TAIST-Science Tokyo Student Exchange Program in Thailand (SERE) タイ国立科学技術開発庁 (NSTDA) 2025

留学時の学年: |
M1 |
|---|---|
所属: |
環境・社会理工学院融合理工学系 |
留学先国: |
タイ王国 |
留学先大学: |
タイ国立科学技術開発庁(NSTDA) |
留学期間: |
2025年9月1日~ 2025年10月3日 |
プログラム名: |
参加プログラム:TAIST-Science Tokyo Student Exchange Program in Thailand (SERE)
機関名:National Energy Technology Center (ENTEC)
1 か月間派遣され,インターンシップとして研究活動に取り組んだ。
タイ国立研究機関 NSTDA はバンコクから約1時間離れたパトゥムターニー県に所在し,タマサート大学ランシットキャンパスに併設している。
5つの研究機関(MTEC, ENTEC, NANOTEC, BIOTEC, NECTEC)のうち ENTEC への派遣を希望した。
留学前の準備
留学情報は大学で開催された留学フェアで入手した。応募後は主に,TAIST事務室から提供された留学の手引きから入手した。専門分野の準備は,所属する研究室のドクターの執筆した論文を読んで準備した。語学に関してはタイ語の勉強は特にしていなかった。渡航前に指導教員とオンラインでどのような研究を行うか事前にミーティングを行なった。ビザは1ヶ月のみであったため,取得の必要がなかった*。住居も研究施設内に寮がありそこに住むように手配していただいた。
*入国にかかるビザの要否は渡航時期によって変わる必要がありますので、事前に必ず確認するようにしてください。
留学中の勉学・研究や生活
研究内容は気候変動のタイへの影響,交通インフラへの影響を論文調査し,これらを一般に伝える資料の作成を行なった。研究自体はそこまで難しくなかったが,これらが今後他の組織と行うプロジェクトで使用されるとのことだったので責任が大きいと感じた。研究は平日8時から5時の間で行い,その後は研究室の人が市場やスポーツに誘ってくれた。休日は別の研究室の方やルームメイトがバンコク市内やココナッツ農園に連れて行ってくださった。特にココナッツ農園は観光ではなかなか行かない場所だと思うので貴重な経験となった。また,研究室との関わりを通してタイの文化についてよく知ることができた。現地で授業は履修していないが、本プログラム参加についてはアントレプレナーシップ科目の特定の単位を申請できる。


留学を終えて、自分自身の成長を実感したエピソード
発展途上国支援に携わりたいという将来の目標のもと,発展途上国に滞在してどのような問題があるのか,どのような支援が必要なのかを実際に滞在して考え,実感したいという目標があった。渡航前には,タイは発展途上国と言っても開発がだいぶ進んでいてあまり支援の余地はないのではと考えていたが,雨季の大雨で道路が簡単に冠水してしまう様子を見てまだ支援の余地や開発の余地があることを知ることができた。また,施設の中で日本人がほとんどいない,研究室では自分だけという環境に身を置いて,アウェーな環境ですぐに馴染むために自分なりに色々努力した。積極的に誘いに参加し,積極的に会話をするように心がけた。英語がスムーズに通じることが少なくコミュニケーションを少し難しいと感じた。アクセントや訛りをタイの英語に合わせることでスムーズに通じるようになり,最初は表面的な会話しかできなかったが,最終的には私的な話やキャリアについてなど深い話もできるようになり成長を感じた。
留学費用
渡航費合計約8万円,生活費約6万円,住居費0円,保険料約1万円,奨学金受給有
留学先での住居
寮有,プログラム側で用意されるため自分から申し込む必要はなかった。最初の数日タイ人のルームメイトと2人部屋であった。
その後1人になり,最後の2週間は同じプログラムで日本から来た学生と2人部屋であった。
留学先での語学状況
研究では英語が必須だが,研究室内で英語が得意な人と苦手な人がおり,英語が万能に使えるわけではなかった。日常生活ではタイ語しか伝わらないため,Google translateで翻訳して見せて意思疎通を行なった。
留学先で困ったこと
最初,施設が広すぎて慣れるまで大変であった。また,夜ご飯を買う場所が近くにないため少し不便を感じることがあったが,昼に夜の分まで買ったり,少し歩いて市場まで行ったりしていた。
留学経験を今後、どのように活かしたいか
今後のキャリア選択に活かしたい。将来発展途上国支援に携わりたいと考えていたが,今回参加してよりその意識が強まった。これまでは,このキャリアと他のキャリアで迷いがあったが,今回参加してキャリアを定めることができた。また,研究にも活かしたいと思った。今回,論文調査を行う中で災害への脆弱性が重要であることを学び,それに関連する研究を行いたいと思ったため,研究内容を今一度考えたいと思った。
留学を希望する後輩へアドバイス
ひと月は初めての留学にちょうどいい期間だと思いました。留学したいけど初めてで不安がある人にはとてもおすすめです。発展途上国に懸念がある方もいるかと思いますが,タイはそれほど不便を感じることもなく,街も綺麗だと思います。物価も安いので留学したいけど金銭的に不安がある人にもおすすめです。また,寮が研究施設の中にあるので治安面でも安心できます。バンコクから1時間ほど離れているため周辺も比較的落ち着いていて静かに過ごすことができます。研究機関の人だけでなく,市場や街の人が本当に親切で良くしていただきました。良い点ばかりのプログラムだと思うので迷ったら参加することをおすすめします!
この体験談の留学・国際経験プログラム情報
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