教育
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東京工業大学は2016年4月より、学部と大学院を統合・再編成した「学院」をスタートさせました。学院では、学士課程と修士課程、修士課程と博士後期課程の教育カリキュラムが継ぎ目なく学修できるようになっており、学生それぞれが将来の見通しを立てながら学んでいくことが可能になっています。この学院生活をより円滑にスタートするため、2019年4月入学以降、学士課程の募集方法を下記の通り変更することになりました。
個別学力検査の試験科目、試験時間、配点及び大学入試センター試験の取り扱いは、変更しません。
志願者は、6つの学院から希望する順に3つの学院を選択し、出願します。
本試験の合格者は、現行と同じく個別学力検査の成績及び調査書の内容を総合して決定します。
入学時の所属学院は、本試験の得点上位者から希望した順序に従い決定します。
本学は従来、学問領域ごとに「類」という単位で募集を行い、1年目は各類で授業を受け、2年目から各学部・学科(2016年度より各学院・系)に所属するカリキュラムになっていました。
2019年度4月入学者からは、所属する各学院で1年を過ごし、2年目になるとそれぞれの系に所属します。類別入試では、1つの系に進める類が複数にまたがる場合がありましたが、この変更により、入学した学院でどのような活動を行い、どの系に進んでいくのか、一連の流れが分かりやすくなります。
高校生・受験生の皆さんが学院に入った後、どのような授業に取り組み、興味のある研究分野を見つけ、それぞれの将来像を見定めていくのか、その「学び方」のポイントを紹介します。
学士課程入学式
学士課程1年目では、理工系の専門的な内容を理解し、研究活動を行う上で必要になる基礎スキルの修得を行います。同時に、自ら進んで学び、視野を広げていくという、大学での学問に対する姿勢を身に付けます。
その気概を醸成するための代表的な授業として、講堂講義と少人数グループワークを通じて自らの「志」を打ち出す「東工大立志プロジェクト」、世界の第一線を走る科学者・技術者によるリレー講義「科学・技術の最前線」などがあります。科学技術の基礎となる知見を深め、また同じ分野、あるいは異なる分野の人々と交流する中で、じっくりと自分の進路を考えることができます。
東工大立志プロジェクト
科学・技術の最前線
2年目になると、所属する学院が持つ各系の中から、自分の進路希望を決めます。今までは類ごとに系の選択肢が定められていましたが、2019年4月入学者からはそれぞれが所属する学院の中から系の選択を行います。系では多くの教員と関わりながら学修し、自分が将来所属する研究室の決定に向けてじっくりと専門を絞っていきます。
学院で行われる様々な授業・研究活動
様々な授業を受ける中で自分の興味・関心を見定めていき、4年目になると研究室での生活が始まります。さらに大学院課程まで進んだ場合は各コースで、より高度な研究活動を行うことができます。本学の学士課程の学生は、約90%が大学院課程に進学するという特徴があります。その特徴を活かすべく、この一貫したカリキュラムを設定しています。
本学への入学を目指す方に必見のトピックスである、「世界トップクラスの教育システムで学ぶ」「WHAT'S東工大受験」を紹介します。自分が将来どの学院を志し、入試に向けて対策していくのか、より明確なイメージを持つことができます。
本学の持つ6つの学院、リベラルアーツ研究教育院を紹介しています。それぞれの詳細ページでは、学院の最新情報や学院および系で学べること、研究室一覧など、本学で行われている様々な教育研究活動について知ることができます。
科学技術への知的好奇心や探究心と社会に貢献したいという高い志を有し、多角的な視点から人と人、知と知を結び付け、誰も見たことのない未来をつくり出すために突き進んでいく—そんな気概溢れる新入生と共に大学生活をおくれることを、本学学生・教職員一同は待ち望んでいます。
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2018年6月掲載