TAIST-Science Tokyo Student Exchange Program in Thailand (SERE) タイ国立科学技術開発庁 (NSTDA) 2025

留学時の学年: |
M1 |
|---|---|
所属: |
生命理工学院生命理工学系 |
留学先国: |
タイ王国 |
留学先大学: |
タイ国立科学技術開発庁(NSTDA) |
留学期間: |
2025年9月17日~2025年10月21日 |
プログラム名: |
参加プログラム:TAIST-Science Tokyo Student Exchange Program in Thailand (SERE)
機関名:The National Center for Genetic Engineering and Biotechnology (BIOTEC)
1 か月間派遣され、インターンシップとして研究活動に取り組んだ。BIOTECはNSTDAの中でも生物学を中心とする研究機関である。
留学前の準備
応募時に希望する機関と研究室を提出し、TAIST事務室を介してそのうちの1研究室のアレンジがあった。
大学での専攻とNSTDAでの研究分野に共通点があったため、事前に所属予定の研究チームの論文を複数読み、研究内容を理解するよう努めた。指導教員とはメールで連絡を取り合い、研究テーマの詳細は現地到着後に決定した。語学面では、英語に加え、日常会話程度のタイ語の挨拶を学習した。渡航準備に関しては、大学およびプログラム担当者からの案内をもとに手続きを進めた。
留学中の勉学・研究や生活
指導研究員の丁寧な指導のもと、実験の目的や手法を理解しながら研究を進めた。基礎的な生物実験技術が身についていれば問題なく取り組むことができた。約1か月で当初の実験フローを完了したが、生物系の研究としては2~3か月程度の滞在が理想的であるとの助言を受けた。平日は8時半から16時半まで研究を行い、休日はバンコク市内の観光を楽しんだ。また、平日の夕方には体育館でバスケットボールやバレーボールなどのスポーツ活動にも参加した。


留学を終えて、自分自身の成長を実感したエピソード
研究室での実験の説明の際、実験器具の英語名称が日本と異なることに戸惑った。当初は理解に苦労したが、指導員にその場で質問したり、インターネットで調べたりすることで、少しずつ理解を深めることができた。日本の研究室で使用している英語表現が必ずしも世界共通ではないことを実感し、柔軟に対応する姿勢を学ぶ貴重な経験となった。
留学費用
月額9万円の奨学金を受給した。NSTDAの寮を利用したため、宿泊費や光熱費は不要であり、主な出費は食費で1日あたり約100バーツ(約500円)程度であった。渡航費は往復で約9万円、保険料は1万円程度、破傷風・A型肝炎などのワクチン接種に約4万円を要した。ワクチン費を除けば、奨学金の範囲内で生活費・交通費等を十分に賄うことができた。
留学先での住居
NSTDAの敷地内にある寮を利用した。二人部屋で、同時期にTAISTプログラムで派遣された学生(日本人)と同室だった。寮の方針として、単独で入居する場合は異国の学生と同室になるよう調整されることもあると聞いた。施設は清潔で、安全面も整っており快適に過ごすことができた。
留学先での語学状況
研究活動では主に英語を使用した。日常生活ではタイ語が必要な場面もあったが、理解が難しい場合は翻訳アプリを利用して意思疎通を図った。留学前のTOEICスコアは750点であり、初めはタイ特有の英語発音に慣れる必要があったが、次第に聞き取れるようになり、問題なくコミュニケーションを取ることができた。
留学先で困ったこと
辛い料理を食べた際に体調を崩すことがあった。他の日本人学生も果物などで体調を崩す例があり、食事面では慎重に選ぶ必要があると感じた。
留学経験を今後、どのように活かしたいか
今後は、大学の研究室において英語でのコミュニケーションをより積極的に行い、国際的な研究活動への対応力を高めたい。また、将来的には薬品・化粧品・食品の企業で研究開発に携わり、今回の経験を生かして、タイを含む東南アジア市場での製品開発やプロジェクトに貢献したいと考えている。
留学を希望する後輩へアドバイス
SEREプログラムでは講義日程とスケジュールがあえば授業の履修も可能であるが、夏季期間中は授業が開講されておらず受講できなかった。NSTDAの研究チームには学生が少なく、同年代との交流は限られていた。そのため、友人や現地学生との交流を希望する場合は、授業を履修する方が望ましいと感じた。一方で、研究室のスタッフや寮の職員は非常に親切で、安心して研究と生活に集中できる環境であった。全体として大変充実した1か月間であり、貴重な経験となった。
この体験談の留学・国際経験プログラム情報
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