国際交流

Tokyo Tech-AYSEAS 2013

2013年9月8日~18日、Tokyo Tech-AYSEASに参加した東工大生16名が、タイを訪問しました。

Tokyo Tech-AYSEASとは

Tokyo Tech-AYSEASとは、短期留学プログラムTokyo Tech-Asia Young Scientist and Engineer Advanced Study Program(東工大・アジア理工系学生派遣交流プログラム)の略称です。

東工大生が東南アジアの国に赴き、訪問国・近隣諸国の大学生と共に、企業、政府機関、大学、JICA等の施設を訪問し、学生同士のディスカッションを通して、相互理解を深め、国や文化の違いを超えて協働できる能力を備えたグローバルな人材の育成を目的としています。

Tokyo Tech-AYSEASはJAYSES (Japan-Asia Young Scientist and Engineer Study Visit)を前身とし、2013年度からは「グローバル理工人育成コース」の「実践型海外派遣プログラム」として実施しており、参加学生は単位を取得することができます。

Tokyo Tech-AYSEAS 2013

事前調査・準備活動

参加学生は出発前に英語による事前講義を受講します。

プログラムのテーマである「From Asia to the World」に関連した講義や、タイ人留学生からタイ語やタイ文化についての講義が実施されました。また、タイでの訪問機関について調べ、英語でのプレゼンテーションを行うトレーニングや、株式会社ブリヂストンの東京工場を訪問し、企業の現場も体験しました。

  • 事前学習の講義

  • タイ語学習

タイ訪問

スケジュール
9月8日(日)
タイ到着
9月9日(月)
キングモンクット工科大学ラカバン校
JICAプロジェクト(バンコク上水道整備事業)
9月10日(火)
キングモンクット工科大学トンブリ校
日産
9月11日(水)
NSTDA(タイ国立科学技術開発庁)
PTT(石油公社)
9月12日(木)
旭硝子
9月13日(金)
バンチャック(石油精製所、太陽光発電所)
9月14日(土)
王宮、寺院
ウィマンメーク宮殿
9月15日(日)
アユタヤ遺跡
9月16日(月)
プレゼンテーションの準備
文化交流
9月17日(火)
プレゼンテーションの準備
最終プレゼンテーション
9月18日(水)
日本へ向け帰国

参加大学

タイ
キングモンクット工科大学ラカバン校(ホスト大学)、
チュラロンコーン大学、カセサート大学、キングモンクット工科大学トンブリ校、タマサート大学
インドネシア
バンドン工科大学、ガジャマダ大学、インドネシア大学
フィリピン
デラサール大学

視察

東南アジア各国(タイ、インドネシア、フィリピン)の協定大学の学生27名と共に現地の企業、日系企業、政府機関、大学等を訪問しました。事前学習で抱いた疑問や課題について実際に話を聞き、調べていく過程で、現地の社会や産業が抱える問題への理解を深めることを目的としています。普段ほとんど見る機会のない現場の様子を間近に見学することができ、どの訪問先でもスケジュールが押すほど、学生から多くの質問があがりました。

特に、タイ国内でも人気の高い日産自動車の現地工場を訪問した際は、専門的な技術や環境への配慮等に関する鋭い質問も多く上がり、社長自ら丁寧に回答いただきました。タイ独自の製品の開発・生産方法や、コスト削減のための経営努力など印象的なお話を伺うことができ、参加者にとって大変貴重な経験となりました。

ディスカッション

企業訪問後は毎日、性別も国籍も様々なグループに分かれ、それぞれの視点から訪問先で学んだこと、そこから考えた問題点等について討論を行いました。

プレゼンテーション

ディスカッションの結果を取りまとめ、最終日にはプログラムの締めくくりとして最終プレゼンテーションを行います。

今年最も会場を盛り上げたグループは、「アジアにおける良い会社とは何か」をテーマに、訪問先企業で得た知識を分析し、まとめました。他のグループとの大きな違いは、事前に動画を撮影し、プレゼンテーションを行ったことです。架空の会社が経営において重視するものを順番に紹介していき、それぞれを3人の審査員が判定する動画は、さながら海外の有名オーディション番組のようで、プレゼンテーションの内容のみならず、方法にも工夫を凝らした発表に、大きな拍手が寄せられました。

まとめ

初めは英語があまり得意ではなかった学生も、海外の学生のポジティブな姿勢に影響を受けて、積極的に議論に参加するなど、このプログラムを通じてひとりひとりが成長しました。短い期間ではありましたが、アジアの学生たちと11日間、真剣に議論し合い、寝食を共にすることで、知識や仲間を得るのみならず、国際的活動をする上での素養が養われ、 グローバルな舞台で活躍するモチベーションを高めることができた、充実したプログラムとなりました。

本プログラムの訪問を快く受け入れてくださった、企業、公的機関のみなさま、学生の派遣に協力いただいた本学パートナー校のみなさま、また、Tokyo Tech-AYSEAS 2013ホスト校のキングモンクット工科大学ラカバン校のみなさまに心より感謝申し上げます。

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2013年10月掲載

お問い合わせ先

東京工業大学 総務部 広報課

Email pr@jim.titech.ac.jp