制度などを幅広く学ぶことができ、普段の生活の中で、アクセシビリティの不足、あるいは工夫に気付くようになりました。
アクセシビリティを考えるには幅広い知識が必要であることがわかりました。いろいろなケースを想定しなければならず、難しいと感じました。
自分の周囲への見方が変わりました。例えば点字ブロックに今まで以上に注目したり、ドアの種類が引き戸かどうかを気にするようになったりと、移動におけるアクセシビリティに関心を持つようになりました。また、自分が作成する文書の見やすさに気を付けるようにもなりました。フォントは見やすいか、色のコントラストが適切かなど、なるべく多くの人にとって見やすい・読みやすい文書を作るよう心がけています。