派遣交換留学 ヨーク大学  2023/1/12~2023/6/25

派遣交換留学 ヨーク大学  2023/1/12~2023/6/25

留学時の学年:
修士2年
東工大での所属:
環境・社会理工学院 社会人間科学系・社会人間科学コース
留学先国:
イギリス
留学先大学:
ヨーク大学
留学期間:
2023/1/12~2023/6/25
プログラム名:

留学先大学(機関)の概略

ヨーク大学は北部イングランドを代表する大学であり、ロンドンからは電車で2時間半ほどの場所に位置する。緑に囲まれているキャンパスはあらゆる施設で充実しており、イギリスでも珍しいカレッジ制度が導入されている。カレッジ制度とは、各学生寮が5つのカレッジ(グループ)に別れており、それらのグループでイベント、スポーツの大会、セミナー等に参加する。



留学前の準備

就職活動・授業

就職活動は留学に行く前(6,7,8月などの夏選考)に終わらせた。留学中にオンラインで就職活動のイベントに参加することは可能であり、実際にインターンシップを通して就職活動を少しだけ行ったが、現地の授業、東工大での研究等との両立が非常に難しかった。研究室のゼミはオンラインで参加し、日本にいる時とは変わらず研究を進めることができた。(ゼミを英国時間でも受けやすい時間帯に変更して頂き、大変ありがたかった)留学先の授業と研究を同時に進めることは確かに大変ではあったが、授業で学んだことを研究に繋げることができ、大変役に立った。留学前に立てた計画としては、就職活動を出発前に終わらせ、出発直前までに研究を出来る限り進め、英国で授業を履修しながら、研究を先生と相談しながら進め、帰国後に中間発表に向けての準備を始めるというプランを立てていた。

その他

留学情報はインターネットで探したり、ヨーク大学のホームページやインスタグラムのサイトをみたりして、情報を集めた。語学の準備方法としてはTOEFLの教科書を使用しながら学習した。ヨーク大学では研究室に所属しなかったため、授業を自由に選択することができ、さらにはビザも必要なかったため(英国の場合半年以下の留学はビザが必要ない)特に事前準備は行わなかった。住居は学生寮を選択し、2学期目からの入寮だったため、空いている寮が限られており、どこの寮のどのような部屋などと選択することはできず、自動的に決まってしまった。

留学中の勉学・研究

SustainabilityⅡという授業を履修しており、Autumn termのSustainabilityⅠの授業と少し繋がっていたため、授業についていくのが大変であった。また、毎週合計100ページほどの論文を読んでから授業に出席し、その論文について議論を行うスタイルであるため、予習が毎日不可欠であった。授業は2時間のセミナー形式であり、先生はあまり発言せずクラスのメンバー(9人ほど)でそれぞれが読んだ論文についてどのように感じたか・それらの手法をどのように活かすことができるか等のディスカッションを行っていた。授業では考古学とサスティナビリティを関連付けた論文を扱い、歴史的なデータから何が学べるのか・時代と共に変化する現代の環境にそれらを適応させることは可能であるのか等についての議論を主に行っていた。
さらに、様々なケーススティーズを扱い、各地域や民族にとっての異なったサスティナビリティの意味合いについて学ぶことができ、大変興味深かった。学期末にはTainterの “Sustainability should be a historical science”の考えについて論じる課題(3500word)があり、それに向けて準備を行った。また、モデルの作り方や適切なPolicy Briefの構成方法を学び、タームの終わりにサスティナビリティについてのPolicy Briefを作成し、提出する課題も併せて行った。



留学中に行った勉学・研究以外の活動

ダンスサークルに参加し、春と夏のショーケースの合計2回パフォーマンスを行った。ショーケースに向けて練習は週に2,3回ほどあり、チームメイトとは親しくなり、よく練習後に学生内のレストランで食事をして楽しんだ。さらに、イースター休暇ではスペイン・ポルトガルへ旅行し、帰国直前にギリシャ・クロアチアにも行くことができた。



留学を終えて、自分自身の成長を実感したエピソード

留学をすると、やはり日本とは環境が大きく異なるので、慣れない場所に飛び込む力が高まった。そして、飛び込んだ時に上手く英語を使い、瞬時に周りと打ち解ける努力を行うため、何事も主体的に行動を取るようになった。私はダンスサークルでの練習の日々、授業でのディスカッションの中で、あらゆる人々に自分から声をかけた。その結果、予想せずにできた人々とのコネクションや、自分から動くという大切さを改めて感じ、自分自身を成長させることができたと感じる。一番記憶に残っているエピソードとしてはサークル選びである。ダンスサークル以外に野球、ネットボール等と体験してみたが、上手く周りと打ち解けることができず、悔しい思いをした。ダンスサークルでも周りは18歳のイギリス人が多く(私よりもはるかに年下)、なかなか積極的に話しかけることができなかったが、徐々に慣れていき、毎週末、共に街に出かけるほど仲良くなり、非常に貴重な経験をすることができた。

留学費用

渡航費:貯めていたマイルを使用した
生活費:月5万円以下
住居費:月11.5万円
保険料:6.5万円
奨学金:有 (Tazaki財団英国留学支援奨学金)

留学先での住居

学生寮を使用していた。申し込み方法としてはオンラインで申し込む。私の部屋はシャワー・トイレ付きの部屋であり、キッチンは9人でシェアしていた。

留学先での語学状況

出願時のTOEFLのスコアを満たしていれば十分であった。

単位認定(互換)、在学期間

留学中に取得した【SustainabilityⅡ】の単位認定を行う予定である。在学期間の延長は行わない。

就職活動

ロンドンで行われたインターンシップやオンラインでのインターンシップなどに参加した。留学前に内定を頂いた会社に入社する予定である。帰国後は修士論文の準備をはじめる。

留学先で困ったこと

1.病気になったときに、病院へ行くが、予約が1カ月先とすぐに診察してもらえない。緊急外来でも待ち時間は8時間ほどとすぐにみてもらう事ができない。

2.寮の暖房が時々故障するため、冬は非常に寒い。

3.夏は冷房がない。

留学を希望する後輩へアドバイス

他の学生との交流

英語を上達させたい気持ちが強ければ、キャンパス内の学生寮を選択することを勧める。キャンパス内の学生寮では様々なイベントがあり、現地の学生(交換留学ではなく、その大学に所属している学生)と交流することができ、実際に自分もその学生と共に同じ経験をすることができる。さらに、英国の大学ではあらゆるイベントが存在するので、積極的に参加することが望ましい。そして、もし余裕があればサークル等に所属すると勉強以外の活動で仲が良い友達が増え、あらゆる人と交流することができる。

授業の履修について

数多くある授業の中から自分が履修するセミナーや講義を選択することは非常に難しいが、実際に複数の授業を受けてみて、後からキャンセルすることができるため、最初は多めに取っておくのが良いと感じた。



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