協定校シーズンプログラム (カリフォルニア大学バークレー校) カリフォルニア大学バークレー校 2017年6月~8月

協定校シーズンプログラム (カリフォルニア大学バークレー校) カリフォルニア大学バークレー校 2017年6月~8月

留学時の学年:
修士課程2年
東工大での所属:
工学院
留学先国:
アメリカ合衆国
留学先大学:
カリフォルニア大学バークレー校
留学期間:
2017年6月~8月
プログラム名:

留学先(参加プログラム/受入れ機関)の概略

留学先について

University of California Berkeleyはカリフォルニア州のバークレーという都市に本部を構えるカリフォルニア州立大学であり,カリフォルニア大学の全10大学の中で一番長い歴史をもつ.シリコンバレーやサンフランシスコに近いため,IT系の分野に力を入れており,その分野の講義は有名である.毎回授業が正規の時間の10分遅れから始まる文化を”Berkeley time”と呼び,自由な校風を感じた.

参加したプログラムについて

夏季期間に開講されている講義を受講できる.A-Eまで5つの期間が設けられており,最低3週間から最高三か月間のプラグラムとなっており,一部の専門授業は受講条件が設けられているが,すべての授業を取ることが可能であった.私も専門以外であるコンピュータサイエンスの授業を受講した.多くの国から生徒が集まり,交流も盛んであった.アメリカの大学生は夏休み期間を使って企業でのインターンシップを行う学生が多いと聞いていたが,コンピュータサイエンス の授業は夏季の授業を受講する正規生も多くい.

留学前の準備

留学情報の入手方法、専門分野・語学の準備方法、留学先の研究室に所属した場合は、留学先大学の指導教員との準備、ビザ取得方法、住居の探し方など。

留学情報は東工大のHPより取得.留学に行く3か月前より準備を始めた.まずUC Berkeley summer sessionのHPから授業科目の選択等を行い,授業を受講するための手続きを行った.基本的にHPに沿って申請を行えばいいので,特に難しいことはない.ほかにもネットでUC Berkeleyのsummer sessionに過去に参加したことがあり,詳細に記述してくれているブログなどをみて参考にしていた.早めに行ったほうがいいと思うのはビザの取得.私の場合は二か月で8単位分の授業の受講を考えていたため,Fulltime studentという区分になり,F-1ビザが必要であった,発行までの手続きとして2か月ほどかかった.住居はsummer session用に大学側が寮を貸し出していたり,International houseという海外留学生用の寮があったり ,と受け入れ態勢は十分だと感じたので,そこに申請をすれば入れる.私は今回Airbnbという民泊サイトで,夏に別の場所でインターンをする予定のBerkeleyの生徒さんに夏の間だけ部屋を借りた.

専門分野・語学に関しての準備について,私は専門外のComputer scienceの授業をとったが,過去の同じ授業のHPが存在していたためそのHPでの予習と指定されていたJavaの教科書を読んでいった.
しかし,実際の授業でオフィスアワーやLab assistantを積極的に活用することで,授業についていくことはできると考える.プログラミングの基礎知識を必要とする科目であったので,それ相応の準備は必要であったと考える.語学に関しての準備はTOEFL用の教科書や英会話本,TED talkなどを利用して,学習していた.専門用語に関しては日常の研究生活の中である程度の知識はあったが,日常会話などはまだまだこれでは準備不足でこの二か月間で圧倒的に語彙力が足りないと感じた.

留学中の活動及び感想

通常の活動以外に行った活動がある場合は、併せて記入してください.

University of California Berkeleyの近くにはIT企業の集まるシリコンバレーがあり,私の知り合いの知り合いがそこの企業で働いていたため見学をしてきた.日本と違って,エンジニアが優遇されており,職場環境も整えられていて,まだまだエンジニアの需要があると感じた.

また日本語を話したいと考える外人の方と日本語と英語を話すコミュニティも存在し,参加をした.隔週で水曜の夜二時間ほど,カフェなどで集まって30分ごとに英語のみの時間,日本語のみの時間を設けて,日本語や英語を教えあうというものであった.このコミュニティの存在に気付いたのが,留学期間の終盤であったため,一回しか参加はできなかったが,とても面白いと感じた.

サンフランシスコは日本人も多く,20代の社会人が二か月に一回情報交換のために集まるコミュニティが存在したので,そのコミュニティにも参加した.その中でBerkeley ExtensionというInternationalのかた向けのビジネススクールの存在を知った.そこへ通う方々と知り合いになり,企業派遣であったり,将来は海外で,サンフランシスコで働きたいと考える日本人の方と知り合い,将来海外で働くという選択肢もあることに気付いた.留学終盤に,Berkeley Extensionにて情報提供の講座があったため受講してみた.将来通うかどうかを決定づけるものではなかったが,海外のビジネススクールがどのようなものか,またどのような人が通うのか,など雰囲気を知ることができ,参考になった.ほかにもスタンフォード大学にて 企業派遣で研究をされている方や,アメリカでPhDを取っている方など数多くのアメリカで活躍している日本人と出会い,とても刺激的であった.

留学を終えて、自分自身の成長を実感したエピソード

他国の学生等との交流、海外における勉学・研究等の学校生活や日常生活を経験して、自身の成長を実感したことと思います。留学前に立てていた目標に対する達成度や苦労話など、何でも結構ですので、自身の成長を実感した中で一番記憶に残っているエピソードを記入して下さい。

とても小さな成長でしかないですが,“どうにかなる”,とポジティブな思考を持つようになりました.また人とのつながりは大切にしたいと思うようになりました. Berkeleyでの二か月の滞在において,私が借りたアパートの近くは決してあまり治安がよい場所ではなく,自分の身は自分で守るしかなかったため,強くなった気がします.今までは海外を一人で歩くことは怖いと感じていたのですが,あまりアメリカという土地に来ることはないだろうと,留学ののちは少し時間をとって一人旅をしてみました.すべて自分で計画を立て,危機管理も自分ですべて行うというのは,とても緊張感がある経験でした.しかし,お互い一人旅をしている人と話したり,私が困っていると親切に声をかけてくれる現地の方々とお会いできたりと, とても 充実したものになりました.こんな行動力が自分の中にあったのか,と驚くばかりで,今後も新たな人との出会いを求めて海外へは出続けたいと思います.いままでポジティブになりたい,極度の人見知りはもう治らないものだとあきらめていたのですが,たった二か月の滞在にも関わらず,こんなにも意識がかわったことは私にとっては大きな成長です.

留学費用

渡航費、プログラム参加費、生活費、住居費、保険料、奨学金の有無など。

  • 飛行機往復:約16万円(ANA, 成田⇔SanFrancicsco)
  • ビザ発行のための手続き:約3万円
  • 授業料:約50万円

(8単位分.一単位何円という形だったため,自分がどれだけ授業を取るかにかかわってくるが,Sessionごとに最低何単位分の授業を取る必要があるかなどSummer sessionのHPに掲載されているので,それを見て判断.ちなみに二か月で8単位は取りすぎでした.)

  • 住居費:16万(月8万円)
  • 保険料:約3万円
  • 奨学金:JASSOからこのプログラム用の奨学金を給与.24万(月8万円,6・7・8月分)

留学先での住居

住居(寮、ホームステイ等)、申し込み方法、ルームメイト、その他。

留学準備でも書いたように私は「Airbnb」という民泊サイトを利用した.大学側が用意してくれる寮や,International houseは二か月で40万ほどだった(食費も含む)が,私は月8万ほどで,食事は3万円分の学食などで使えるmeal pointを使っていた.また近くにTrador joe’sというスーパーもあり,朝食は簡単な自炊,夜は時々友達と外食などをして現地の暮らしを楽しんでいた.私が借りたのは2LDK,一部屋に二人ずつ住む,キッチン・風呂・トイレ共同の部屋で,1ベッドルームのうちのベッド一つを借りる形であったので,ルームメイトがいました.彼女はたまたま私と生活リズムが似ていたため,お互い不自由なく生活できましたが,寮などでルームメイトと生活リズムが合わなくてつらい,という話も聞いたので,そればかりは運だと思います.あとは自分がどれだけ気にするか.一人部屋も選択はできるのでその辺は自分の経済状況との兼ね合いかもしれません.大学の図書館は夏の間はそこまで夜遅くやらないので,一人部屋だと集中できる勉強部屋があっていいとは思います.あとは,大学の寮やInternational houseに住んでいた友達の話をきくと,寮内でいろいろとイベントがあり,国籍の違う友達を作りやすい環境だと思います.それはうらやましかったです.

留学先での語学状況

例えば、留学期間中は○○語を使用。留学前のTOEFL等語学試験は、○○だったが、十分であったなど。

留学期間中は英語を使用.

単位認定(互換)

留学中に取得した単位の認定(互換)を東工大で行ったか(行う予定か)

私は卒業する学年の年にいったため,単位は東工大で取り切っていました.そのためするつもりはありません.

留学経験を今後、どのように活かしたいか

今回たったの二か月であったため,正直,語学力はそこまで上達しなかった.ただ私はいままでこんなに長期間海外に滞在したことはなく,海外で働くという選択肢も持ち合わせていなかったため,とても視野が広がり,それだけで貴重な経験をしたと感じています.また,なかなか勉強や研究に対するモチベーションが長くは続かない私にとって,UC Berkeleyの生徒さんの勉強への熱心さはモチベーションを高めてくれるものでした.

留学先で困ったこと(もしあれば)

サンフランシスコや今回のsummer sessionには日本人もたくさんいたので,本当に困ったときは頼ることができたので,そこまで苦労はしませんでした.ただ日本人が多すぎても,日本語でついつい会話をしてしまい ,語学の勉強のチャンスが少なくなってしまうこともあるので,これは少し困ったことかもしれません.そのあたりは自分から積極的に友達を作りに行けば対処できると思います.

留学を希望する後輩へアドバイス

何年生でもいいから早めに海外へ留学することをおすすめしたいです.私は経済的理由であったり,自分の語学力や行動力に自信がなかったりとなかなか留学しようとしなかったが,留学してみて今思うのはもっと早く海外に出るべきだった,ということです.留学してみてその経験がどうであれ,日本で勉強や海外に旅行するだけでは得られない視点がたくさんあると思います.私は旅行が好きだったので,長期休みには必ずどこかへ海外旅行をしてきましたが,どれも短期滞在,特にも目的もなく観光のみでしたので,たった二か月ではありましたがこの留学経験で得られたものは大きかったと思います.正直私は留学に行くまでは 英語を何も話せないような人間でした,それでも今なら一人で旅行へいってその辺の人と日常会話ならできるな,と思います .今後はビジネスで使える語学力にするために語彙力がほしいと感じました.一回出てみると自分の語学力の何がたりないのか欠点も見えてきますし,日本人以外の友達ができるとまた語学を勉強したいというモチベーションが上がると思います.またBerkeleyの学生がたまたまそうだったのかはわかりませんが,日本の大学よりも授業も大変だし,学生の勉強に対しての姿勢が違うと感じました.そういう人たちと将来仕事できたら楽しいだろうな,とか今後の勉強へのモチベーション維持にもつながると思います.少なくとも私はそう感じました.

この体験談の留学・国際経験プログラム情報

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