ノーベル生理学・医学賞2016 大隅良典栄誉教授

ノーベル賞レポート

スケジュール

2018.10.26
東京工業大学附属科学技術高等学校にて講演
2018.03.16
大隅良典栄誉教授の2016年ノーベル生理学・医学賞を受賞を記念して建立した記念碑（すずかけ台キャンパス）の除幕式を開催
2017.10.21 -
あなたと科学の明日を語ろう！Molecular Frontiers Symposium 2017 ～Science For Tomorrow～にて講演・実験教室（2日間）
2017.08.09
一般財団法人　大隅基礎科学創成財団設立
2017.06.20
国立大学協会広報誌「国立大学」の座談会に出席

「オートファジーの仕組みの解明」

酵母の分子細胞生物学的な研究で、世界で初めてオートファジー（自食作用：細胞内における自己の構成成分の分解機能）の分子レベルでのメカニズムの解明に成功しました。その結果、高等動物細胞を用いたオートファジー研究が飛躍的に発展し、神経変性疾患、癌、加齢に伴う病気などを治療する医療への応用が期待されています。

動画・パンフレット

大隅良典栄誉教授のノーベル賞受賞に至るまでの歩みと、オートファジー研究の概要、次世代へのメッセージを動画とパンフレットにまとめました。

略歴

1963年3月	福岡県立福岡高等学校卒業
1967年3月	東京大学教養学部基礎科学科卒業
1969年3月	東京大学大学院理学系研究科修士課程修了
1972年3月	東京大学大学院理学系研究科博士課程単位取得退学
1974年11月	東京大学大学院理学系研究科理学博士号取得
1974年12月	米国ロックフェラー大学研究員
1977年12月	東京大学理学部助手
1986年7月	東京大学理学部講師
1988年4月	東京大学教養学部助教授
1996年4月	岡崎国立共同研究機構基礎生物学研究所教授
2004年4月	自然科学研究機構基礎生物学研究所教授
2009年4月	東京工業大学統合研究院先進研究機構特任教授
2010年4月	東京工業大学フロンティア研究機構特任教授
2014年5月 -	東京工業大学栄誉教授（東工大ニュース）
2016年4月 -	東京工業大学科学技術創成研究院特任教授（細胞制御工学研究ユニットユニットリーダー）
2017年4月 -	東京工業大学科学技術創成研究院特任教授（細胞制御工学研究センターセンター長）（東工大ニュース）
2017年8月 -	一般財団法人大隅基礎科学創成財団理事長
2018年12月 -	日本学士院会員

主な受賞歴

2005年	藤原賞
2006年	日本学士院賞
2007年	日本植物学会学術賞
2009年	朝日賞
2012年	京都賞（東工大ニュース）
2013年	トムソン・ロイター引用栄誉賞（東工大ニュース受賞決定、授賞式）
2015年	ガードナー国際賞（東工大ニュース受賞決定、祝賀レセプション、授賞式）
2015年	国際生物学賞（東工大ニュース）
2015年	慶應医学賞（東工大ニュース）
2015年	文化功労者顕彰（東工大ニュース）
2016年	ローゼンスティール賞（東工大ニュース）
2016年	ワイリー賞（東工大ニュース）
2016年	国際ポール・ヤンセン生物医学研究賞（東工大ニュース）
2016年	文化勲章（東工大ニュース、会見録）
2016年	生命科学ブレイクスルー賞（東工大ニュース）

主な業績

Autophagy in yeast demonstrated with proteinase-deficient mutants and conditions for its induction. Takeshige, K., Baba, M., Tsuboi, S., Noda, T., Ohsumi, Y., J. Cell Biol., 119, 301-311 (1992)
Isolation and characterization of autophagy-defective mutants of Saccharomyces cerevisiae. Tsukada, M., Ohsumi, Y., FEBS Lett., 333, 169-174 (1993)
A protein conjugation system essential for autophagy. Mizushima, N., Noda, T., Yoshimori, T., Tanaka, Y., Ishii, T., George, M.D., Klionsky, D.J., Ohsumi, M., Ohsumi, Y., Nature, 395, 395-398 (1998)
A ubiquitin-like system mediates protein lipidation. Ichimura, Y., Kirisako, T., Takao, T., Satomi, Y., Shimonishi, Y., Ishihara, N., Mizushima, N., Tanida, I., Kominami, E., Ohsumi, M., Noda, T. and Ohsummi, Y., Nature, 408, 488-492 (2000)