Tokyo Tech-MIT Student Exchange Program マサチューセッツ工科大学 2022年 9月 ~ 12月
留学時の学年: |
学士課程4年 |
---|---|
東工大での所属: |
工学院 機械系 |
留学先国: |
アメリカ合衆国 |
留学先大学: |
マサチューセッツ工科大学 |
留学期間: |
2022年9月6日~2022年12月22日 |
プログラム名: |
留学先大学の概略
MITは、1865年設立の,アメリカ合衆国マサチューセッツ州ケンブリッジに本部を置く私立工科大学です.QS World University Rankings 2022 ではTop1に選ばれ,世界最高峰の大学として世界中の情報が集まる大学です.
Great Dome
留学前の準備
この留学プログラムでは休学をする必要は無いことと早期卒業者は対象にならないことから,そのままストレートで卒業することを決めました.当初は大学院での留学を考えていましたが,MITへのプログラムは学部4年生の時にしか無いことや,4年生で留学しても卒業が遅れないことから,この時期に行くことを決めました.学士特定課題研究は前期で終わらせる必要があったので,研究室配属前の説明会で希望の研究室の先生に自分の事情を説明し,了承を得て配属しました.学士特定課題研究と大学院入試の両立は大変だと思いましたが,過去の先輩たちも同じ道を辿っていたので,できないことは無いと考えました.学部3年生の時にいくつかの企業のインターンに参加しましたが,4年生では就職活動を行わずに修士1年生で再開する計画だったので,問題ありませんでした.
留学中の勉学・研究
授業中の生徒の質問数が多く,質問で授業が成り立っているといっても過言ではないという状況だったので驚きました.1週間の授業時間はそれほど多くないものの,宿題の量がかなり多く,苦労しました.ただ,TAによるオフィスアワーを積極的に使うことができたので助かりました.課題でも試験でも,答えではなく過程を重視して採点をしてもらえるところが良かったです.
研究はポスドクの元について行いました.ポスドクの方の発案内容を具現化していく形で研究の手伝いをさせていただきました.手伝いとはいえ,学期最後に研究室の教授の前で研究発表をさせていただくことができました.平日は授業と課題で手一杯だったため,週末に働く形を取りました.両立が大変でしたが,自分が興味のある医療関係の研究をすることができて良かったです.
留学中に行った勉学・研究以外の活動
9月
交換留学生向けのオリエンテーションがあり,その中でスカベンジャーハントを行いました.ミッションをクリアするために班でMITの周りを1日かけて動き回りました.
また,初めてメジャーリーグ観戦に行きました.球場の雰囲気含め,とても楽しかったです.
John Harvard Statue
Fenway Park
10月
初めの連休を使ってニューヨーク旅行に行きました.観光名所をいくつも回ることができました.
11月
ボストン日本人研究者交流会に参加しました.興味深い講演を聴かせていただきました.
感謝祭の連休に家族が訪ねてきてくれたので,一緒にMFAとイザベラ美術館に行きました.
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Grand Central Terminal
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MFA (Museum of Fine Arts Boston)
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Isabella Stewart Gardner Museum
12月
研究室でのパーティ,打ち上げに参加しました.クリスマスのプレゼント交換ゲームYankee Swapを行い,カードゲームが当たりました.また,帰国までもう少しということで友人に色々な美味しいお店に連れて行ってもらいました.
学期通して
MIT Symphony Orchestra, Boston Symphony Orchestraなど,音楽に触れる機会が多かったです.
また、バレーボールクラブに所属し,毎週日曜日の練習に参加しました.
Opera at Symphony Hall
留学を終えて、自分自身の成長を実感したエピソード
留学当初,交換留学生のオリエンテーションがあったのですが,話す速度の速さに圧倒され,プログラムの先生や他の学生たちの話に付いていくことができませんでした.また,他の日本からの交換留学生は自分よりもリスニングとスピーキングができていたので焦りや引け目がありました.そのため,積極的にコミュニケーションを取ることができませんでした.その後,授業の履修や研究,クラブ活動などを経て,数か月後にまた交換留学生たちと集まって話す機会がありました.そのとき,当初よりも聞き取れるようになっていることを実感し,自信が付き,これまで話したことのなかった留学生たちに話しかけることができました.英語に慣れて力が上がったとともにシャイな部分を払拭できたように感じ,成長を実感しました.
留学費用
●飛行機代:30万円
●MIT医療保険:17万円
●海外保険:46000円
●食費(ミールプラン):27万円
●住居費:90万円
●交通費:2万円
●生活費:10万円
●外食:10万円
●旅費:25万円
●奨学金:業務スーパージャパンドリーム財団:60万円
留学先での住居
MITの学部生用の寮で最も新しい寮に入居しました.勉強しながらの自炊は大変だと思ったのでミールプラン付きの寮にしました.留学前にMITのプログラム担当者から寮の申し込みについて指示があったので,それに従いました.希望の寮をいくつか選び,それに応じて割り当てられる仕組みでした.2人部屋で,ルームメイトはランダムに割り当てられたと思います.生活リズムの違いなどがあって,当初はルームメイトとの生活に苦労していましたが,1か月もすると慣れました.
留学先での語学状況
授業,研究,生活全てにおいて英語を使用しました.留学前のTOEFL iBTでは受け入れ要件であった100点を取得しましたが,留学中特に最初の1か月は苦労しました.日常生活での苦労が減っても,授業や研究において専門用語を理解することに苦労しました.
単位認定(互換)、在学期間
留学中に取得した単位は東工大の科目への読み替えは行わずにそのまま単位認定行う予定です.在学期間の延長は行っていません.
就職活動
MITで行われたキャリアフェアに参加し,いくつかの企業の方とお話ししました.また,ボストンコンサルティンググループの社員の方とのディナーに2度参加しました.外資系企業への興味が高まり,今後インターンに参加したいと思っています.ボストンキャリアフォーラムにも参加予定でしたが,体調を崩して断念しました.
留学を希望する後輩へアドバイス
留学前に要件を満たすためにかなり英語の勉強をしていたものの,現地に行ってみると初めはネイティブの言葉を聞き取ることができませんでした.授業では専門用語が飛び交うのでなおさら理解に苦しみました.そこでまずMIT Japanプログラムの先生に相談したところ,教授との面談をするよう取り計らっていただきました.教授との面談の結果,予習動画に英語字幕を付ける,授業中の話す速度を気持ち遅くする,などの措置を取ろうとしてくれました.教授が自分の状況を分かってくれているというだけで気持ちが楽になりました.(特に私のように海外経験が全く無かった人は)初めは苦労すると思いますが,一人で抱え込まずに周りを頼ってみるのも大事です.それから,友人の存在も大事です.私は,言語交換クラブやバレーボールクラブに入るなど自分から行動を起こして出会いの場を増やしました.気弱になってしまうこともあると思いますが,せっかくの留学なので殻を破って楽しんでほしいです.
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