教育

博士後期課程の疑問を解決—全学説明会の開催—

東京工業大学は2016年4月に学部と大学院とが一体となって教育を行う「学院」を創設しました。3学部・6研究科を6学院に、23学科・45専攻を19系・1専門職学位課程に統合再編し、世界トップスクールとしての教育システムを構築しています。学院では、学問領域を大くくりの組織にすることで、選択できる専門分野の幅が広くなり、大学院の出口を見据えて、広い視野の中で俯瞰的かつ体系的に学ぶことが可能となります。また、学士課程と修士課程、修士課程と博士後期課程の教育カリキュラムが継ぎ目なく学修できるように設計された教育体系により、専門を深化させることもできます。

このように学生の学びの自由度が高まる本学の博士後期課程について、カリキュラムや支援体制など様々な情報を提供し、理解を深めていただくための説明会を2016年11月28日と29日に開催します。

博士後期課程イメージ

博士後期課程に在学中の学生や、博士号取得後に活躍している社会人の“生の声”を聞くことができる貴重な機会です。本学の博士後期課程への進学(入学)に少しでも興味のある学生(修士/学士課程在籍者)や保護者の方々は、ぜひご参加いただきその魅力に触れてください。本説明会に参加し、東工大の博士後期課程における学修や研究に関する環境、支援体制などを知って、各人が描く自らの将来像を実現するために、多くの学生に本学の博士後期課程で学んでいただけることを期待します。

東工大での学修や研究生活

東工大は、高い教育力と研究力を誇る世界トップクラスの大学です。最近では、本学科学技術創成研究院の大隅良典栄誉教授がオートファジーの仕組みの解明によってノーベル生理学・医学賞を受賞し、本学の研究にますます期待がかかっています。なお、本学には世界をリードする多くの研究者が揃っているだけでなく、次なる研究者たちを育てる環境も整っています。教育・研究環境の充実を示す指標の1つである学生1人あたりに対する教職員の割合は、東京大学が7、京都大学が5.5であるのに対し、本学は7.3と、高い数値となっており、サポート体制が充実していることが示されています。(出典:タイムズ・ハイヤー・エデュケーションによる大学ランキング2016)。また、留学生の割合は大学全体で約13%、博士後期課程では約35%に上り、国内でも有数の国際色豊かな学修・研究環境を実現しています。



このような環境に身を置くことにより、幅広い視野や最先端の研究に触れ、さらには国際的なネットワークを築くことができます。皆さんも本学の博士後期課程で学び、研究してみませんか。

修了生の声

平成27年度博士後期課程修了生の皆さん
平成27年度博士後期課程修了生の皆さん

平成27年度博士後期課程修了生

東工大大学院には最先端の研究を行える環境が整っています。設備などはもちろんのこと、第一線の研究者である先生方との研究・ディスカッションは刺激的で、また、「自由に」だけではなく多くのサポートも受けることができました。

大学院からの進学を考える人にもぜひ東工大を薦めたいと思います。「自分で深く物事を探求したい」という意志があれば、東工大大学院の門戸は大きく開かれていると思います。

修了生の皆さんのインタビューは以下のページからご覧いただけます。

説明会の開催

説明会では、次のような内容を実施します。

在学生による講演

各回2名の学生が、在学生の視点で、博士後期課程に進学した背景や目的、現在どのような生活を過ごしているか、今後どのように博士の経験を活かしたいかなどについて語り、これから博士を目指す学生に向けてメッセージを伝えます。

社会人による講演

各回2名の社会人ゲストが、博士後期課程に進学した背景や目的、どのような博士時代を過ごしたか、博士後期課程の生活を振り返ります。また、修了後どのようなキャリアを積んだか、博士後期課程での経験が現在どのように活かされているか、またこれからどのように活かされるかなど、社会へ出てからの体験についても語ります。これから博士を目指す学生に期待していることやアドバイスにも耳を傾けてください。

在学生・社会人講演者によるパネルディスカッション

講演者の博士後期課程在学生と社会人の方々による、パネルディスカッションを行います。講演とはまた異なる、ざっくばらんな談義を聞くことができるでしょう。

博士後期課程の教育や支援体制に関する説明

本学の博士後期課程における修了要件やカリキュラム、留学プログラム、経済・研究・キャリア支援等の概要について、水本哲弥副学長(教育運営担当)が登壇し、スライドを使用して説明します。さらに詳しい内容については、各担当者が質問にお答えします。

開催概要

博士後期課程 全学説明会ポスター

日時
第1回 2016年11月28日(月) 10:00 - 12:00
第2回 2016年11月29日(火) 15:30 - 17:30
会場
大岡山キャンパス 西5号館 3階 レクチャーシアター
すずかけ台キャンパス 大学会館(すずかけホール)
各回とも同内容で、大岡山とすずかけ台の両キャンパスを中継で繋いで実施します。(11/28はすずかけ台、11/29は大岡山がメイン会場)
プログラム
  • 講演(在学生2名・社会人2名)
  • パネルディスカッション(質疑応答)
  • 各種説明(博士後期課程の教育、経済支援、研究支援、就職状況、キャリア支援、進学(入学))
参加対象
学内者・学外者、学生(修士/学士課程在籍者)・保護者を問いません。博士後期課程への進学(入学)に興味がある方はぜひご参加ください。事前申込み不要。入退場自由。

在学生講演者

  • 鏡味 沙耶(かがみ さや)
    博士後期課程1年 理学院地球惑星科学系
    講演日:11/28(月)、11/29(火)両日

  • 吉木 均(よしき ひとし)
    博士後期課程2年 大学院総合理工学研究科 メカノマイクロ工学専攻
    講演日:11/28(月)

  • 辻 理絵子(つじ りえこ)
    博士後期課程3年 大学院理工学研究科 国際開発工学専攻
    講演日:11/29(火)

社会人講演者

  • 金井 義和(かない よしかず)
    2010年 博士(理学) 東京工業大学 大学院理工学研究科 基礎物理学専攻
    社会システム株式会社 国際事業グループ 課長補佐
    講演日:11/28(月)、11/29(火)両日

  • 中村 史夫(なかむら ふみお)
    1998年 博士(理学) 北海道大学 大学院理学研究科 化学専攻
    公益社団法人 日本化学会 参与・企画部担当部長
    講演日:11/28(月)

  • 勝又 健一(かつまた けんいち)
    2006年 博士(工学) 東京工業大学 大学院理工学研究科 材料工学専攻
    東京理科大学 光触媒研究推進拠点 准教授
    講演日:11/29(火)

3名の社会人講演者のより詳しいプロフィールについては、以下のPDFをご覧ください。

博士後期課程全学説明会は盛況のうちに終了しました。当日の様子は以下の開催報告をご覧ください。

関連リンク

博士後期課程に関する役立つ情報のリンクを集めました。それぞれに関する詳しい情報については、下記のURLよりご覧ください。

大学院入学・進学に関する情報

カリキュラムや各コースの修了要件等に関する情報

キャリアや就職支援に関する情報

経済的支援や学生寮に関する情報

日本学術振興会 特別研究員に関する情報

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2016年11月掲載

お問い合わせ先

東京工業大学 総務部 広報課

Email pr@jim.titech.ac.jp