TASTE 海外短期語学学習(英語)春派遣 2025年3月3日~3月21日

TASTE 海外短期語学学習(英語)春派遣 2025年3月3日~3月21日

留学時の学年:
B2
東工大での所属:
情報理工学院情報工学系
留学先国:
アメリカ合衆国
留学先大学:
ワシントン大学
留学期間:
2025年3月3日~3月21日
プログラム名:

留学先の概略

私が参加したのは、2025年春に行われたワシントン大学のInternational English Language Program(IELP)が提供している英語プログラム、STEP(Short Term English Program)のLanguage&Cultureプログラムです。英語力の向上とアメリカの文化を学ぶ目的の授業が行われました。このプログラムは、3週間の短期プログラムで私含め18人の生徒が参加していました。17人が日本人で1人は台湾の方でした。初日にプレースメントテストが行われるはずでしたが、人数が集まらなかったため行われませんでした。

留学先での授業内容

授業を受けたPuget Sound Plaza
授業を受けたPuget Sound Plaza

授業時間は朝8時50分から11時50分で、間に15分程の休憩がありました。主に日常会話の練習や放課後にアクティビティとして行く観光地についての学習、映画鑑賞を行いました。映画鑑賞は、映画を各パートに分け、事前にそのパートに出てくる単語を習い、映画を観て、クイズに答えて映画の内容が理解できたかを確認する、というものでした。先生に当てられて問題の答えを言ったり、前に出てアクティビティで行った内容等を皆の前で発表したりすることもありました。最終週には、プレゼンテーションがあり、第2週目に現地の人にアンケートを行った結果をまとめてプレゼンをする、というものでした。
毎日小さな課題は出されていましたが、ホストファミリーに質問をする、プレゼンテーションの準備をする、といったものでそこまで時間のかかるものではありませんでした。

留学先での課外活動

ワシントン大学内にあるスザーロ・アレン図書館
ワシントン大学内にあるスザーロ・アレン図書館

1週目の金曜日は、朝スターバックスに行きコーヒーの頼み方を学んだ後、Burke Museumという恐竜など生物に関する博物館に行き、ワークシートに書かれた問題を解くという課外学習でした。先生に積極的に話しかけて、おすすめのお店等を聞いたりしました。また2週目の金曜日は、Klondike Gold Rush National Historical Parkという1890年代のKlondike Gold Rushを学べる歴史公園に行き、歴史を学びました。3週目の水曜日には、ワシントン大学のキャンパス内にある美術作品を巡る、ArtWalkを行いました。昔に作られた作品から最近作られた作品、絵画や写真といった幅広いジャンルの作品を先生に解説して頂きながら楽しみました。どの課外学習でも、次の授業でShow&Tell形式で学んだことを前で発表しました。
また、それに加えて週に2回、放課後にアクティビティがありました。皆で目的地まで行き、その中で与えられた課題に取り組むというものでした。観光しながら、現地の人と英語で会話をすることが出来ました。

留学から何を学び、それを今後どのように活かしたいか

ホストマザーが作ってくれた食事
ホストマザーが作ってくれた食事

私は今回が人生で2度目の海外でした。そのためシアトルに行くまでの飛行機や到着してからの車移動など、全ての事が新鮮で慣れない海外に終始緊張していました。アメリカの人たちはすごくフランクで街にいる人が話しかけてきたりすることもあり、新鮮でした。治安の面で心配することも多々ありましたが、自分の身を守りながら、現地の人と交流することもでき、とても楽しかったです。
語学力の面で学んだことは、英語を話す練習は必要であるということです。初めは、正しい英語を話せているかどうかの自信がなくて、話すのを躊躇ってしまっていました。また、ホストファミリーや大学の先生の話している内容が分かっても、咄嗟に言いたいことが英語で出てこなかったり、ネイティブのスピードに追いつけなかったりして悔しい思いを何度もしました。いくら机上で英語の勉強をしても実際に英語を話す場がないと、使える英語は学べない、ということが分かりました。初めはホストファミリーとの会話や、カフェでのオーダーで自分の言いたいことが言えずに我慢してしまうこともありましたが、時間が経つにつれて段々と言いたいことが言えるようになり、語学力の向上はもちろん、英語を堂々と話せるメンタルも鍛えられたのが良かったです。しかし、飛行機でのアナウンスや館内放送など、生活する上で聞き取ることが必要不可欠な場面において、放送内容が全ては理解出来なかったことがとても悔しく、また生活する上で不安な部分でもあったので、リスニング力をもっとつける必要があると思いました。この悔しさをバネに帰国後も英語学習により力を入れていきたいと思います。
授業内で英語を人前で話す機会が多く、英語でのプレゼンや皆の前で英語を話すということに抵抗がなくなったのも大きな学びだと思います。はじめは何を話すかスクリプトを作り、それを覚えるという感じでしたが、次第に話すことだけ決めて話せるようになりました。積極的に英語を話す場を持つことの大切さを感じました。
また、ホストファミリーとの生活においても成長した部分は大きかったと思います。ホストファミリーと生活する上ではいくつかの決まり事があり、カルチャーショックを受けることも多々ありました。元々人見知りなところもあり、はじめは緊張して上手くコミュニケーションを取れないこともありましたが、次第に慣れていくことができました。他人と生活する上での気遣いや協調性を高めることができたと思いま
す。私は一人暮らしの経験がないので、1人で洗濯をしたり、掃除をしたりと普段あまりやらないようなことをして、自分にとっては大切な経験をしました。ホストマザーは私の英語で間違った受け答えをすると、優しく教えてくれたので、自然な英語での返しが出来るようになり嬉しかったです。
クラスメイトがほとんど日本人だったのは少し残念でしたが、違う大学の人と普段話せないような大学の授業の話であったり、将来のことなどを話したりすることが出来たのは貴重な経験だった思います。

留学前の準備

私がこのプログラムを見つけたきっかけとなったのは、授業内で配られたプリントでした。大学生のうちに1度は留学に行ってみたいと思っていたので、日程が合い、行ってみたかったアメリカのプログラムを見つけて留学に行くことを決めました。
航空券の購入やビザの取得等は全て自分で行う必要がありました。自分一人で撮ったことがなかったので、家族や大学の職員さんに聞いて、手続きを済ませました。このプログラムでは特に英語試験のスコアを求められなかったため、留学前は机上での勉強をするというよりも英語を話せるようになることに重きを置きました。具体的には、2年生4Qの授業で選択の英語の授業を取り、留学生と話す機会を設けました。直前までサークル活動が多忙だったこともあり、準備が十分で無いかもしれないと感じることも多かったですが、分からないことはその都度留学情報館の方に聞くことができたので、その点は安心していました。

留学費用

ホームステイ費用(食事代込): 1525ドル
渡航費: 338,290円
プログラム参加費: 1930ドル
保険料: 8,710円
食費: 45,000円
観光にかかったお金: 95,000円
奨学金: 110,000円

留学先での住居

大学の寮は夏期のみだったため、ホームステイを選択しました。まさか自分がホームステイをするなんて考えたことがなかったので、不安な部分も多かったです。大学のプログラムのサイトに掲載されていたエージェントの中から選び、条件等を記入しやりとりして決めました。全て1人でやりとりする必要があったこと、また、ホストファミリーに会うまでは、名前、生年月日、住所等の基本情報しか分からなかったため、不安な部分も多かったです。ホストマザーに初めて会ったときは優しく挨拶してくれて、少し緊張がとけました。私のホームステイ先はホストマザーが1人と猫が1匹いました。ルームメイトはおらず、2人と1匹で生活していました。他のホームステイをしている友達の話を聞くとホームステイ先によって家族形態や生活リズムが大きく異なる印象でした。

留学を希望する後輩へアドバイス

このプログラムでは、留学準備等は全て1 人で行う必要があるので、海外に慣れていない人にとっては、少し不安を感じる部分が多いかもしれません。私は海外旅行の経験も少ないですが、せっかく留学に行くなら自分で全て決めてみたい、という思いでこのプログラムに申し込みました。確かに手続き等はじめてのことで分からない部分も多く、戸惑い、不安に思う場面もありましたが、留学情報館の職員さん、ワシントン大学のスタッフの方に質問することができたので、行く前は割と安心して行くことが出来ました。ホストファミリーとの日常会話、レストランでの注文等、慣れない英会話に戸惑う場面もありましたが、1 週間もすれば慣れるので、心配しなくて大丈夫です。はじめに時差に慣れるのが大変なので、授業開始の2,3 日前に到着することをおすすめします。

この体験談の留学・国際経験プログラム情報

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