TASTE 海外短期語学学習(英語)夏派遣 クイーンズランド大学 2019年8月19日~9月20日

留学時の学年:
学士課程2年
東工大での所属:
生命理工学院 生命理工学系
留学先国:
オーストラリア連邦
留学先大学:
クイーンズランド大学
留学期間:
2019年8月19日~9月20日
プログラム名:

留学先(参加プログラム/受入れ機関)の概略

The University of Queensland (UQ、クイーンズランド大学)のICTE(Instituteof Continuing and TESOL Education)が開講しているEnglishLanguage Courses (General English)というプログラムに参加しました。プログラム期間は8/19~9/20の5週間で、このプログラムで取れる最短の期間でした。

初日に受ける英語のテスト(文法、英作文、リスニング、1対1の簡単なインタビュー)の結果によって7つのレベルのクラスに分けられるようです。なぜか私がいた期間は一番上のレベル7がなく、6段階でした。よほどのことがない限り、レベル4以上に入れると思います。(私はレベル6でした。)私が参加した期間はちょうど日本の夏休みと被っているためか、GeneralEnglishの参加者の多くは日本人でした。(おそらく80%以上。)クラスは最大18人ほどだと思います。(私のクラスは16人で、そのうち10人ほどが日本人でした。)

留学先での授業内容

GeneralEnglishの紹介文には、「ペアワークやグループワーク、デジタル教材による英語の授業によって、ビジネスや学問における英語能力や英語コミュニケーションスキルの向上を目指すコース」という旨が書かれており、「自信を持って英語でコミュニケーションを取ることができる」、「英語の読む、書く、話す、聞くの4技能を全般的に向上できる」と書かれております。

ここに書いてある通り、授業では英語の4技能を全般的に伸ばすための様々な活動をしました。例えば、以下のようなものが挙げられます。

  • 教科書の文章を読む(ただ読むのではなく、まず2分で概要をつかんだ後、少し時間をかけて詳しく読む)→ペアorグループで共有→教科書の問題に答える
  • 物語形式になっている教科書のビデオを毎週見る→あらすじをペアorグループで共有→ビデオの中で出てきた慣用句や口語表現に注目して他の慣用句なども学ぶ
  • ことわざや慣用句を学ぶ→その中から1つ選び、それについてのエッセイを書く→先生に提出して添削してもらう
  • 観光地のパンフレットを読む→強調したり修飾したりする形容詞や副詞を重点的に学ぶ→それらを使ってペアで簡単な紹介ポスターを作る→ペア同士で発表する
  • たくさんの単語やイディオムを習う→家に帰って復習→次の日の授業で、前回習った語彙についてKahootというアプリを使ってグループ対抗早押しクイズをする

リーディングやライティング、また時には文法についても学びますが、日本での英語のクラスと比較すると、スピーキングの割合がとても大きいと思います。(リスニングは先生がしゃべるのを聞き取るだけでリスニングの学習になるからという理由で、そこまで頻繁にはやりません。それでもリーディングやライティングと同じぐらいはやったと思いますが。)どの活動も楽しかったです。

留学先での課外活動

平日は午前中が授業だったので、午後が毎日自由に使えました。1つのクラブに正式に所属するということはしませんでしたが、毎週火曜日に活動している英語でUQの人と会話するクラブに参加したり、日本に興味のあるUQの学生が多く所属しているクラブ(名前はWASABI)に参加したり、自分の専門に近い授業の日程を調べて専門の講義を受けてみたりしました。

週末は家にいてはもったいないと思ったので、毎週末色々な所に行きました。1週目はゴールドコースト(大学があるブリスベンからそれほど遠くないきれいなビーチ)、2週目はヌーサ(ブリスベンから少し離れたビーチ、サンシャインコーストの一部)、3週目は大学があるブリスベンからは出ませんでしたが、マーケットやフェスティバルに行きました。4週目は飛行機でケアンズに行ってグレートバリアリーフでシュノーケリングをしたりキュランダ鉄道という登山鉄道に乗ったりしました。また、プログラムが終わってから、日本に帰る前にシドニーを3日間旅行しました。(プログラムが終わってすぐ帰るのはもったいないと思い、復路は予約しないまま行ったのが正解でした。)お金はかかりましたが、めったにオーストラリアに行くことはできないので、後悔はしていません。どれもとても良い経験でした。

留学から何を学び、それを今後どのように活かしたいか

私が今回の留学から学んだことは大きく分けて2つあります。1つは、当たり前ですが、発展的な英語力、もう1つは積極的に行動することの大切さです。

英語力については、たった1ヶ月でペラペラになることはありませんでしたが、発話することへの抵抗感はもうありません。また、スピーキングだけでなく、リスニング能力、語彙力(慣用句、ことわざ、スラングなど、なかなか学べないもの)など全般的に英語力を伸ばすことができたと思います。英語力は何にでも役に立つことだと思いますが、特に私は海外旅行や外国人と話すことをはじめ、海外の文化に触れることが大好きなので、今後はそれらの活動に活かしたいです。

英語力だけでなく、積極的に行動することの大切さも学びました。留学中は午前中には授業がありますが、午後は自由時間です。週末もあります。自分から何かしないと何も始まらないし、何もしないのは明らかに時間とお金の無駄遣いですので、自然といつ何をやるか毎日考えるようになりました。③で課外活動として紹介した以外にも様々な場所に行き、色々なことを経験し、たくさんの人と話をしました。もちろん失敗したり恥をかいたりもしましたが、それ以上にたった40日とは思えないほど豊かな経験をすることができたと思います。そして、いつも日本にいる時の生活とは大違いだな、と感じていました。なぜなら、日本では、大学に行って講義を受けることが大部分を占める、(どんなに主体的に授業に参加しても)座っているだけで時間が流れていくタイプの生活であるのに対し、オーストラリアでは全て考えて行動に移さなければ何も始まらない生活であったからです。「なるほど、『生きる』ってこういうことだな。」と気付くことができました。

オーストラリアで過ごした40日間のように、毎日新しい経験をして何かを学ぶ、充実した日々を過ごすことが大事だと気付くことができました。これまでどれほど時間を無駄にし、どれほどの貴重な機会を見逃してきたのか分かりません。単調な生活に満足せず、あらゆることに積極的にチャレンジしていく生き方を、いつまでも続けたいです。

留学前の準備

留学情報の入手方法、航空券・ビザ取得方法、語学の勉強など。

留学情報の入手について

留学情報は、主に留学情報館のHPから入手しました。私は春休みが終わってから探し始めたので、4月中にあった説明会に出席することができず、もっと早くから考え始めれば良かったと後悔しました。できるだけ早く考え始めることをおすすめします。

航空券・ビザ取得方法について

どちらもインターネットで購入しました。オーストラリアの場合、ビザはETA(Electronic Travel Authority, 電子渡航許可)で済むので、インターネットで個人情報を入力すれば取得できました。でも自分でしっかり調べてから取得するのが良いと思います。航空券は、プログラム開始前は往路だけを購入し、復路は購入しませんでした。これは、プログラム中に友達を見つけてプログラム終了後にどこかに旅行したいと考えていたためです。予定通り、友達と一緒にシドニーに行くことができたので、良かったと思っています。

語学の勉強

私はあまり時間が取れなくて、十分にはできなかったと後悔しています。しっかり時間を取ってやった方が良いと思います。特に、スピーキング・リスニングがやはり苦戦するので、積極的に英語を「使う」勉強をするべきだと思います。(留学生と積極的に話す、YouTubeなどで英語を聞くなど?)ただ、もちろん文法・読解・語彙力もとても大切だと思います。

服装・気候

私が参加したプログラム期間(8~9月)では、オーストラリアは冬・春で、気温は20度後半ぐらいですので、長袖の服を2枚重ねで着るぐらいがちょうど良かったと思います。天気がとても良いのもあって(ずっと晴れか曇りでした)日中は暖かいのですが、朝・夜は少し寒いです。

ホストファミリーについて

7月末にホストファミリーが決まったとUQからメールが届きました。(私が思っていたより遅かった...。)ホストファミリーの連絡先も分かるので、メールなどを送るのが良いと思います。少なくとも1ヶ月一緒に暮らすわけですから、積極的にコミュニケーションを取った方が良いと思います。(分からないことがあれば聞いてみるなど。)

その他

考え始めるとあれもこれも必要なのではないか、と不安になるかもしれませんが、オーストラリアは先進国ですし、必要ならホストファミリーに借りたり買ったりすることができるので、ある程度「なんとかなるか~」と割り切ってしまうと気が楽だと私は思います。それに、買ったり借りたりすることさえも良い経験になるはずだと私は考えていました。

留学費用

私は色々な所に観光に行ったので、割と高めだと思います。(1AUD=75 円ぐらいでした)
渡航費(往復の飛行機代): 約 100,000 円
プログラム参加費(授業料、教科書代など): 約 2,470AUD≒190,000 円
生活費(食費、旅行代): 約 35,000 円
住居費(ホームステイ代): 約 1,560AUD≒120,000 円
保険料: 約 15,000 円
奨学金(2 ヶ月分): 140,000 円
計: 約 600,000 円 (うち、奨学金 140,000 円)

留学先での住居

住居の形態(寮、ホームステイ等)、探し方、申し込み方法、ルームメイト、その他。UQでの留学は、少なくとも私の時はみんなホームステイすることになっていたはずです。UQのプログラムの申請の時にホームステイも一緒に申し込めます。自己紹介の欄に犬など動物が好きだという旨を書いたら、犬を2匹飼っているホストファミリーを選んでくれました。私のホストファミリーの場合、私1人だけを受け入れたようですが、ホストファミリーによっては2人を同時に受け入れることもあるようです。その場合も、2人で1つの部屋ではなく、それぞれに1つずつ部屋が与えられるようでした。

留学先で困ったこと(もしあれば)

簡単に解決できない大きな問題はありませんでした。

留学を希望する後輩へアドバイス

語学力が十分でない、お金がかかる、時間が無い、なんとなく行きたいが明確な理由はない...など、行かないという決断をするための理由はいくらでもあって諦めるのは簡単だと思いますが、まず行くと決心してみることも良いと思います。自分の可能性を信じてみたら良いと思います。

すぐ上に、大きな問題は無かったと書きましたが、小さな問題はたくさん起こります。私も予約していた飛行機がなぜかキャンセルになって予約し直さなければならなかったり、現地のバスや電車に慣れずに右往左往したり、なまりやスピードが速すぎて全然英語が聞き取れなかったり、プログラム終了後にシドニーを旅行することにしたから保険期間を変更しなければならなかったり...問題の連続でしたが、どれも解決できない問題ではないので、落ち着いて対処していくことが大事だと思います。

留学中、色々な場面で、「遠慮」はしない方が良いと感じました。自分がつい遠慮してしまうこともあったし、他の人(日本人)が遠慮してしまっていることもありました。せっかく高いお金を払ってたくさんの手間をかけて多くの人に支えられて留学をするのだから、遠慮なんてしている場合ではないのです。何事も積極的に行動することが大事だと思います。もし「やっぱりやらなくていいかな」、「失敗したら恥ずかしいし...」と思う場合がありましたら、「今しかできない」、「どうせ1ヶ月もしたら日本に帰るんだからここで恥をかいたって良いじゃないか」と考えれば良いと思います。私はそのように考えて何事にも積極的に取り組むように心がけました。1ヶ月もの間、海外で英語を学んだり、ホームステイをしたりする機会なんて滅多にできることではありません。多少無理してでも行かないと損だと思います。後になって後悔するなんてことは決してないので、積極的にチャレンジしましょう!

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