TASTE 海外短期語学学習(ドイツ語)夏派遣 2024年8月5日〜8月29日

TASTE 海外短期語学学習(ドイツ語)夏派遣 2024年8月5日〜8月29日

留学時の学年:
B4
東工大での所属:
環境・社会理工学院建築学系
留学先国:
ドイツ
留学先大学:
ハノーバー大学
留学期間:
2024年8月5日〜8月29日
プログラム名:

留学先の概略

ドイツ北部のHannoverにあるLeibniz Universität Hannoverに留学した。約1ヶ月間の語学留学であり、ドイツ語のレベル別に各15人程度でA2,B1,B2の3コースが用意されていた。私はA2のコースに参加した。コースはハノーヴァー大学への応募時に自分で指定するが、後日クラス分けのためのオンラインテストが送られ、その結果も元に大学側でクラス分けが行われているようだ。また、参加者の中には定員オーバーで自分の希望でないコースに参加している人もいたため、応募は早め早めをお勧めする。
 Leibniz Universität HannoverはHannoverの街の中心部から近く、大学側からもアクセスの案内があったため迷う人は少なかった。建物も美しく整備されている。大学の人はほとんど英語が通じるのでA1〜A2レベルのドイツ語力でも難なく意思疎通ができる。

留学先での授業内容

授業は平日8:30から13:00まで。10:00-30に休憩がある。コースによって授業内容はさまざまだった。私の参加していたA2コースでは、授業の初めに簡単なスピーキング(週末何をしたのか、日課は何かについてなど)を行い、その後配布された冊子を解き進めて文法事項を確認するかたちで進められた。A2コースは英語とドイツ語を交えての授業だった。ドイツの義務教育についてや、有名な作曲家についてなど、文化に関するトピックも多く、興味深かった。B1からは全てドイツ語での授業で、基本的には冊子を進めるかたちだが自国についての5分程度のプレゼンを行ったと聞いた。B2ではドイツ語のジョークを用いて理解度を試すなど、面白い方法も取られていた。
わからないところは積極的に質問しないと、わかったと思われて授業がどんどん進んでいく。特にA2の参加者に向けてだが、英語ができないと授業がほぼわからないと思われる。スピーキングとリスニングどちらも一定以上の英語力が必要。

留学先での課外活動

ほとんど毎日アクティビティが用意されていた。具体的には市内ツアーやハイキング、サイクリング、映画鑑賞、Lüneburgへの遠足、カラオケ、ペダルボートなどがあった。用意されているアクティビティはあくまでも任意参加である。
中でも21日のインターナショナルディナーは全員に好評で、国ごとにグループを作り一皿ずつその国の伝統料理を作って持ち寄る。私はもう一人の日本人参加者と手毬寿司を作った。各国の伝統料理を食べる機会はなかなかないのでとても良い経験になり、各国の文化や暮らしを学ぶ良い機会にもなった。
土日には仲の良い友達とHamburgやBremenに旅行に行った。個人的にも、ひとりでベルリンフィルを聴きに土日を使って一泊二日で旅行をした。授業外の時間の使い方はかなり自由度が高い。しかしこのようなアクティビティに積極的に参加しないと自分の参加しているコース以外の友達は増えない。授業以外での友人との会話はほとんど全て英語のため、やはり英語力は必須。

留学から何を学び、それを今後どのように活かしたいか

積極性がやはりとても重要だと感じた。英語でもドイツ語でも、多少の文法のミスなど日常会話では誰も気にしないし伝わるので、とにかく会話をすることが大事だった。私はこれを心がけたため多くの友人ができ、留学が終わっても連絡を取り合う関係の友人も作ることができた。このサマーアカデミーに参加している学生の多くは、ドイツでの就職や修士号取得を目指しており、私もそのうちの一人であるのでモチベーションもかなり上がった。

留学前の準備

ドイツ語の勉強を始めたのはこの留学と同年の2月だったので留学前の準備として一番大きかったのは語学の勉強だった。全くドイツ語がわからない状況から勉強を始め、3月末にGoethe InstitutでA1を受け合格し、そのまま独学で勉強して今回の留学に臨むというかたちだったのでかなりスピード感があった。ただ、このコース修了時のA2レベルのテストでは82%の正答率をとることができたので、この短期間でもとても多くのことを身につけることができたと自負している。
ビザは今回必要なかった。航空券は旅行会社と相談して取った。念の為昼間に到着する便を選んだが、夜中に到着しても安全面での問題はそこまで大きくないと思う。電化製品としては海外対応のドライヤー・ヘアアイロンを購入した。
また、大学主催の事前オンラインミーティングが7月26日にあり、この時にサマーアカデミーに関するわからないことは全て聞くことができた。
What’s App (日本でいうLINE)をあらかじめダウンロードしておくことを強くお勧めする。また、ドイツ国内の乗り換えはDB Navigatorというアプリで調べられる。チケットもこれで購入可能。
クレジットカードはMastercardとVisaを両方持っていたのでどちらも持って行った。どちらもあれば安心。

留学費用

授業料650€ :私は授業料免除をいただいたので今回支払っていない。
大学寮 350€  :シングルルーム。シャワー・トイレ・キッチンは共用。
リネン 41€  :マット、シーツ、枕、枕カバー、掛け布団を大学から購入できる。サマーアカデミー修了時にはマット以外は持って帰らなければいけない(または同じ寮の誰かにあげる)。
航空券 30万円 :円安の影響が大きい
ドイツ国内交通費 49€  :MVV-appというアプリを使えば、IBANコードがなくてもDeutschland Ticket(ドイツ国内1ヶ月乗り放題チケット)を購入できるのでとてもおすすめ
保険料 2万弱 :大学指定のもので一番高い保険に入った。
その他生活費など6-8万。大学内の食堂で生徒割引が使えるMensa cardをアカデミー初日に配られるので、大学食堂での食事はかなり安く済んだ。飲み物も、水道水が飲める。
奨学金としてはJASSOから8万円をいただいた。

留学先での住居

大学寮に住んだ。私の寮は大学から数駅の場所にあったが、ほとんどの人は大学のすぐ裏の寮に振り分けられており、どう決められているのかはわからない。シングルルームで、各階には10人程度が住んでいる(寮によって違う)。階によっても違いがあり、そこに住んでいる人たちの方針で共用部分の使い方などが決められている。食器や調理器具はどれでも使って良い、というところもあれば、全て個人所有のところもあった。私の場合は自分の階にフレンドリーな人がいなかったので、サマーアカデミーの友人の階にいつも遊びに行き、そこで料理したり一緒にご飯を食べたりしていた。その階は親しみやすい人がとても多く、パーティーに連れて行ってくれたり暑い日にみんなでスイミングに行ったり、良い友達がたくさんできた。

留学先で困ったこと

寮に洗濯機・乾燥機はあるが洗剤は各自で用意するので、持っていないと買うことになる。数回のために洗剤を買うのはもったいないので持っていくのが良いかもしれない。私の場合は友人が分けてくれたのでとても助かった。
また、北ドイツは夏でも朝夜は冷えるので上着は何枚か持って行った方が良い。
ドイツは日曜日にほぼ全てのお店が閉まる。Hauptbahnhofまでいけばいくつかは営業しているが、スーパーもレストランも何もかも大体閉まっているので日曜日のご飯はあらかじめ用意しておく必要がある。観光地はこの限りではない。

留学を希望する後輩へアドバイス

もし長期留学を見据えているのであれば、1ヶ月という超短期の留学でもその土地についてかなり知ることはできる。私にとってとても有意義な1ヶ月になった。
友人と一緒に参加しても良いとは思うが(実際二人組で来ている人も何ペアかいた)、どうしても二人で固まって行動しがちになるのでお勧めしない。二人で来ても、バラバラで行動したり他の人たちに話しかけに行ったりすることが大事。英語の勉強にもなる。留学後に旅行をするのもとても良いと思う。日本の友人が私の留学後に来てくれて、一緒にデンマークを回った。せっかくの機会だと思うので留学中にも色々な都市に足を運んでみたらいい。

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