教育
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2015年1月、附属図書館大岡山本館がリニューアルオープンしました。
図書館の2階と3階は学内者向けの「学習スペース」として用意されていますが、今回、アクティブラーニング(能動的な学修)に対応したエリアへと生まれ変わりました。
2016年4月からの東工大の新しい教育では、グループワークやプレゼンテーションを取り入れた、学生が自ら考え、動く必要のある授業が増えていく予定です。図書館のリニューアルは、こうしたアクティブラーニングが可能な空間づくりの先駆けとして行われました。普段は学内者だけが利用できる図書館2階、3階の様子を、リニューアルのポイントを交えて紹介します。
2階、3階の「学習スペース」へは、図書館1階の入り口から入ります。1階の階段下にゲートがあり、学生証をタッチして進みます。(なお、2階にも出入口があり、エレベーターも利用できます)
ここが今回リニューアルされた2階の「学習スペース」です。仕切りなどが無く、開放感のあるつくりになっています。
図書館での自習といえば、ひとりで黙々と机に向かう姿を思い浮かべるかもしれません。しかし、新しくなった図書館2階では、グループでの議論や、友達と話し合いながらの学修が可能です。
ひとつひとつの机の形は五角形になっていて、人数に合わせて自由に組み合わせることができます。
飲み物の持込みもOKで、コーヒーを飲みながらの議論も可能になりました。
キャスター付きの椅子は3色用意されており、座面の下には荷物を入れることができます。
壁の一部がホワイトボードになっていて、付箋を貼ったり、マーカーでメモをとったりできます。
ブレインストーミングなどにおすすめです。中央部のソファーには、決まった時間に相談員が在席しているので、図書館の使い方や資料の探し方などを気軽に相談できます。
階段で3階に上がると、ガラスで仕切られた部屋があります。これは「グループ研究室」と呼ばれる予約制のスペースで、プレゼンテーションの練習や研究ミーティングなどに使えます。
室内には電子黒板が備え付けられており、書き出した内容を印刷できます。
希望すればプロジェクターの貸出も受けることができます。予約はオンラインで可能です。
また、3階にはパソコンが設置されていて、レポートの作成を行うこともできます。
新聞の読み解き方を語る池上教授
新しくなった図書館のお披露目として、1月8日にリベラルアーツセンターの池上彰教授、附属図書館長の高橋栄一教授(大学院理工学研究科地球惑星科学専攻)によるトークイベントが開催されました。
高橋図書館長と池上教授の対談
イベントでは国内外の図書館の取組みが紹介され、図書館が学修の場としてどのように進歩していくのかが議論されました。会場は学生と教職員120名で満員となり、これからの図書館について学生からの質問や要望が寄せられました。附属図書館は、学生や教職員の提案を受けながら、学修支援機能やサービスを強化していく予定です。
学生により良い環境を提供するための試みは今後も続いて行きます。
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2015年3月掲載