キャンパス・アジア TKT CAMPUS Asia Online Summer Camp 韓国科学技術院(KAIST)・清華大学 2020 年 8 月 17 日 ~ 2020 年 8 月 19 日
東工大での所属: |
生命理工学院 生命理工学系 生命理工学コース |
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留学先国: |
大韓民国、中華人民共和国 |
留学先大学: |
韓国科学技術院(KAIST)、清華大学 |
留学期間: |
2020年8月17日~2020年8月19日 |
プログラム名: |
参加プログラムの概略
- 東工大、KAIST(韓国)、清華大学(中国)の三大学からなるTKT CAMPUS Asiaは例年大学間で学生を派遣・受け入れしてきたが、コロナウイルスの世界的な感染拡大により、2020年はオンライン(zoom)で開催されることになった。
- Online Summer Camp 2020は3日間開催され、今年度留学予定だった学生、および過去にCAMPUS Asiaに参加した学生が参加した。
活動内容 及び感想
- 1日目自己紹介、特別公演1、プチ韓国語レッスン、工作(韓紙ランプ・組子)
- 2日目特別公演2、韓国バーチャル旅行、チームプロジェクト準備
- 3日目チームプロジェクト発表、表彰
今回初めてオンライン留学に挑戦しましたが、まるで皆が同じ場所にいるような感覚で、予想以上にインタラクティブな経験ができました。特に印象に残っているのは、Cultural Activity(工作)とチームプロジェクトです。Cultural Activityで使うキットは事前に自宅に配送されました。今回は韓国の伝統的な紙韓紙を使ったハングルのランプと、日本の伝統技法組子のコースターを作りました。各国の学生が「先生」となって、チームメンバーに作り方をレクチャーしながら組み立てていきました。メンバーのいる国が違っても、手元で同じ作品を仕上げていくという体験が新鮮で面白かったです。どちらも木を使った温かみのある作品で、今も部屋に飾っています。
チームプロジェクトでは「If people lose one of their five senses, how would the world change and how could technology help overcome the ensuing difficulties?」をテーマに、各大学の学生で構成されたチームでディスカッションとプレゼンテーションを行いました。
1日目と2日目の プログラムが終わった後も、話し合いやスライドの編集を続け、皆が納得いくまでリハーサルを重ねました。限られた時間の中で、しかもオンラインで準備を進めるのは簡単ではありませんでしたが、皆でアイディアを出し合いながら、発表直前まで編集を続けました。無事に発表を終えた時には、安堵と達成感で皆自然と笑顔になっていました。チームの絆がさらに深まった瞬間だと感じました。結果発表では、画面越しでも皆が緊張している様子が伝わって来ました。ベストプレゼンテーション賞が発表されると、チームのWeChatで喜び合いました。住む国が違っても、母国語が違っても、直接会えなくても、英語というコミュニケーションツールを使うことで世界が一気に広がり、目標に向けて一緒に切磋琢磨できる仲間と出会うことができました。このプログラムに参加できて本当によかったです。 コロナウイルスが収束したら、チームメイトの皆に直接会いたいと思います。
プログラム参加を終えて、自分自身の成長を実感したエピソード
マルチカルチャーの環境でも失敗を恐れず、チームをリードする自信がついたと感じました。私はプログラムに参加する前まで、リーダーシップを磨きたいと思いながらも、なかなか実践できていませんでした。しかし、大学生活で国際的な活動ができるのも今回が最後かもしれない、何か目標を立ててそれを達成したいと思い、チームプロジェクトのリーダーに立候補しました。どうしたら効率よくディスカッションを進められるだろうか、チームメイトは平等に意見を言えているだろうか、モチベーションを上げられているだろうか。リーダーの立場になると、今まで気にしていなかったことも自然と意識するようになりました。また、マルチカルチャーの環境でも、お互いを尊重しながらディスカッションできるように心がけました。チームメイトは非常に協力的で、フレンドリーで、私の至らない点も優しくサポートしてくれました。そのおかげで、私も失敗を恐れずに積極的にディスカッションに参加できました。ベストプレゼンテーション賞を獲得できたのは、素晴らしいチームメイトに恵まれたからです。皆で協力して目標を成し遂げることの楽しさを改めて感じました。
プログラム参加経験を今後どのように活かしたいか
多国籍メンバーでチームワークを築き、共通の目標を突破できた経験は、大きな達成感と自信に繋がりました。今回の経験は、海外のラボと共同研究について議論する際や、就職後のアサインメントで国際チームとコミュニケーションをとる際に活かしていきたいです。
オンラインで苦労した点(もしあれば)
- ディスカッション資料の共 有(中国の学生にはVPNに繋いでもらわないとgoogle slideやgoogle documentで共同編集ができなかった)。
- 回線が不安定で 音声や映像が乱れる時があった。
同様のプログラムへの参加を希望する後輩へアドバイス
参加を迷っているなら、ぜひ挑戦してほしいと思います。何事もやってみなければ分からないし、やらないで後悔するのはもったいないと思うからです。もちろん、今までの留学をオンラインで完全に再現することは難しいですが、オンラインにしかない利点もあります。コロナ禍でも今ある選択肢を最大限に活用してほしいと思います。
その他(あれば)
コロナ禍で今年は何もできないと諦めかけていた矢先に、このオンライン留学の案内をいただき、迷わず応募しました。3日間のプログラムが終わった今、参加できて本当によかったと改めて感じています。参加者の中には、CAMPUS Asiaを通じて知り合った友人もいて、画面越しに再会することができて嬉しかったです。このような素晴らしい機会を与えてくださった各国のCAMPUS Asia事務局 の皆様、先生方に感謝を申し上げます。ありがとうございました。今後もぜひ続けてほしいです!
チームメンバーと韓紙ランプ作り