東京工業大学基金
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【10月1日以降の本サイトについて】
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なお、更新が完了次第、最新の情報を提供いたしますので、引き続きご利用いただければ幸いです。
今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
先日、カリフォルニアでの留学を終えて帰ってきた学生と話をする機会がありました。留学を体験したことで、本当に素晴らしい成長を遂げていました。すごく感心しましたし、嬉しくなりました。
東工大生は、大きなポテンシャルを秘めています。このことが、東工大の最大の強みだと思っています。
そのポテンシャルを開花させるためには、気づきを得ることが必要です。気づきを得るには、海外に出て行くのが一番です。グローバル社会でがんばっている人と直接話をし、グローバル社会を実感し、日本の立ち位置を実感する。日本の優れている点と遅れている点を認識する。そうすると、グローバル社会の中での日本の立ち位置がはっきりと見えてくるようになります。このプロセスの中で、気づきを得ることができます。
東工大生は、本当に優秀です。しかし、その優秀さがグローバル社会の中でどれ程のポテンシャルがあり、貢献できる分野が拡がっているかということを知らない学生が多いように思います。これは、私たちが、いくら口で言ってもダメです。実際に海外に行き、そこで体験をすることで得られるものだからです。
だから、学部1~2年のうちに、短期間でもいいから、海外に行って欲しいと思っています。そして、学部3~4年、若しくは修士課程で、半年から1年間の留学や海外企業へのインターンシップを経験して欲しいと思っています。
これからの時代は、海外での経験を基に、勉強や研究に打ち込んだり、将来を描いたりすることが、必要条件になると思います。そして、宗教や文化、国の成り立ちの違いを尊重しながら、議論ができるような学生になって欲しいですし、東工大生はポテンシャルが高いので、なれると思います。
貴重な寄附で成り立つ基金のサポートを受けて海外に留学する学生も多いと思います。留学のために基金が活用されることは素晴らしいことだと思います。
留学で多くの気づきや学びを得るためには、留学前にしっかりと予習をすることが必要です。予習なしでブラッと海外に行っても意味がありません。留学先のことを事前に知る努力が必要です。既に行ったことのある先輩や友人の話を聞いたり、大学のことを調べたり、企業や研究所のことを調べたり。徹底的に予習することが必要です。予習の度合いで留学の成果も大きく変わってきます。
そして、帰国後には、留学先で議論した内容を報告書としてまとめて欲しいと思います。ここでつくる報告書は、次に留学する人のために役立ちます。更に、文章としてまとめると自分がおぼろげに思っていることが、整理理解できるようになります。自分自身の留学成果の習得にも大きく役立ちます。
東工大生には、研究者や経営者等、様々な分野で世界のトップリーダーになって欲しいと期待をしています。
東工大に入れたから、良かったではダメです。東工大に入学したということは、世界のトップリーダーにノミネートされたということだと思います。土俵にあがっただけです。
東工大生は、それだけのポテンシャルを持っていることを自覚して欲しいと思います。そして、世界を引っ張るトップリーダーとして活躍してくれることを期待しています。
私にとって、東工大は「母校」という想い入れが強くあります。東工大が褒められたり、学生や教員が成功した話を聞いたり、卒業生が活躍したりすると本当に嬉しいです。
これからも「母校東工大」がもっともっと活躍できるようにサポートをしていきたいと思っています。
インタビュー実施:2015年1月22日時点
(所属・職名はインタビュー時点のものです)
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