東工大ニュース
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東京工業大学未来社会DESIGN機構(DLab)は「DLab Challenge:未来社会 DESIGN 機構研究奨励金」を2020年に創設しました。2回目となる今回は4件の研究テーマが採択され、2021年7月8日に支援決定通知書授与式が開催されました。
DLab Challenge(ディーラボ・チャレンジ)は、DLabの提示した未来社会像や未来シナリオの実現に繋がる研究、そのために新たに必要となる学術分野創出に繋がる研究への支援を行います。個々の研究者が未来社会と自身の研究の繋がりを見出しバックキャスティングの思考を取り入れた研究を行うことで、社会への貢献を意識した研究活動の促進も目指しています。
授与式では、佐藤勲機構長と大竹尚登副機構長(DLab Challenge審査委員長)より、各研究テーマへの講評と今後への期待が伝えられました。また、出席した研究代表者及び共同研究者の間では多くの意見交換が行われ、今後の研究活動へのアイディアやネットワークを育む場ともなりました。
★印:研究代表者、無印:共同研究者、◇印:研究協力者(学外研究者)
DLab が提示する「ありたい」未来社会像の実現に繋がる研究、あるいは未来社会像実現のために新たに必要となる学術分野の創出に繋がる研究への支援を行うことで、科学・技術とその倫理的、法的、社会的な視点から豊かな未来の実現に貢献する。
また、本研究奨励金の活用を通じて、個々の研究者が未来社会と自身の研究の繋がりを見出し、バックキャスト的な思考で研究を行うことで、社会への貢献を意識した研究活動を促進する。
代表者(申請者)は、本学に勤務する准教授、講師、助教に限る。2名以上のチームを編成し、申請すること。2分野以上を横断するチームであることが望ましい。
最長で3年。3年度目の支援の可否は、2年度目終了までに行う審査を経て決定する。
「DLab Challenge」研究支援の対象にご選出いただき、大変光栄に存じます。DLab未来シナリオのうち「08 おうち完結生活」の実現にむけ、未来の無線通信においての建築物の影響について研究しつつ、新しい未来の暮らし案を創出していきます。
本研究は、多様なステークホルダー各々が未来の姿をありありと想像し、自分ごととして未来シナリオを実現するための「未来ナラティヴ構築手法」の確立を目指します。IoT (Internet of Things) やバーチャル環境(XR)のような技術と、ワークショップデザイン手法を統合した新たな研究分野を確立します。
東工大の若手研究者を起点に、学際的研究者ネットワークの構築を目指します。様々な専門分野の知見を共有し、ものごとへの多様な視座を得ることが創造的研究へとつながるとの思いから、研究者同士がお互いに忌憚なく対話と議論が出来る場を、適度な規模感で、丁寧かつ着実に育てていきたいと考えています。
新型コロナウイルスから得られた重要な教訓は、遠隔教育を真剣に受け止めるべきということです。物理的空間において共存できないことで、空間的制約から完全に開放されたいという私たちの内なる願望が呼び起されます。サイバーフィジカルな技術によって、私たちはこうしたビジョンを教育現場で実現できると信じています。