東工大ニュース
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7月12日、東京工業大学 リベラルアーツ研究教育院は、本学留学生(日本語研修生)の「日本語研修コース修了ポスター発表会」をTaki Plazaイベントスペースにて開催しました。
日本語研修コース受講生の国費研究生13人と特別受講生(研究生)1人は、約4ヵ月にわたり週5日、日本語や日本文化を学びました。その成果の披露となる最終発表会では、母国の紹介や母国と日本の文化比較などを描いたポスターを各自用意し、内容を日本語で説明しました。発表方法も、民族楽器の演奏体験ができるパソコンを準備する人、発表を聞きに来たゲストの名前を母国語(アラビア文字)で書き表してプレゼントをする人など、各々、さまざまな工夫を凝らしていました。
発表会には、神田学副学長(教育運営担当)をはじめ、留学生受入教員の先生たち、研究室の友人、同国出身の留学生、昨年度発表を行った元研修生など、多数の東工大教職員、学生が参加しました。また、例年招待している大田区立洗足池小学校の5、6年生と引率の先生方、この発表会に先駆けて鎌倉フィールドツアーでお世話になった神奈川県のボランティアガイド団体KSGG(神奈川善意通訳者の会/Kanagawa Systematized Goodwill Guide Club)のガイドの方も参加し、留学生との交流を深めました。
今回の最終発表会では、インドネシア・エジプト各2人、イラン・ケニア・タイ・チュニジア・トルコ・パナマ・バングラデシュ・フィリピン・ブラジル・メキシコ各1人の計12ヵ国14人の留学生が発表を行いました。研修開始後わずか4ヵ月で日本語のみでの発表を行うのは、決して簡単なことではありませんが、直前までリハーサルをするなど十分に準備し、堂々と発表していました。当日参加した小学生からも、「楽しかった」という感想が聞かれました。
学内の国費外国人留学生の研究生を対象として、年に2回開催される日本語の集中講座です。定員に余裕がある場合は、全留学生を対象に特別受講生を募集します。
本コースは、来日して日が浅い留学生の「日本語初級レベルの能力養成」を目的とし、コース修了までに、やさしい日本語で口頭発表ができる語学力が付くように指導します。
異なる文化背景を持つ留学生同士が日本の生活について情報交換を行ったりする「集いの場」や「学び合いの場」としての機能もあり、留学生の心のよりどころになっています。
また、校外学習(鎌倉見学、世田谷等々力渓谷散策等)や文化体験(書道、茶道等)、洗足池小学校や清水窪小学校(両校共大田区)の児童との交流など、留学生が地域の人々や日本文化に触れる機会を提供しています。
リベラルアーツ研究教育院 ―理工系の知識を社会へつなぐ―
2016年4月に発足したリベラルアーツ研究教育院について紹介します。