Tokyo Tech-AYSEAS キングモンクット工科大学ラカバン校 2023年8月27日~9月6日

Tokyo Tech-AYSEAS キングモンクット工科大学ラカバン校 2023年8月27日~9月6日

留学時の学年:
B4
東工大での所属:
環境社会理工学院
留学先国:
タイ
留学先大学:
キングモンクット工科大学ラカバン校
留学期間:
2023年8月27日~9月6日
プログラム名:

プログラム概要

本プログラムは、参加学生が、国籍・言語・文化・専門を異にする者同士でのインタラクションを通じて国際的活動をする上での素養を養い、グローバルな舞台で活躍するモチベーションを高めることを目的としています。参加学生は、企業や公的機関など海外の複数の現場を見学することで、自身の専門分野だけでなく多様な角度から現地社会を見る機会を得ることができました。

2023年の開催地はタイ。8月27日から9月5日までの計10日間。合計24名の学生が日本、タイ、フィリピン、インドネシアから参加しました。

キングモンクット工科大学ラカバン校訪問

今年度はキングモンクット工科大学ラカバン校がホスト校を務めてくださり、活動拠点として使わせていただきました。ここでは、最終プレゼンテーションに向けたグループワークや、各国の学生同士で準備してきた文化交流の出し物をしました。活動中は、スナックや飲料が無償で提供されたり、温かい職員さんたちと言葉を交わしたりして、とても居心地が良かったです。おもてなしに心から感謝をしています。

また、お昼ご飯はKMITLの学生が日頃から利用しているカフェテリアで食べることができました。日本とは違う雰囲気をとても感じる時間でした。



企業・研究所訪問

私たちは、[1]タイ地理情報・宇宙技術開発機関(GISTDA)という宇宙研究機関、[2]Thai Polyethylene Co., Ltd.、[3]Mitsubishi Electric Consumer Products (Thailand) Co., Ltd.、[4]タイ国立科学技術開発庁(NSTDA)という政府機関、[5]タイ科学技術研究所(TISTR)、[6]Bridgestone Tire Manufacturing (Thailand) Co., Ltd.の計6機関を訪問することができました。

どの訪問先も、研究内容や製品について丁寧な説明をしてくださいました。暖かい歓迎に心から感謝しています。また、質疑応答の際には学生の手がたくさん挙がり、とても有意義で貴重な時間を過ごすことができました。

[1] GISTDAでは、研究所だけでなく、近くに配置された宇宙に関する博物館を訪れました。実際に体を動かして科学に触れることができ、とても楽しい時間を過ごせました。

[2] Thai Polyethylene Co., Ltd.では、企業の説明を聞いた後、実際に工場を見学させていただきました。工場はとても大きく、バンで移動しながらの見学でした。写真撮影は禁止されていましたが、工場のとても複雑で堂々たる配管模様がとてもよく観察できて、記憶に残る見学となりました。



[3] Mitsubishi Electric Consumer Products (Thailand) Co., Ltd.では、主にエアコンの製造過程を見学させてもらいました。エアコン性能を高くするための工夫だけでなく、製造工程における労働環境を整える方法も知りました。性能試験をする場所として配置された無音響室にも入らせていただきました。どれも貴重な機会で驚きの連続となりました。

[4] NSTDAでは、3つの研究室を訪問しました。それぞれ、モーター、電池、ソーラーパネルに関する研究について説明していただき、その研究室においてもたくさんの質問が飛び交いました。

[5] TISTRは、タイ国立の研究所です。ここでは、大きな実験機械の目の前まで行くことが許されました。至近距離でブレーキ試験を見学したり、建物などに使われる鉄筋の代用として注目されているグラスファイバー鉄筋を実際に触らせてもらうことができました。

[6] Bridgestone Tire Manufacturing (Thailand) Co., Ltd.では、タイヤの製造工程を実際に工場の中で説明を受けながら見学することができました。この機関が最後の見学先でしたが、最後の質問コーナーにおいても質問の手が挙がり続けました。当初は質問が許される人数に指定がありましたが、実際にはその指定を大きく超えて質問させていただきました。一つひとつ丁寧にお答えいただき、とてもありがたい時間を過ごすことができました。

タイ観光

7日目の9月2日は、みんなでタイ観光を楽しみました。

アユタヤにあるワット・マハタート、象への搭乗体験、無数に商店が立ち並ぶJ Jマーケットを訪れました。タイの歴史や人間の生活を強く肌で感じることができました。目に映るもの全てが新しく、刺激的な1日でした。

学生交流・タイでの生活

プログラム中は共同生活なので、学生同士の交流が活発でした。それぞれの国の言語を覚えあったり、文化の違いに驚いたり、タイ料理を囲みながら冗談を言い合ったり、どれも新鮮でした。

夕食は自分たちで探すことになっていたので、みんなで近くの飲食店へ行ったり、フリーマーケットへ行ったりしました。いろいろな場所へ行くことを通して、気づけばこの場所が私たちにとって、とても大切な場所になっていきました。

執筆者のリアルな感想

このレポートを書いている私は、これが初の海外で、海外の人と共同で生活をするというのも初めての経験でした。全てが新しい体験で、私にとってこの旅はとてもエキサイティングなものとなりました。まだ海外に行ったことがないという学生も多いかと思いますが、もし少しでも興味があるのであれば、強く勧めたいです。私は、このプログラムに参加して本当に良かったと思っています。人生の色を変えてくれた大きな経験でした。網膜の色が変わりました。本当に素晴らしいプログラムです。

 私がこのプログラムで学んだことはあまりに多く、このショートなレポートでは到底書き切れるものではないです。何が良かったか。その一つを挙げるとすれば、それは、人生を楽しむ方法を学べたということです。

 海外の学生と話して感じたことは、彼らは日頃の生活を楽しむ術に長けているということでした。いつでも彼らは自分の感情に正直になっていました。行きたい方へ行く。写真を撮りたい時は人目を憚らずいつでも撮る。自分のしたいことを積極的に提案する。いつにおいても自分の感情に正直で、開放的な心は私の目にとても魅力的に映りました。そして、彼らは失敗を恐れずに積極的にチャレンジしていました。現地の食べ物はなんでも試してみる。観光のプランニングを進んで仕切る。躍動的なプレゼンテーションを創造する。自分が得たものは、単に海外に行ったことや英語が少し上達したことだけでなく、海外学生の精神的な部分から得たものが大きかったです。

 案の定このショートなレポートには書ききれませんでしたが、何が言いたいかというと、このプログラムに参加すると決めた数ヶ月前の自分に、今の私は人生で最大レベルの感謝をしているということです。本当に参加して良かった。これからの私の人生が楽しみになりました。そして、何よりもこのプログラムを企画してくださった先生方に最大の感謝を述べて、このレポートの終わりとさせていただきます。最後までお読みいただきありがとうございました。



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