TASTE 海外短期語学学習(フランス語)夏派遣 2022年8月16日~8月26日

TASTE 海外短期語学学習(フランス語)夏派遣 2022年8月16日~8月26日

留学時の学年:
M1
東工大での所属:
工学院機械系機械コース
留学先国:
フランス
留学先大学:
レンヌ第二大学
留学期間:
2022年8月16日~8月26日
プログラム名:

プログラム概要

私が参加した,レンヌ第二大学附属語学学校CIREFE のSummer University は,フランス語の 4技能,すなわちリーディング・リスニング・ライティング・スピーキングそれぞれを強化し,さらにレンヌのあるブルターニュ地方やフランスの歴史や文化について学習するプログラムです.参加者は事前に課されるライティングのテスト結果をもとにクラス分けされ,参加者それぞれのレベルに合った講義を受けることができます.授業は,言語学習,発音,仏作文の強化,文化の4種類の授業に分かれていました.私の参加した B1のクラスでは、約5名のB1の学生と同じく約 5名のA2の学生が一緒に授業を受けました.複合過去と半過去の使い分け,複合過去の性数一致の条件の整理,直接目的語と間接目的語の使い分けを言語学習の時間に,リエゾン,母音のアンシェヌマン,子音のアンシェヌマンについて発音の時間に学び,仏作文の時間では与えられたイラストを描写する練習をし,文化の時間には各国の違いなども確認しながらブルターニュやフランスの文化について学びました.また授業中に,いわゆる 4技能それぞれのテストが行われ,最終日に渡される修了証に点数が記載されます.座学の授業では基本的にまじめに勉強しますが,最終日だけは例外で,私たちのクラスではボードゲームや容疑者ゲーム,早押しクイズなどを行いました.私個人がフランス語を使って遊ぶ機会があまりなかったので,非常に楽しく過ごせました.
ます.例えば,開講初日の放課後には CIREFE 教員によるレンヌツアーが開催されたり,別の日の放課後にはレンヌの名物であるガレット/クレープをみんなで食べてお喋りをするソワレが行われたりしました.レンヌツアー等の遠足では,教員がその地の歴史等を解説してくださいますが,これがかなり聞き取るのが難しかったです.なぜなら,固有名詞やあまり聞きなれない単語が頻出するからで、大変ですがその分力がつくと感じました.

留学で学んだこと

留学で一番学んだことは,自分の逞しさです.フランス語に何も関係なくて申し訳ありません.実は私はパリ到着時にキャリーバッグをロストバゲージし,パジャマやマスクや日焼け止めを現地で調達するところから留学が始まってしまいました.初めての海外,しかも初めての一人の外泊という極度の緊張状態で食らったロストバゲージの衝撃と絶望感,一生忘れることはないと思います.そのような状態の中でも,日本でこれまで勉強してきたフランス語の知識や,事前にレンタルしておいた wi-fi等を駆使しつつ,無事必要なものを買いそろえ事なきを得ました.パリ到着翌日に,荷物が見つかった旨のメールが来たので,ホテルのフロントの方にフランス語で「私の荷物が空港から今日届く予定なので,来たら受け取っていただけないでしょうか?」とお願いし,無事パリ到着の 30時間後にキャリーバッグと合流することができました.この体験から,自分が思っているより自分が逞しいことを知りました.私はもともと極度の心配性で,たくさん杞憂をしてしまうタイプなのですが,この経験を根拠にもっとより大胆に行動して挑戦してみたいとおもいます.
今回の留学の目的はフランス語の実力の確認と向上だったのですが,その点で学んだことを挙げると,一つは語彙の乏しさ,もう一つは雑談力のなさが課題にあることです.語彙の乏しさについては,現地での授業の最終日に遊んだボードゲームが語彙強化によさそうだったので探して購入し,輸入してきたのでそれを頼りにして強化していきたい所存です.また,もう一つの雑談力の無さですが,これはフランス語で同級生と休み時間に話すのが苦手でその理由を考えたところ,そもそも日本語でも人と雑談するのが苦手だという結論に至ったことです.こちらの対策としては,まず身近な人と話す量を増やすことから改善していきたいです.実際に留学に行くことで,は っきりと課題として見えたので,弱点を今後つぶすことでよりフランス語の能力を高めていきます.

留学前の準備

留学前の準備では,まず参加するプログラムを東工大 HPより検索し Summer University というプログラムがあることを知ったのち,留学情報館に面談したい旨をメールし,留学する際の手順や留学の魅力等についてお聞きしました.そのあと,コロナ禍であったため,留学することを母に相談して留学の許可と金銭的支援の約束をして頂きました.留学情報館とメールやzoom,対面での面談等でやり取りしながら,プログラムの参加申し込み等の準備を手伝っていただきました.今回は短期留学だったのでビザは不要でしたが,パスポートや新型コロナウイルスのワクチン接種証明書,それに伴いマイナンバーカードの発行申し込みなどを速やかに行いました.また,万が一に備えすでに持っていたカードとは別の決済会社のクレジットカードを申し込みました.その他,たびレジに登録するなど外務省や学内のアナウンスに沿った手続きをします.もう今後この情報が永久に不要になるのを祈るばかりですが,私の渡航時には帰国の際にPCRの陰性証明書が必要だったので,あらかじめレンヌのPCRセンターにメールして証明書を書いてくれるか,いくらかかるか等質問しておきました.このおかげでスムーズに PCR検査を受けることができました.プログラム参加前にパリに数泊することも決めたのち、ホテルや航空券の予約に移りました.航空券は悩みましたがコロナ禍で欠航が出た際に,便数が多いほうが別の便への変更がしやすいと思い,大手のエールフランスを利用することに決めました.行きは韓国,オランダの経由便で成田からパリまで,帰りはレンヌからパリと,パリから成田の直行便にしました.事前の勉強については,私は東工大で 3年ほどフランス語学習をしているため,留学に向けた特別な語学勉強はしませんでした.

費用と宿舎

渡航費は航空券が 33万円(遅めに買ったので…),プログラム参加費は 8万 5千円,生活費は一日 2000~3000 円あれば健康に生きていけると思います(私は調子乗ってかなり贅沢したので内緒にしておきます).住居費は一泊 8000円ぐらいでした.保険料は 18日分で 10000円ほど,奨学金は 80000円でした.
レンヌではアパートタイプのホテルに泊まりました.近年の熱波を考慮し,エアコンがついていることを最優先にした結果,大学から徒歩 25分ほどかかるところになりましたが,非常に快適でした.キッチン付きだったため,レンヌの中央市場で買ったもので料理したり,現地で買ってきた材料で生キャラメル作って配ったりしました.とても楽しかったので,少しでも料理ができる人はキッチン付きの住居にすることをお勧めします.

留学先でたいへんだったこと

留学先で大変だったことは二つあり,一つ目はフランス到着時のロストバゲージです.シャルルドゴール空港についたら私のキャリーバッグがいつまでたってもターンテーブルに現れず,結局紛失届を出すことになりました.貴重品は全く入れていなか ったのですが,着替え等をすべて失ったので市街地についてまずユニクロに行ってパジャマと明日の服を,スーパーモノプリでは食品や日焼け止め(私の必需品)を買いました.その費用はエールフランスが補償してくれました.ちなみにパリ到着から 30時間後ぐらいに自分のキャリーバッグとホテルで合流することができましたが,初海外で初手ロストバゲージだったため生きた心地がしませんでした.対策としては,貴重品はキャリーバッグに入れない,説明用にあらかじめキャリーバッグの写真を撮っておく,ロストしたら空港で紛失届を出し,その後の現地購入品のレシートは大切に保管しておく等があります.二つ目は洗濯です.近所のコインランドリーの衛生面に不安があり,日本から持ち込んだ「どこでも袋でお洗濯」という商品を使って手洗いしていました.レンヌはパリと違い湿度が高く,服が乾きにくくて苦労しましたが,最終的には,バスタオルに洗った衣類をはさみ,備え付けのタオルウォーマーにかけておくことで乾燥させていました.渡航前に,洗濯をどうするかは検討すべきかと存じます.

留学を希望する後輩へのメッセージ

正直,初海外&初一人外泊だったため「フランスなんぞ行って本当に生きて帰ってこられるのか…?」と自信がありませんでしたが,ロストバゲージを食らっても自分で思っていた以上にたくましく生活して帰ってくることができました.渡航前に,「初海外は飛び込んでみるしかない」と留学情報館の先生に言われましたが,まさにその通りかと思います.少しでも興味があって,いろいろな条件が満たせて留学できるようなら,ぜひ挑戦するべきかと存じます.応援しています,Bon courage!

この体験談の留学・国際経験プログラム情報

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