国際交流
国際交流
東京工業大学では、理工学を俯瞰的に学び国際社会が抱える複合的課題を解決するグローバルエンジニアの育成を目指して、環境・社会理工学院 融合理工学系(TSE)に、東工大初の英語で学位が取得できる学士課程教育プログラム、国際人材育成プログラム(GSEP(ジーセップ)Global Scientists and Engineers Program)を提供しています。
融合理工学系GSEPは、2016年に世界各国の優秀な若者を第一期生として募集し、2018年で3年目になります。この教育プログラムは、2014年に東工大が文部科学省による「スーパーグローバル大学創成支援」事業として採択された際に、グローバリゼーションとボーダレス化が進む社会環境に対応し、将来に向けて理工系総合大学として求められる人材育成の教育プログラムが検討されました。GSEPは、東工大がこれまで実施してきた主に大学院レベルを中心とした国際化の取り組みをさらに深化させるため、学士課程から国際化を図る先駆的な取り組みとして立ち上げられました。
GSEP学生が所属する融合理工学系は、専門分野の枠を超えて理工学を俯瞰的に統合し理解する能力に加えて、多様な環境におけるコミュニケーション力とマネジメント力を備え、気候変動問題や資源安定確保など国際社会が抱える課題解決に、グローバルな視点で貢献する人材の育成を目的としています。学生は、数理基盤群、工学基盤群、共創基盤群の基礎的といった分野横断的な基礎科目群を幅広く学習した上で、専門分野の研究に進みます。
融合理工学系を選択した日本人学生は、2年次からGSEPの外国人学生とともに、数学、工学、国際開発、社会環境政策などの科目を受講することができます。
また、日本語コース学生とGSEP学生は共に同じクラスで、プロジェクトベースドラーニング(課題解決型学習、以下PBL)を通じて、批判的思考、コミュニケーション能力、リーダーシップスキルを養うことが推奨されています。
現在、GSEPには文部科学省国費留学生を含めて41名の留学生が在籍しています。今回、融合理工学系に在籍するGSEP学生6名に加えて、特別入試で入学した私費留学生1名と日本人学生2名の計9名の学生に、融合理工学系やGSEPのカリキュラムと教育内容、将来に向けての展望などを語ってもらいました。
また、融合理工学系でGSEP学生の教育に携っている教員に、当教育プログラムの導入意図や価値、これまでの成果、学生に期待する能力などを語ってもらいました。
チャウイット:GSEPの3年次に在籍しています。ここでの学びの特徴は、科学や工学を広い視点から捉えることができることです。マネジメントや社会学、地球規模で生じている課題も学びます。
レズキタ:GSEPの特長は何といっても、“ダイバーシティー(多様性)”につきると思います。さまざまな国と地域から集まったGSEP学生と接することにより、日常的に多様な文化を体験できます。GSEP学生との交流が深まるほど、それだけ異文化への知識や理解も深まります。
サニ:PBLの授業では、実際に国際社会が抱える課題を議論します。5人から8人の少人数グループでの議論はコミュニケーション力を高めるトレーニングにもなります。融合理工学系では、途上国の現状を知り、関連知識も学ぶことができます。
メイタウィー:GSEPの幅広い学びは、グローバルな課題に興味のある学生が3年次や4年次に専門分野を選択する上で、参考になる知識を与えてくれます。
カン:GSEPは、東工大で唯一、英語で学士課程の学位がとれる教育プログラムという点でも、とてもユニークです。GSEPを運営する融合理工学系では理工学の特定の専門分野に限定せず、経済学、社会政策、環境など多様な専門分野を履修することができ、教員の専門分野も多岐にわたっています。
ナパット:コモンルームやフリースペースのラウンジが使用できることも大きな特徴です。授業が終わった後もグループのメンバーとラウンジで集まり、プロジェクトワークを進めることもあります。昼食をとりながら会話を楽しみ、リラックスできる場所も用意されています。
ウヤンガ:子供の頃、テレビで日本の教育プログラムを見て、日本に対する興味を持ちました。高校生になると工学を勉強したいと思い、その分野をリードするトップクラスの研究と教育を受けるため、東工大への進学を希望しました。日本の大学を調べてみたところ、基本的に日本語能力が求められるため、敷居が高く悩みました。そんな時、英語で授業を受講でき学士を取ることのできるGSEPのことを知りました。GSEPは私の希望を叶えてくれるぴったりのプログラムでした。
レズキタ:GSEPを選んだ理由は、すべての条件が私の希望に合致したからです。GSEPへの進学が決まってから、母国で1ヵ月間日本語を集中的に勉強しました。日本の生活に慣れるまでの時期に大いに役立ちました。
佐藤:融合理工学系コースを選んだ理由は、さまざまな分野を幅広く学習できる点にあります。特に原子力工学に興味がありますが、それだけでなく、生物学、化学、材料科学を含む幅広い分野を勉強し、複合的な知識を得ることができます。融合理工学系は、将来の研究の専門分野を決める上で、選択肢を増やしてくれます。
添田:今後ますます重要になってくる地球規模の課題の探求が、非常に魅力的と感じて、融合理工学系を選びました。その上、英語で履修できる科目でGSEPの学生達と共に学ぶことにより、日本で生まれ育ち海外で生活したことのない自分でも、英語のレベルアップのみならず、視野が広がり複眼的な視点で物事を捉えることができるようになりました。融合理工学系で学習していることを糧に、社会に貢献できる人材になりたいと思います。
メイタウィー:GSEP学生にとって印象深い授業の一つは、1年次に受講した東工大立志プロジェクトです。理工学系の学生は文学や人文学などいわゆる教養科目に触れる機会が少ない中、これは非常に新鮮です。学内の教員に加えて、公的機関や産業界から多分野のエキスパートが講師として招かれ、宮沢賢治や日本の有名な伝統音楽など、さまざまなジャンルの教養科目を学び、理工系学生の視野を広げてくれます。
レズキタ:1年次に当プロジェクトの授業を履修し、融合理工学系の阿部先生、アルビン先生、アズリル先生、イーデン先生、ファリド先生の指導を受けました。このプログラムを1年次に受講することにより、何を学びたいのかを視覚化してイメージを膨らませ、将来の目標を定める際の準備の役割を果たしていると感じました。
ナパット:授業では、先生方との距離がとても近く、質問に対してもいつでも柔軟に対応してくれます。時々将来に向けて悩みごとを相談する時も、先生方は真摯に耳を傾け、寄り添ってくれますので、心強いと感じています。
サニ:GSEPを担当する教員の1名である融合理工学系の阿部直也准教授が企画、担当している、ジョージア工科大学と東工大の連携プログラムであるJapan Summer Program in Sustainable Development(ジャパン ・サマー プログラム・ イン・ サステイナブル ディベロップメント、以下JSPSD)では、広島、京都、金沢、名古屋でフィールドワークを実施しました。東京のような大都市では非常に複雑な交通網が存在する一方で、路面電車や路線バスの交通網が発達している地域など、その土地の特性に合わせたさまざまな交通システムを見ることができ、授業では経験することのできない実地の体験をしました。
ウヤンガ:地方都市へのフィールドワークの後、JR東日本や東京メトロを訪問しました。一部の駅に設置されている青色のLED照明が、自殺防止効果を狙って設置されていることなど、初めて知りました。
チャウイット:日本の公共交通は時刻表通り運行され、とても便利です。東工大の図書館や、ジム、スイミングプール、バスケットボールコートなどのスポーツ施設も充実しています。また、春になるとキャンパスの桜が一斉に花開き、目の前に日本ならではの特別な景色を楽しめます。
メイタウィー:図書館は情報の宝庫です。理工学系の蔵書が豊富なことはもちろんですが、チャールズ・ダーウィン作のビーグル号航海記など、古い書物を見つけた時は、とても驚きました。
ウヤンガ:GSEP学生は9単位の日本語クラスの受講が必修です。1年目は「サバイバル・ジャパニーズ(Survival Japanese)」を勉強します。レストランでの注文やごみの分別に関連する日常の日本語を学びます。2年間日本語を勉強しているので、日本人との日常的な会話も不自由しません。日本語クラスはGSEPの学生が全員受講するので、お互いに切磋琢磨して励まし合いながら学びます。
カン:カルチャーショックはありませんでしたが、知らない言葉もあり苦労しました。柔軟剤という言葉を知らず、スーパーマーケットで店員にその機能を説明しなければなりませんでした。柔軟剤にたどり着いた際に初めて、“柔軟剤”という言葉を知りました。このような経験は、きっと今後他国で同じように困ったときにも、生きてくると思います。
サニ:私は将来、環境問題に直面している開発途上国の問題を専門の技術や知識によって解決する手助けをしたいと考えています。特に、化学工学、廃棄物処理に興味があり、社会学や心理学も含めた幅広い分野を学べる今の環境は、国際的な課題の解決にとってよい環境と思います。国際開発を学ぶ授業では、国際協力機構(JICA)をはじめ、NGOや研究機関、民間企業などから国際開発に携わっている方々が招かれ直接話を聞くことができます。多方面の関係者の話を通して、それぞれの立場における役割を知ることができ、将来のキャリアパスを考える上で非常に参考になります。
ウヤンガ:資源の観点から国際開発、特に持続可能な開発と交通輸送分野に非常に興味があります。幅広い分野を包括的に勉強して、自分の専門分野を少しずつ絞り込んでいきたいです。
ナパット:融合理工学系のプロジェクトマネジメントの授業を受講した後、コンピュータ関連もしくは通信工学関連の分野に進みたいと思うようになりました。教員の方々は、インターンシップを含めて今後のキャリアパスに関していつでも相談にのってくれます。
メイタウィー:GSEPの素晴らしい点は、自分のやりたいことを探求できる機会を与えられている点です。多様な選択肢の中、今一番興味があることはサイエンスコミュニケーションです。サイエンスと芸術をつなぐ架け橋になりたいです。技術者を目指す人の中では少数派と思いますが、非常にやりがいのある分野だと思います。
カン:「超域的(transdisciplinary)」という言葉を恐れないことです。GSEPで融合理工学系を学ぶ前は、具体的に何を学ぶのかあまり想像がつかず不安でしたが、現在は理工学を俯瞰的に学び幅広い知識の習得を目的としていることが十分に理解できます。
佐藤:融合理工学系を選択した日本人学生として、異なるバックグラウンドを持つGSEPの海外学生と共に学び交流することは、想像以上に刺激的で楽しみでもあります。GSEPの学生の多くは英語が母国語ではなく、複数の言語を話します。その様子を見ていると、もっと貪欲に学んでいこうという動機付けにもなります。このように多様で豊富な選択肢の可能性がある環境で学びたいと願う日本人学生には、融合理工学系を強くお勧めします。
メイタウィー:GSEPでは今まで経験したことのないような新しい体験ができて、さまざまな人々に出会い、新しい自分の可能性を発見することができます。
添田:GESP学生のエネルギッシュな行動と姿勢、学ぶことに対する熱意には、日々刺激を受けています。考え方や視点が異なっていることを理解した上で、融合理工学系で学んだ共通の土台を踏まえて、様々な地域及び地球規模の課題を理解し始めています。日本人学生の皆さん、様々な価値観や異なる言語や文化の壁を恐れずに、勇気をもって一歩を踏み出してください。
融合理工学系において主にGSEPを担当する教員に、当教育プログラムの導入意図や価値、これまでの成果、学生に期待する能力などを語ってもらいました。
GSEPは、2016年に開始した東工大の教育改革の一環として検討され、その立ち上げには学内で多くの教職員が関わりました。
融合理工学系GSEP主任の高橋邦夫教授は、「既存の学問体系の枠に囚われず俯瞰的視野に立った新たな技術・価値・概念の創出が、日本を含め世界の未来にとってますます重要になります。グローバリゼーションと学際的環境が飛躍的に進展する社会に対応する能力を備えた人材の育成を目的とするGSEPを導入できたことは、とても意味のあることです。」と、GSEP導入の意図を説明しました。GSEPは融合理工学系の元来の強みを活かしながらも、新しい視点を取り入れた統合的な教育プログラムです。融合理工学系と連携をとり、GSEP学生と融合理工学系の日本人学生の両者が受講できるように、和英で科目を開講するハイブリッドな教育科目を提供しています。
GSEPは、日本の大学による先駆的な教育モデルの一つとしての役割を果たす可能性も示唆しています。
GSEP教員として当教育プログラムに深く関わっている融合理工学系 花岡伸也教授によると、GSEPに応募する学生は、日本が理工学を学ぶ最高の環境であることをよく認識しています。アジア、北米、欧州を始めとする世界中からたくさんの応募があり、その数は毎年増えつつ応募者の出身国や地域も広がっているそうです。
元GSEP特任講師で、現在はサンポエルナ大学(インドネシア)工学部准教授のファリド・トリアワン(Farid Triawan)准教授は、自身の社会経験からGSEPの意義を次のように述べています。「東工大で機械工学の修士号と博士号を取得した後、ほぼ3年半、日本企業で働く機会を得て、世界の水危機問題に関する多くの研究開発プロジェクトに携わっていました。この時、機械工学の知識だけでは十分でないことを痛感しました。エンジニアは、社会問題に取り組む際に、技術的側面だけでなく技術を超えた側面も理解する必要があります。この経験を活かしながらGSEPの講師を約3年間勤め、母国インドネシアに帰国しました。母国では、汚染、交通、エネルギー資源の不足など、日常生活で解決すべき多くの課題に直面しています。私は、科学技術のみならず社会的かつ人文的な学びを実践できる学際的なカリキュラムのGSEPは、未来のグローバルエンジニアを育成するための優れたアプローチだと確信しています。」
現在、GSEPには41名の学生が在籍しており、35%が女子学生、65%が男子学生です。タイ出身者が多く、インドネシア、モンゴル、ベトナム、フィリピン、マレーシア、台湾の学生がいます。毎年、10名の学生が文部科学省の奨学金を受給しています。
GSEPでは、PBLによって学生が実践的スキルを身に付ける機会を積極的に設けています。3年次のプロジェクトマネジメントの授業では、インドネシアの河川汚水管理、タイ・バンコクの交通渋滞、黄砂が環境に与える影響など、自らの提案によりグローバルな環境問題に関する課題に取り組みました。「最初の2年間は、教員がさまざまな課題を提案した上で学生が課題解決に取り組んでいます。3年次になるとさらに一歩進め、学生主導で課題を決めてチームプロジェクトとして解決策を考えることを推奨しています。」と、花岡教授は語っています。
GSEPの大きな特長は、東工大で留学生として学んだ経験のある意欲的な教員で構成されていることです。
GSEPで工学計測基礎と線形システム論を教えている融合理工学系アズリル・ハニズ(Azril Haniz)特任講師は、日本語で開講される科目しかない時代に東工大で学士号を取得しました。この経験が講師という立場で今に活かされていると話します。
「我々の強みの一つは、教員と学生の距離が近いことです。私が学生の頃に比べると、お互いの接点が密であり、教員も学生から重要なフィードバックを得られることが、学生の学びに対するモーチベーションを高めています。
環境化学と光触媒が専門のイーデン・マリキット(Eden Mariquit)特任講師は、2011年から日本に住んでおり、東工大で博士号を取得しました。「東工大の学生時代に最も印象深かったことは、充実した施設、教員と事務によるきめ細かいサポートでした。周りの人々はとても親切で困った時には助けてくれます。これが日本の大学を選んだ大きな理由でした。困った時に受けた様々な親切と思いやりを、今度は学生達に向けてサポートしていく立場で返していきたいと考えています。GSEPの教員は皆同じような気持ちで学生と接しています。
GSEPでは常微分方程式と物理現象、偏微分方程式と物理現象を教えており、気候変動と先端都市気候学を専門としているアルビン・バルケス(Alvin Varquez)特任講師は、融合理工学系の前身である国際開発工学科で博士号を取得しました。「私は、多くの異なる分野の著名な教授の存在に驚きました。教授たちはそれぞれの専門分野を基軸に異なる視点から、幅広い洞察のきっかけを与えてくれました。これが学際的教育プログラムの本質として引き継がれていると思います。この体験を踏まえて、融合理工学系とGSEPでは、多様な分野を学べる機会が学生に存分に与えられています。GSEPでは、教員の指導スタイルは双方向型であり、学生も積極的に質問して教員が学生の疑問や不明な点をフォローアップしています。また、GSEPの存在により、留学生のみならず、融合理工学系の日本人学生が多くのメリットを感じています。何より、日本人学生が留学生と共に学ぶことにより、通常は経験できない多くの刺激を受けています。」
融合理工学系 高田潤一教授
GSEPは地球規模の複合的課題に、科学技術で挑みたいと考えている学生に最適です。 数学、工学、社会科学など、学際的に科学技術の基礎を習得できます。 多様な科目の学習と実践的なプロジェクトを通じて、世界が直面する複合的な課題解決スキームを経験することができます。
融合理工学系 花岡伸也教授
GSEPは、グローバルに影響力する問題解決に取り組むプロジェクトで活躍したいと考えている学生にとって、最適なコースです。PBL形式の授業では、環境や持続可能な成長に関連する地球規模の重要な課題を取り組むことができます。
イーデン・マリキット特任講師
GSEPは学際的な環境で学べるユニークなプログラムです。GSEPの学生は、異文化を尊重しながらチームでプロジェクトを遂行することを求められます。教員は学生を十分にサポートしますが、学生もGSEPの一員として積極的に貢献することが求められます。このようなダイナミックな環境で学ぶことを望む学生を歓迎しています。きっと世界に貢献できる人材になることでしょう。
アズリル・ハニズ特任講師
GSEPは世界中の学生に、言語の壁を越えて学ぶ機会を与えてくれる、日本では珍しい貴重なプログラムです。幅広い分野を学ぶことで視野が広がり、異なるバックグラウンドを理解しながらコミュニケーションできるスキルを身に付けられます。自分に挑戦してみたい人を待っています。
アルビン・バルケス特任講師
GSEPへの応募を考えている学生に3点、アドバイスがあります。まずは日本に興味があること。次は、科学と工学に興味があること。興味を持てば未知のことを探求する意欲やさまざまな人と交流する意志を育みます。そして最後に、無欲であること。よりよい世界の構築のために貢献したい気持ちがあれば、学際的教育の重要性を理解できるでしょう。教員は皆、できる限り学生をサポートしますので、安心して東工大の留学生活を楽しむことができます。
高橋邦夫教授
科学技術がますますグローバル化していく中で、特定の分野の壁を超えることが重要です。基礎的な知識を堅固に構築した上で、さまざまな研究分野で活躍できる学生が求められています。実際に日本企業では、このようなキャリアが重要で、グローバルな視点で科学技術を捉えることのできる人材が求められています。付けくわえると、日本の産業は様々な分野において世界中に生産拠点をもっています。留学生達には、いつも、日本語で学んでみることも勧めています。
ファリド・トリアワン元特任講師
東工大の元留学生として、日本の大学への留学には少なくとも3つの利点があると感じています。まず、世界で最も親しみやすく、快適で楽しく安全な環境が保証されていること。第二に、母国を日本と比較することでいろいろなことに気づかされること。日本で学んだことに基づいて、より良い、さまざまな方法で母国に貢献することができます。第三に、英語と日本語の両方の外国語を同時に習得し、向上させることができます。日本人は留学生から英語を学び、留学生には日本語を教えてくれます。それ以上に、東工大にきてGSEPで学べば、さらに大きなメリットがあります。優秀な教員が教える学際的教育はユニークで、かつ内容の濃いカリキュラムです。学生の皆さんの潜在力を発揮させ、希望を実現します。
GSEPに関する問い合わせはとても増えており、本プログラムに対する興味と注目が高まっていることがわかります。GSEPの教員は、GSEP出身の学生が国際社会の課題を解決すべく、強力なネットワークを広げてくれることを期待しています。
2019年度GSEPに入学を希望する学生の出願期限は、本年9月6日です。二段階における審査を経て、2018年11月20日に結果が発表される予定です。
GSEPの詳しい情報は、融合理工学系国際人材育成プログラムのページをご覧ください。プログラムの概要に加えて、学生の体験談、キャンパスライフやFAQが掲載されています。
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2018年8月掲載