キャンパス・アジア KAIST Spring Program <Research-Oriented> 韓国科学技術院(KAIST) 2018 年 4 月 1 日~ 2018 年 7 月 31 日
留学時の学年: |
修士課程2年 |
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東工大での所属: |
物質理工学院 応用化学系 |
留学先国: |
大韓民国 |
留学先大学: |
韓国科学技術院(KAIST) |
留学期間: |
2018年4月1日~2018年7月31日 |
プログラム名: |
留学先大学の概略
KAIST (Korea Advanced Institute of Science and Technology)は,1971年に設立された韓国の国立特殊大学で,科学技術省が一流研究者の育成などを目的として設立した国立大学である。メインキャンパスは,大田広域市儒城区にあり,他にソウルにも存在する。
イギリスの国際高等教育情報機関クアクアレリ・シモンズ(Quacquarelli Symonds)によるアジア大学評価ランキングでは、2014年調査で2位。
留学前の準備
- 学部で留学した場合:研究室配属、学士論文研究、就職活動または大学院入試と留学との兼ね合いを含め、卒業までの計画をどう立てたか
- 大学院で留学した場合:就職活動、修士・博士論文などとの兼ね合いを含め、修了までの計画をどう立てたか
- その他、留学情報の入手方法、専門分野・語学の準備方法、留学先の研究室に所属した場合は、留学先大学の指導教員との準備、ビザ取得方法、住居の探し方など
在学期間の延長を想定して,留学を申し込みました。そのため,就職活動・卒業が1年間先延ばしになります。学部時代に,大学のプログラムを利用して短期留学に参加していましたが,次は長期で留学したいと考えていました。留学による1年の延長は人生にとってプラスであると考えています。
留学中の勉学・研究
授業登録の有無、授業や研究方法についての感想
※履修登録した科目と履修結果、また、その結果についての自己分析(この部分はHP非公開です)
研究室
化学専攻のbio -inspired materials研究室に所属した。基本的に博士課程までのコースを取るひとが多く,研究室のメンバーは全員私よりは学年が上の方々で,ポストドクターの方もいた。与えられたテーマは研究室の中で全く新しいもので,博士課程の2人の女性学生に実験の指導を していただいた。生体適合性を持つ新しい材料の開発を目的としていたため,基礎的な実験や様々な測定を行った。今まで触れてきていない生体をベースとした研究内容や,これまでと異なる実験方針で戸惑うことも多かったが,先輩にディスカッションを持ちかけたり話すことを大切にした。教授や先輩とのディスカッションの他にも,だいたい月一で行われる研究室のゼミで研究報告を行い,他の先輩方からもアドバイスをいただいたりする機会があった。
KAISTの教授の多くは会社を持っていて,そのため私が所属した研究室の教授もとても忙しく直接話す機会は数回しかなかったが,学会への同行やチェジュ島でのミーティングに参加するなど,様々なサポートをしていただきたくさんの経験をすることができた。
授業
Researchのみのプログラムだったため,KAIST内のLanguage Centerで韓国語の授業を取得した。会話がメインの3時間の授業であったため,かなり身につくと思う。初めはハングル自体もろくに読めなかったが,最後は買い物や寮母さんとの会話も自分だけでするなど,日常での簡単な内容は伝えることができるようになった。また,長期の学生向けに,KI (KAIST International) houseで週1回 1:1の授業も受けていた。
留学中に行った勉学・研究以外の活動
ボランティア、インターンシップ 、旅行、スポーツなど、幅広く体験を教えてください。
旅行
ソウル
釜山
大田
慶州
青雲橋・白雲橋
ISSSイベント
Temple stay
KAISTのISSS (International scholar and student services) 主催の留学生向けのイベントに参加した。KAISTからバスで40分のMusangsaで1泊し,お寺の修行体験を行った。留学生たちと共に朝3時半に起床して,瞑想や詠唱を体験した。
Summer culture class
韓国の国技であるTaekwondoを経験してみたいと思い,7月にSummer culture programのTaekwondoクラスに 参加した。週2回夜の9時半〜11時までKAISTのTaekwondo部の方々がコーチとして基礎の構えやキックの仕方を教わった。
日本語会
私が滞在していた期間で日本人学生は私のみで,これまでもKAISTに日本人学生は稀だそう。しかし,韓国人の学生だけでなく留学生でも日本に興味があり日本語を勉強していたり日本のアニメなどの文化が好きな人が多かった。そのため,グループを作り,みんなでご飯を食べに行ったり,ソジュを飲んだり言語交換の場を共有した。
留学を終えて、自分自身の成長を実感したエピソード
他国の学生等との交流、海外における勉学・研究等の学校生活や日常生活を経験して、自身の成長を実感したことと思います。留学前に立てていた目標に対する達成度や苦労話など、何でも結構ですので、自身の成長を実感した中で一番記憶に残っているエピソードを教えて下さい。
留学中はKAIST内の寮の2人部屋に 滞在していたが,4ヶ月間に中国人とカザフスタン人の2人の学生と生活をともにした。文化や習慣が異なる人と,文化や習慣が異なる場所で生活することは,想像していた以上に大変で面白いものであった。私も2人も韓国は初めてで,まして長期の海外生活も初めてであったので,何かあればお互いに助け合い,話し合ってお互いの生活をすり合わせていった。朝晩や休日でも一緒にいることが多かったので,それぞれの国の話や,個人的な話まで女子会のように深い話で盛り上がった。密度を濃い時間を過ごしたおかげで,これからも永く続く大切な友達になった。
留学費用
渡航費、生活費、住居費、保険料、奨学金の有無など。
Campus Asiaより渡航費と奨学金が毎月8.8万円の支給があり,寮費をそこから引いても十分な支給額(だいたい7.5万?) であった。保険料が4ヶ月分で約4万は自費
留学先での住居
寮の有無、申し込み方法、ルームメイト、その他
KAIST内の寮に滞在。学期の途中から渡航したため,大学外の寮の可能性もあったが,運良く大学内の寮を用意していただけた。初めは2人部屋を1人で使用していたが,途中一ヶ月中国人学生と後半の一ヶ月半はカザフスタンの学生がルームメイトであった。部屋にはトイレとシャワールームがある。
留学先での語学状況
例えば、授業、研究には○○語が必須だが、生活は○○語を利用。留学前のTOEFL等語学試験は、○○だったが、十分であった(最初の2,3ヶ月は苦労した)など。
研究室でも生活でも基本的に英語によるコミュニケーションであった。理系の専門用語には少し苦労した。韓国の学生は,日本語を話せるまたは知っている人が多く,日本語も時々使用した。 移動手段としてタクシーをよく使用するがタクシーのおじさんやお店の人,寮母さんは韓国語のみのため,片言の韓国語も覚えて会話した。
単位認定、在学期間
留学中に取得した単位の認定を東工大で行ったか(行う予定か)?
在学期間の延長を行ったか?認定はせず,在学期間延長の予定
就職活動
留学先で行ったこと、また帰国後どのように活動する(予定)など。
就職活動を一年先に伸ばしたため,留学中は先輩より紹介していただいたインターンシップを申し込んだ。書類等は インターネットにより提出し,面接はskypeにより行うことができた。
留学を希望する後輩へアドバイス
留学に行きたいと思って,行動することができればそれだけの価値があるのではないかと思っています!ただ,私の場合は,短い期間で決断し渡航したので,就活や修論も含めて準備して計画できたらもっとよかったなと思いました。。。