協定校シーズンプログラム (ブリティッシュ・コロンビア大学) ブリティッシュ・コロンビア大学 2015年7月~8月

留学時の学年:
修士課程2年
東工大での所属:
情報理工学院
留学先国:
カナダ
留学先大学:
ブリティッシュ・コロンビア大学
留学期間:
2015年7月~8月
プログラム名:

留学先(参加プログラム/受入れ機関)の概略

Vancouver Summer Program – Architecture and Urban Design Package
受入れ機関/ the University of British Columbia, Canada

留学前の準備

プログラムの情報は大学のHPを定期的にチェックして入手した。

専門分野・語学については前年にTOEICと仏検を受けていて、たまたま目に止まったプログラムの受入先がカナダ(公用語が英語とフランス語)だったという形。事前に授業のシラバスが出ていたので、都市計画や開発論によく使われそうな単語や表現を担当教授のHPや発行書籍などをチェックしておいた。北米の歴史についても大まかな流れでよいので学んでおくと更にスムーズに理解できたと思う。

1ヶ月の短期だったので研究室には所属せず、ビザも必要なし。住居となる寮は全て受入先の大学が手配してくれた。

留学中の活動及び感想

受入先の大学がオプションとして用意してくれた日帰りツアーなどを含め、毎週末近隣の島や山などに旅行に行った。私の場合は、ツアーの評判や日程を他の参加者から聞き、自分の希望に応じてツアーで参加したり、個別で旅行の計画を立てる参考にしたので、交流のきっかけやその土地を知るきっかけにもなってとても良い機会だったと思う。その過程で仲良くなった学生と一緒に旅行にも行った。

留学を終えて、自分自身の成長を実感したエピソード

日本語だとある程度まとめて意見として一気に話していたが、今の自分の英語力で同じことをするのは難しいと割り切り、はい/いいえのような簡単な受け答えをして、相手との会話の中で自分の考えを引き出してもらうような形で話すようにする(なぜそう思うのか?など順を追って聞いてくれるので)と少しは話せるようになった。短期の滞在だったのでそれぞれのメリット・デメリットや細かい違いは分からなかったが、言語によって論理のたて方が違うことを感じた。

留学費用

渡航費往復14万円、プログラム参加費42万円(住居費・正規の期間の保険料込)、生活費6万円、 滞在中の週末などの旅費6万円、奨学金無。美術館や博物館、植物園などに多く行きましたが、学割が少なく費用がかさみました。高校生以上はほぼ大人料金でした。

留学先での住居

大学側が手配した寮に滞在しました。申し込み時にルームメイトの希望も出せます(同じ大学から同行する場合など)。また、深夜にキャンパス内で外出する場合に同伴してくれるサービスもありましたが、私は利用しませんでした。

寮はキャンパス内に複数ありますが、今回はそのうち2か所がプログラム参加者へ割り当てられました。私は最大規模の寮(Walter Gage Apartment)の1階でした。窓の前に木立があり、日当たりはあまり良くありませんでしたが、エレベーターを待たずにエントランスから出入りでき、バスターミナルにも近く、ランドリールームにもすぐ行けるので便利でした。部屋は4人×2組で1つのリビング・ダイニング・キッチン・シャワー室2室・トイレを共有しました。寝室は鍵付きで個別です。ルームメイトの出身国はインドネシア・イングランド・カナダ(東海岸)・中国と様々でした。

留学先での語学状況

留学中は英語しか使いませんでした。製品や看板の表記は英語とフランス語です。英語はTOEIC715点、フランス語は実用フランス語技能検定3級の状態で渡航しました。寮のフロントや公共交通機関を利用する、店で買物をするといった日常会話は問題ありませんが、貧富の格差や各国の政策などの立ち入った話題となると話すのに苦労しました。また、TAや先生の話を聞きながら即座に自分の意見をまとめて話すのが難しかったです。

単位認定

予定はありません。

留学経験を今後、どのように活かしたいか

研究ではもちろん、実際の英語圏での情報網を利用するとより知識の幅が広がるのではと感じています。また、2020年にオリンピックも控えていますので、就職後の仕事や観光ボランティアのような民間レベルでの交流にも興味を持っています。

留学先で困ったこと(もしあれば)

ルームメイトの共用部や共有物品の使い方が雑でした。

留学を希望する後輩へアドバイス

短期留学では海外大学院への進学や長期留学を見越して来る学生が大勢います。

建築系の学生はスケジュールの関係で大学院での交換留学に行くケースがとても多い(周りの話を聞く限り)ですが、学部のうちに短期留学をしてみて、そこで出会った学生や体験をもとにして「交換留学にするか・海外大学院での学位取得を目指すかなど、行き先・留学の期間」について一度考えてみるのが良いのではないかと思います。それぞれの専門に関連した留学をするならなおのこと、国や地域によっても進んでいる学問分野や環境に違いがあることを知って、できるなら行けるところや国のイメージだけでなく、自分の関心に近いかどうかも考慮して留学先を決めたほうが有意義になると思います。

この体験談の留学・国際経験プログラム情報