国際交流
国際交流
国際的に活躍できる人材の育成と大学教育のグローバル化を目指し、日本人学生の海外留学と外国人学生の戦略的受入れを行う国際教育連携の取り組みを支援する、文部科学省「大学の世界展開力強化事業」による東工大の2プログラムが、2016年3月末をもって終了しました。東工大が2011年の開始から5年間で実施してきた成果を紹介します。
東工大は、日中韓のトライアングル交流事業である日中韓先進科学技術大学教育環(TKT CAMPUS Asia)、世界トップレベルの大学との協働教育を行う交流プログラム グローバル理工系リーダー養成協働ネットワーク(TiROP)という2つのプログラムを運営しました。両プログラムとも中心は、双方の学生が留学先の大学の研究室で研究を行うことです。以下に示す世界トップレベルの大学と学生交流、研究交流を進めました。
プログラム採択を機に、これまで東工大の協定校ではなかった大学との交流がスタートし、継続しています。学生や若手研究者の派遣、受入れを進め、大学間の関係を強化しました。ミネソタ大学とは、この事業をきっかけに全学協定が締結されました。また、韓国科学技術院(KAIST)とは、ダブル・ディグリープログラム※を運営することで合意し、実施に向けて具体的な調整を行っている最中です。
年度 |
2012 |
2013 |
2014 |
2015 |
---|---|---|---|---|
東工大生の 海外派遣数(人) |
44 |
40 |
36 |
35 |
東工大への 留学生受入れ数(人) |
32 |
45 |
50 |
41 |
今回の事業を契機に以下が実施され、留学生の受入れ体制が充実しました。
東工大のサマープログラムは、研究室で指導教員の指導を受けながら世界最先端の研究を行えることが特徴です。サマープログラムの成果をもとに共著論文を出した学生もいることから、指導のレベルの高さが伺えます。研究するだけにとどまらず、企業訪問、日本文化体験も実施しました。さらに、企業でのインターンシップの機会も提供し、こうした経験を積んだ留学生の中には、帰国後、日本企業に就職する学生や、大学院で再び東工大に戻ってくる学生も出て来ています。
キャンパス・アジア サマープログラム2015アカデミック・ツアー実施報告
理化学研究所、ソニースクエア、首都圏外郭放水路、宇宙航空研究開発機構(JAXA)筑波宇宙センターを訪問
短期間でも実際に海外を体験することで留学に関する不安を解消してもらおうと、教員がコーディネートや引率を行い、海外の大学の雰囲気を実際に感じてもらうプログラムを開始しました。プログラム体験者からは、交換留学や海外の大学への進学等、さらに世界へ羽ばたく学生が現れています。また、留学コンシェルジュ制度を整備し、留学全般に関する相談を受け付けています。
2015年、新たに大学の世界展開力強化事業に採択され、トルコの大学と交流を深めるプログラムをスタートしました。また、本事業で得たノウハウを生かし、2016年から新たなサマープログラム(English)を実施します。
東工大は文部科学省のスーパーグローバル大学創成支援事業にも採択されており、今後もさらなる国際交流を加速させていきます。
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2016年4月掲載