TASTE 海外短期語学学習(英語)春派遣 ワシントン大学 2019年3月4日~2019年3月22日

TASTE 海外短期語学学習(英語)春派遣 ワシントン大学 2019年3月4日~2019年3月22日

留学時の学年:
学士課程2年
東工大での所属:
工学院 システム制御系
留学先国:
アメリカ合衆国
留学先大学:
ワシントン大学
留学期間:
2019年3月4日~2019年3月22日
プログラム名:

留学先(参加プログラム/受入れ機関)の概略

今回私が参加したScience, Technology & Engineeringは、Language and Cultureと異なり参加人数が 10 人と少なくクラス分けは行われませんでした。参加者は全員日本人で、大半が電機通信大学の1年生で東工大生は私だけでした。

ワシントン大学では、学生の多様性があり人種、性別等の偏りをなくしていると言われました。アジア系と欧米系の学生数があまり変わらず、実際大学内で中国語を聞くことが多かったです。

個人的な感想としては、キャンパスの広さ自体は東工大の石川台や緑が丘を含めた広さとほぼ同じですが、周辺にも関連の建物があり実質少し広い感じがしました。また、理系の研究室の中では情報系の割合が特に多いと思いました。また、大学内の設備に関してはかなり充実しています。食堂が5か所ほどあり、HUBというボーリングなどのゲームができる場所もあります。但し、書店、文具屋、雑貨店などは大学内より隣接のショッピングセンターの方が充実しています。



留学先での授業内容

毎回の授業内容として技術用語を取り入れながらの会話、文法、発音、そして授業最終回にプレゼンテーションがあります。授業に必要な英語力は東工大の LS-advance の授業についていかれれば十分だと思います。また、プレゼンのためのデータは大学内外で 1 人あたり 10 人以上にアンケートした結果を用います。アンケートでは積極的に、そして自信をもって話しかけることができましたが、文法ばかりに気を取られ内容が伴っていなかったことを反省しました。

開拓以来の歴史に関する美術館や、航空に関する研究室の見学、そして映画と、その感想や興味を持ったことを発表したり、宿題として提出したりしました。宿題量に関しては、前半は 1日 1 時間程度で終わり少なく感じましたが、後半は特に映画を見た経験が少なかったこともあり、一部の意見を述べることができず完璧に埋めることができなかったのは残念でした。

留学先での課外活動

週 2 回の午後に他クラス合同で課外活動をしました。私は全ての回に参加しましたが、ホームファミリーと予定があり参加しなかった人も周囲にいました。基本的に観光だったのでかなり歩きました。

個人的な活動としては、主に登山やサイクリングをしました。積雪があり頂上には行けませんでしたが、バスを乗り継いで Tiger mountain という山のふもとに行き、そこから自力で登りました。私のコースには急斜面がなかったので、登山というよりはハイキングと言ったほうがいいかもしれません。途中何回か転倒しそうになったものの、無事に目的の見晴台に到達できました。(画像左) また、Lime というシェアサイクルを利用し、1 回につき10kmほど走りました。一時間800 円程度でしかも電動アシスト自転車なので、かなり気軽でした。ヘルメットは丁度持っていなかったこともあり現地で買いました。(画像右)

他にも、Microsoftの本社やBoeingの組み立て工場にも行きました。



留学から何を学び、それを今後どのように活かしたいか

まず、会話力で改善すべき点を考え直しました。自分の場合、語学力だけを頼りに会話に専念しており、プレゼンテーションでも内容を一生懸命説明しましたが、成績上は文法、語彙は満点だったのに対し、態度、姿勢が 8 割にしか達しておらず、文章としての話し方だけではなく周りの印象も重要であることを実感しました。そして、映画の背景が分からず課題が達成できなかったことで、映画を見たり音楽を聴いたりといった文化的な経験が少なかったことも痛感しました。高校時代は文法、語彙力のみに集中してしまったことに反省し大学入学後は読解、リスニングにも重点を置いていましたが、今後はいわゆる国際的な一般常識や文化的背景も学習しつつ、周囲からの自分の印象を気にかけることにも心がけようと思います。

また、日常会話においても文法、内容面ともに正しい文を話せたにもかかわらず、発音やアクセントが違っていたため通じなかったこと(angle, titaniumなど)が意外とあり、日本語独自の外来語の訛りを直そうと思いました。

意外な点として、アンケートをしたことで話しかけ方や、話しかける相手を探すコツがわかるようになったと思います。私は大学内で実施したので主に学生と教授に聞いたのですが、昼食時間帯で忙しいという理由で断られた以外は全員答えてくれました。学生、教授が親切だったのもありますが、唐突ではなく自然に尋ねることができたからでもあると思います。

生活面でも成長したと思います。1 人暮らしの経験が全くなかったため料理、洗濯といった普段の生活ですら最初は大変でしたが、3 週間以上自炊したことで帰国後家事が自分でできるようになったことも自分にとっては重要な経験になりました。

しかし、事前調査が不足していたことが失敗でした。確かに私自身全くの他人と共同生活をすることが苦手でホームステイは無理だと決めつけてしまいましたが、クラスメイトの大半がホームステイをしており、受け入れ先の家庭間で差異はあるものの自由行動の時間もありながらホストファミリーとの会話を楽しめたと聞き、費用面でもホームステイにしておくべきだったと逆に後悔しました。

クラスメイトの出身国が全員同じだったことは少し残念でしたが、もともと留学前からロボコンで知りあった今でも連絡がとれる外国の知人が10人以上いるので、今回の経験談について話し合っていきたいと思います。

留学前の準備

まず、英語の授業で配られた案内で本プログラムについて知りました。プログラム期間の前後丸1日現地に滞在できるように、大学への申し込みや航空券の購入は12月中に済ましましたが、申し込み時に互いに不手際があり(サイト内に申し込み方法が書かれたページが複数あるのですが、そのうち存在に気づいてなかった 1 つにはメールアドレスを記入するようにと書かれており、申し込み後に表示されるページには 72 時間以内に郵送で Acceptance letterを発送すると書かれていました)、2か月以上待ってしまいました。さすがにおかしいと思い念入りに調べ直したらメールアドレスを書き忘れたことがわかり、大学にメールで相談したところすぐに対応してくれました。

有効期間のことを考えパスポートの発行を 1 月に行ったため、ESTA の申請は 2 月にしました。申請は3日で通るので問題ないと思いました。

留学前にスピーキング講座に出たかったのですが、春休みにすべきことが他にありどうしても予定を変更できなかったため出られませんでした。

留学費用

費用の内訳は以下の通りです。
渡航費 \130000
参加費 \200000
生活費(ヘルメット等除く) \70000
住居費 \200000
保険料 \15000
観光先のチケット代 \10000

奨学金の合計が\240000だったので、自己負担額は大体\395000でした。特に住居費は半分にできたと思います。

留学先での住居

住居の形態(寮、ホームステイ等)、探し方、申し込み方法、ルームメイト、その他。

当初は大学内の寮に住む予定でしたが、3 か月未満の短期滞在は受け付けないと言われ外部の寮や住居を紹介されました。しかし安い寮には 21 歳以上でないと泊まれないため、結局高くなってしまいました。大学のホームページでは寮も勧めていますが、私としては特に 21 歳未満であればホームステイを強く勧めます。

留学先で困ったこと

クレジットカードが使えない店はなく、逆に屋台では現金が使えませんでした。しかし、私は基本的にAmerican Expressを使っているのですが、約半数の店で対応していませんでした。その場合代わりに Visa が使えたのでそちらを使いました。また散歩中は、改札がなく自由に出入りできてしまうためか駅にトイレがないことが困りました。

留学を希望する後輩へアドバイス

最初の2,3日は料理の注文がうまく出来ず欲しいものと違うものが出てきたり、右側通行(しかも大抵の交差点では赤でも右折してくる! )で車が予想外の方から来たりと、確かに不安に感じる場面は多いですが1週間経てば慣れます。特に注文時に話す英語はかなり限られておりすぐ覚えるので、留学開始時の生活面での語学力や文化的知識には心配しなくて大丈夫です。ただし慣れるまでは大変なのでできれば授業開始の3日前に到着した方がいいかと思います。

余談ですが、日本時間で開催されるオンラインの大会(私の場合は競技プログラミング)に参加しようとすると、朝5時とかに起きて眠い中参加することになるので結果は期待しない方がいいです。

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