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新複合コース“エネルギー・情報コース” 2024年度4月から学生の受け入れ開始(エネルギーコースの改組)

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公開日:2023.09.14

東京工業大学(以下、東工大)は、エネルギー・情報卓越教育院(教育院長:物質理工学院 応用化学系 伊原学教授)で実施している文部科学省卓越大学院プログラム「マルチスコープ・エネルギー卓越人材」を発展させ、学院横断型の大学院コース(修士課程、博士後期課程)であるエネルギーコース(主任:物質理工学院 材料系 木村好里教授)を事実上改組して、グリーン×デジタル人材の育成を目指す国内初の学位認定コース“エネルギー・情報コース”を設置し、2024年度から学生の受け入れを行います(2024年度4月入学者から)。

エネルギー・情報コースの概要と特徴

エネルギー・情報コースの概要と特徴

この度、エネルギーコースとエネルギー・情報卓越教育院とが協調して、エネルギー・情報コースの教育課程を構築しました。エネルギー・情報コースでは、現在、エネルギーコースを選択できる学院・系の学生に加えて、情報理工学院情報工学系からもコースを選択できます。大岡山キャンパスに構築されている独自開発のデジタルツイン(“Ene-Swallow®️”デジタルツイン)にて取得している実際のエネルギービッグデータを活用した演習や、一橋大学と連携したエネルギー経済/ファイナンス/政策関連科目など、多様な特徴ある科目から選択履修でき、これまで以上に、所属学生が自ら学びたい科目を自由に設計できるコースとなっています。また、さらに選抜された学生は、産学連携の最新技術ワークショップや海外大学と連携する国際フォーラムなどに参加できるほか、選抜された学生はエネルギー・情報卓越教育院の制度によって博士後期課程からは経済的支援を受けることができます。

東工大では、2016年の教育改革によって、国立大学で初となる学部から博士後期課程までの一貫した教育を実現する学院体制を構築し、原則全ての大学院科目において英語による講義を実施しています。また、学術領域横断型の複合コースであるエネルギーコースを、独自に学位を認定する自立的なコースとして設立し、多元的エネルギー学理※1を基本理念として、高い専門性とエネルギーに共通する学理を習得した修士/博士を輩出しています。現在、エネルギーコースには、理学院 化学系、工学院 機械系、同学院 電気電子系、物質理工学院 材料系、同学院 応用化学系、環境・社会理工学院 融合理工学系から1学年合計約75名が所属しています。

一方で、エネルギーコース設置以降、エネルギーを取り巻く環境は、急激に変化し、カーボンニュートラルの実現は、世界共通の喫緊の優先課題の一つとなり、実経済にも大きな影響を与えるようになっています。そこで、技術革新を加速させるため、データ科学、機械学習、人工知能、高性能コンピューティングを活用するシミュレーションを含む分野と、エネルギーコースの理念である多元的エネルギー学理との融合分野を“エネルギービッグデータ科学”と定義し、本融合分野の開拓と産学連携研究、および海外大学との国際共同研究を推進するコンソーシアムとして、2019年11月にInfoSyEnergy研究/教育コンソーシアム(代表:物質理工学院 応用化学系 伊原学教授)を設立し、その教育部門として2020年12月には、エネルギー・情報卓越教育院を設立しました。さらに、2021年にはゼロカーボンエネルギー研究所(所長:科学技術創成研究院 加藤之貴教授)を設立し、同研究所を中心とするグリーン・トランスフォーメーション・イニシアティブ(Tokyo Tech GXI)を立ち上げ、「統合エネルギー科学」として、本学では多面的に研究/教育を推進しています。エネルギー・情報卓越教育院では、文部科学省卓越事業「マルチスコープ・エネルギー卓越人材」の一環として、修士/博士一貫のエネルギー・情報卓越教育課程を運営し、博士学生への経済的支援と産学連携によるグローバル人材の育成、輩出を行っています。

今後、エネルギー・情報コースとエネルギー・情報卓越教育院、InfoSyEnergy研究/教育コンソーシアム、および関連部局と連携をとりながら、グローバルに活躍するグリーン×デジタル人材を育成します。

※1 多元的エネルギー学理

さまざまなエネルギー技術の知識を分解、類似性と相違性を整理し、エネルギー知識の再利用や俯瞰を実現するエネルギーコースの理念となっている学理。

関連リンク

お問い合わせ先

エネルギー・情報コース設置準備委員会
Email contact@energy.titech.ac.jp

エネルギー・情報卓越教育院 及び
InfoSyEnergy研究/教育コンソーシアム
Email office@infosyenergy.titech.ac.jp

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