TASTE 海外短期語学学習(英語)春派遣 2023年 2月 10日~2023年 3月 10日

TASTE 海外短期語学学習(英語)春派遣 2023年 2月 10日~2023年 3月 10日

留学時の学年:
B3
東工大での所属:
工学院機械系
留学先国:
米国
留学先大学:
カリフォルニア大学デービス校(English for Science and Technology)
留学期間:
2023年 2月 10日~2023年 3月 10日
プログラム名:

留学先の概略

カリフォルニア大学デービス校 (以下, UC Davis) のEnglish for Science and Technology (以下, EST) は, 理系学生向けの1か月の短期留学プログラムである. 専門知識は基本不要であり, 最新の科学分野のトピックを絡めながら, 英語を学ぶことを目的としている. また, 1クラス約15人の計4クラス, 参加学生の大半は日本人学生であり, クラス分けは渡航前のテスト(グーグルフォーム)の結果を用いて行われた. 問題の内訳としては, リスニング問題と文法問題のみであり, 読解問題とスピーキング問題はなかった. 授業に関しては, インターナショナルセンターという留学生向けの施設を用いて, 午後13:10から17:00まで4つ行われていた.

留学先での授業内容

① Hot Topics in Science and Technology
毎回の授業の流れとしては, 科学分野の最新のトピックに関して, 4人程度のグループディスカッションをして代表者が発表するという形式であった. プログラムの終盤では, 先生から振り分けられたトピックについて, 15分程度のグループプレゼンテーションを行った. アイコンタクトの有無, 声の大きさ等が評価基準となっていたため, ある程度原稿を覚える必要があった.
② Listening and Pronunciation in Science and Technology
毎回, ネイティブの発音の特徴を説明してから, 実際の発音練習をするという流れであった. 課題は, 単語を発音している様子を録画して提出するという形式であった. また, プログラムの中盤では, 自分の専門について説明するプレゼンテーションがあり, 1分程度のパワポを用意した.
③ Intercultural Research Project
現地の人々と交流して, 自分の専門分野, 興味のある分野のトピックを見つけて, 現地の人々へのインタビュー結果から, その傾向を分析して発表するという流れであった. 英語の質問を8個以上考えてから, 10人以上へのインタビューをして, 15枚以上のスライドを用意する必要があったため, 他の授業と比べて大変だった.
④ Introduction to Entrepreneurship in the U.S.
起業経験のある講師の方から, 起業の方法とその必要スキル等を, グループワークを通して学ぶという主旨のクラスであった. 終盤では, これから起業すると仮定して事業プランを練って, 各グループ5人程度のグループプレゼンテーションを行った.

留学先での課外活動

週末はロサンゼルスとヨセミテのツアーがあり, 最初のオリエンテーションの後, 参加の申し込みをした. ただし, ロサンゼルスのツアーは大変人気であったため, 予約を取る場合は注意する. 基本バスガイドの英語の説明を聞きながらロサンゼルスとその周辺の観光スポットを巡ったが, 2日目のディズニーランドは自由行動であった.
平日は会話アワーという交流イベントが週1回開催されており, 私は2週目から参加した. 日本語を学んでいるUC Davisの学生と会話して仲良くなるという主旨のイベントであり, UC Davisの学生, EST以外のプログラムの学生と交流することができるため, たくさんの外国人の友達を作ることができた.

留学から何を学び、それを今後どのように活かしたいか

① 生活
ホストファミリーとの会話, 現地の人々へのインタビュー等の経験から, ネイティブと会話する際, 日本人特有の英語表現は伝わらないということを実感した. それから, 自分の主張をなるべく簡単な英語表現に置き換えてから話すということを, 普段の会話, 授業のグループワークを通して実践することができた. また, 伝わらない単語はすぐ調べてその都度修正していたので, 発音とイントネーションをより意識して発音することができた. 今後, 長期の留学のためのTOEFLを受験する予定があるため, スピーキングにおいてこれらの経験を生かすことができると考えている.
② 授業
今回のプログラムは基本1クラス1プレゼンの形式であり, もともとプレゼンが苦手だったため, とても不安を感じていた. しかし, 講師の方が1つ1つの手順を説明してくれたため, 少しずつスライドの完成度を向上させることができた. これによって, 資料を準備する段階から聞き手の視点に立って分かりやすいスライドと原稿を作成することの重要性を学ぶことができたため, 今後は, 先生のアドバイス通り, ①アニメーションを活用すること, ②数字を比較する際は図, グラフ等を用いること, ③1スライド当たりの情報量を抑えること, 計3点を意識してスライド作成をしたいと考えている. また, この4回のプレゼンを通して, より自信をもってプレゼンをすることができるようになったため, 今後プレゼンをする機会があれば, 事前練習を十分してから本番を迎えたいと感じた. また, この事前練習を通して, スライドと原稿を改善することができるため, 最後の仕上げの役割として重要である.
③ その他
留学前は一人暮らしの経験がなかったため, 1人の生活が少し不安だったが, 1か月間自分の食事を用意したり服を洗濯したりして, あらゆる生活のノウハウを学ぶことができた. もともと今年の4月から一人暮らしをする予定だったため, 自立するためのファーストステップとしてはよい経験だったと考えている.

留学前の準備

① 留学情報の入手方法
10月中旬頃, 東工大の留学ガイド(https://www.titech.ac.jp/students/abroad/programs)から短期の留学プログラムを検索してTASTEの情報を得た. また, UC DavisのHP (https://cie.ucdavis.edu/academic-preparation-and-pathway-programs/english-science-and-technology-4-weeks)からプログラムの申し込みをして, 渡航先の大学とメールのやり取りをしながら必要書類を提出するという流れであった.
② 航空券の取得方法
航空券は, 各航空会社の値段を比較してユナイテッド航空の往復便を予約したが, 1度誤って別日の便を予約してしまったことがあったため, 航空便を予約する際, 日付のミス等は注意すること. 空港到着後, 空港からインターナショナルセンターまでの送迎バスを予約する必要があるが, タクシーを予約する方が安い.
③ビザの取得方法
ビザは不要だったため, その代わりのESTAを取得したが, 大半のESTAの申請用のサイトは代行業者が運営しているサイトであるので, 米国大使館のサイト(https://jp.usembassy.gov/ja/visas-ja/esta-information-ja/)を経由して申請する必要がある. 本物のサイトを経由する場合の手数料は3千円程度であるが, 代行業者の場合, 8千円程度である. 申請の際はURL等を十分確認すること.
③ 語学の勉強
留学前の語学の勉強は, 単語, 文法を勉強するより, 頻出の英会話表現等を勉強する方が役立ったのではないかと思う. 知っている単語を増やすことより, 使える単語を増やすことを重要視していたため, 私の場合, 1か月前からDMM英会話等のオンラインサービスを利用して会話表現のアウトプット練習をしていた. ただし, 1か月という期間はあまり十分ではなかったと感じている. 余裕があれば3か月前から準備すること.

留学費用

渡航費、プログラム参加費、生活費、住居費、保険料、奨学金の有無など。
渡航費(航空券, ESTA):120000円
プログラム参加費:272000円
ツアー参加費:96000円
生活費(食費, 交通費, その他):123000円
住居費:140000円
保険料:11000円
奨学金の有無:80000円(JASSOの奨学金)
ツアーは任意参加であったため, 最低費用は奨学金を考慮して586000円である. 私の場合は自分の食事を用意する必要があったが, ホームステイの条件によって異なるので調べておくこと.

留学先での住居

住居の形態(寮、ホームステイ等)、探し方、申し込み方法、ルームメイト、その他。
寮という選択肢がそもそもなかったため, 全ての学生がホームステイを利用しており, 基本Davis Housing Services (http://davishousingservices.com/) という地元のホームステイの会社を経由して, ホストファミリーを紹介された. ただし, 申し込み用のグーグルフォームを提出してから数週間後の紹介であったため, 出国日の1か月以上前から申し込みをする必要があったと感じている. また, 直前はホストファミリーの選択肢がないため, 注意すること. ルームメイトに関しては, 私の場合UC Davisの中国人留学生と年配のアメリカ人のみであったため, 家の中の会話はもちろん英語オンリーだった. その家のルールがあるため, 洗濯機, 乾燥機の使い方, 門限の有無等, 分からないことは全て聞いてから行動すること.

留学先で困ったこと

日本のSIMカードを使用することができないため, 私の場合, アメリカ在住の親戚から携帯を借りて使用していたが, 現地の携帯ショップと契約してアメリカ用のSIMカードを入手するべきだったと感じている. Uber, Lyft等の配車アプリ, WhatsApp, WeChat等のSNSを登録する際, 携帯番号が必要であったため, ポケットWi-Fiを契約する場合はダウンロードを済ませておくとよい.

留学を希望する後輩へアドバイス

参加学生の大半は日本人であるということを理解した上で, 申し込みをすること. 例えば, 私の所属していた1番上のクラスはモチベーションの高い学生が多かったため, 授業中の生徒同士の会話はほとんど英語オンリーであったが, 下のクラスは日本語が多い印象を受けた. したがって, 語学学習を目的としている場合は, 事前勉強を十分して一番上のクラスを目指すべきである.

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