新型コロナウイルス接触確認アプリ(COCOA)利用のお願い

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公開日:2020.07.22

新型コロナウイルス感染症対策本部

東工大生の皆様へ

本学では、withコロナの時期に本学の活動を進めるための対応の一つとして、厚生労働省が配布している「新型コロナウイルス接触確認アプリ」(略称、COCOA)の利用を全教職員のみならず、学生の皆さんにもお願いすることとしました。以下にCOCOAの概要、ならびに本学におけるその利用方針について述べます(以下では、新型コロナウイルス感染症をCOVID-19と略記します)。

【基本方針】
COCOAの利用はあくまでお願いです。以下に説明するように、よい点もあれば問題点もあります。それらを勘案して、利用するか否かはあくまで個人の判断で決めて下さい。



1.COCOAの概要(詳しくは 厚労省ホームページ を参照)
  • COCOAは、利用者ご本人の同意を前提に、スマートフォンの近接通信機能(以下、Bluetooth)を利用して、お互いに分からないようプライバシーを確保して、COVID-19の陽性者と接触した可能性について、通知を受けるためのアプリです。
  • 利用者は、陽性者と接触した可能性が分かることで、検査の受診など保健所のサポートを早く受けることができます。利用者が増えることで、感染拡大防止につながることが期待されます。
  • 陽性者が、検査機関の発行する処理番号をもとに「陽性登録」をすることで通知が配信される仕組みです。したがって処理番号無しでは「陽性登録」はできないようになっています。

2.COCOAのよい点、問題点
よい点(利用者が十分いて陽性者の多くが報告をすると仮定した場合)
  • 本学の関係者でCOVID-19陽性者が出た際に、感染拡大に対する対処をより適切に行うことができる。
問題点
  • 将来、システムの脆弱性によりスマートフォンに影響を及ぼす被害を受ける可能性がある。Bluetoothの常時接続に情報セキュリティ上、抵抗がある(これらについては「4.Bluetoothについて」もご覧ください)。
  • Bluetoothの常時接続により、スマートフォンのバッテリーに負担がかかる(これについても「4.Bluetoothについて」をご覧ください)。
  • 利用者が広まっていない、陽性者の報告事例が少ない、など効果に疑問がある。
  • 「陽性者との接触確認」を通知されるという心理的負担がある(これについては「3.陽性者との接触確認通知を受けた際の対処について」をご覧ください)。

3.陽性者との接触確認通知を受けた際の対処について
COCOAで「陽性者との接触確認をする」をクリックして「陽性者と接触確認」が出た場合(以下、「接触確認通知」という)の対処方法です(注:COCOAでは自動通知をするようにはなっていません。各自が、適宜「陽性者との接触確認をする」をクリックして確認するようになっています)。

【重要な点】
COCOAの利用はあくまでお願いです。以下に説明するように、よい点もあれば問題点もあります。それらを勘案して、利用するか否かはあくまで個人の判断で決めて下さい。
  • 接触確認通知を受けたとしても、陽性者のスマートフォンと自分のスマートフォンの距離が近い時間がある程度以上あっただけで、いわゆる濃厚接触をしていない場合もあります。したがって、以下の指示に従って気を付けて行動することは重要ですが、過度に心配する必要はありません。
  • したがって、周囲の人が接触確認通知を受けたとしても、それだけで差別的な扱いをしないように!(自分の体調に問題が無い場合には、周囲の人が接触確認通知を受けただけでは、対策本部への連絡等も不要です)

(本学からの指示と本学としての対応)
  • 感染の懸念がある場合、不安を感じた場合の本学としての対処方法は、以下のサイトにまとめられています。
       学生向け /enrolled/news/2020/046801.html
  • COCOAから接触確認通知を受けた場合には、簡単な問診のページに進みます。この問診で、症状があると回答した方、もしくは症状はないが次のページで身近な者に感染者等がいると回答した方は、厚生労働省の指示に従って帰国者・接触者外来等へ連絡するとともに、本学の新型コロナウイルス感染症対策本部(以下)にも連絡して下さい。
       対策本部連絡先  メール: pcrteststudent@jim.titech.ac.jp (学生用)
    14日間の自宅待機期間中は、公欠扱いとしますので、登校しないで下さい。
  • 症状がなく、身近な者に感染者等もいない場合は、14日間体調に注意した上で、登校して結構です。この期間に健康等に不安がある方は、「帰国者・接触者相談センター」などの都道府県・保健所等による電話相談窓口にご相談ください。
       厚労省HP 相談・受診の目安 電話相談窓口について(下へスクロールしてください)
    https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000121431_00094.html#soudan

4.Bluetoothについて
Bluetoothは10メートル程度の近距離で電子機器間のデータ通信を行う機能です。ガラスやアクリル板が間にあっても通信ができますので、接触確認通知を受けたとしても、そうした遮蔽板をはさんでの接近だった可能性もあります。
Bluetoothには、接続をパスワードで制御する機能が弱いという問題点があると指摘する専門家もいます。実際、Bluetoothを介してスマートフォンを乗っ取る攻撃BlueBorneの事例の報告もありました。現在のOSでは、その事例に対する対策は取られていますが、情報セキュリティ対策は、攻撃と防御のイタチごっこのようなものなので、つねに最新のOSにアップデートしておいた方が安全でしょう。
iPhoneでは、AirDropの機能を使いBluetoothを介して画像を送るなどの嫌がらせする、という事例があります。これについても最新のiOSでは予防策が講じられていますが、iPhoneのAirDrop設定を[連絡先のみ]か[受信しない]に変更しておくのが確実でしょう 。
   iPhone、iPad、iPod touchでAirDropを使う方法(Appleサポート) https://support.apple.com/ja-jp/HT204144 の後半を参照
最後にBluetoothの電力消費について述べます。たしかに、Bluetoothを常時接続していると電力は消費されます。ただ、インターネットから得た情報ですが、位置情報サービスをオフかアプリごとに使用中のみにしておくと、電力消費はかなり抑えられるようです。

別添:厚生労働省からの指示PDF
7月31日 8:32 「14日間の自宅待機期間中は、公欠扱いとしますので、登校しないで下さい。」を追記しました。

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