派遣交換留学 バンドン工科大学 2017年8月10日~2017年12月20日

派遣交換留学 バンドン工科大学 2017年8月10日~2017年12月20日

留学時の学年:
修士課程1年
東工大での所属:
環境・社会理工学院 融合理工学系 地球環境共創コース
留学先国:
インドネシア共和国
留学先大学:
バンドン工科大学
留学期間:
2017年8月10日~2017年12月20日
プログラム名:

留学先大学(機関)の概略

バンドン工科大学(ITB)はインドネシアのバンドンの北部に位置します。インドネシア大学、ガジャマダ大学、バンドン工科大学の三校がインドネシアでのトップの大学で、多くの学生が自分はITBの学生だという誇りを持っているなという印象を受けました。トップ校であることから、インドネシア人はほとんどの人がITBを知っていたため、自己紹介をするときなどは話を始めやすかったです。

留学前の準備

修士1年であり、留年はしたくなかったので、半年の留学を選択しました。うちの研究室は自分で問題を見つけ、自分で課題を設定し、研究するスタイルであるため、インドネシアで修士論文のテーマを探しました。

留学中の勉学・研究

授業は外国人が自分一人だけだったため、英語を使ってもらうのが少し申し訳なかったです。一つだけしか授業は取らず、研究に時間を割きました。都市給水とスラム街について多くの問題があったため、アンケート調査をしたり、水質調査をしたりしました。スラム街に住んでいるインドネシア人はもちろん英語を使うことができないため拙いインドネシア語と身振り手振りでアンケート調査を行ったのはよい人生経験になりました。無収水率向上のための浜松市上下水道部とバンドン市のJICAプロジェクトがあったため、そこに参加させていただき、現在のバンドン市の水道の問題が浮き彫りになる形となりました。ITBでの先生のコネにより、ビジネスを展開しようとしているマニラウォーターの人にもお会いでき、どのようにインドネシアの水道を改善するか、また、マニラウォーターはかつてどのような対策を取って来たかを学んできました。

留学中に行った勉学・研究以外の活動

一週間に一回ほどフットサルをしました。部活動的なのにも参加したのですが、スポーツより、勉強に焦点を置いているため、あまりサッカー部は盛んではなく、週に一回の二時間のみの練習だけでした。また、誰が練習に参加してもよかったため、僕としてはやりやすかったです。旅行は週末に行くことができました。Locapoinという、大きな旅行会社が手を出せない、もっと深いインドネシアを旅行しようということをコンセプトの小さな団体の人たちと仲良くあったこともあり、彼らにお願いしたらいろいろなところに連れて行ってもらえました。もし、興味があれば僕に連絡してくれれば、彼らにつなぎますよ!!!

留学を終えて、自分自身の成長を実感したエピソード

目に見える結果としては、インドネシア語を少しだけ使えるようになったことです。インドネシアに住むには、インドネシア語をある程度喋られるようにならないと、猛烈に辛い物を食べる羽目になりますし、とても辺鄙なところに予期せず行ってしまいます。また、インドネシア語をしゃべることにより、より友達になりやすかったり、値引き交渉しやすかったりしました。英語だけでも生きていけるのですが、地元の言葉をしゃべることにより、見える世界が違うのかなと感じました。

留学費用

  • 渡航費:10万円
  • 生活費:4万円/月(全部外食)
  • 住居費:1万円/月保険料:5万円
  • 奨学金:7万円/月

旅行しなければ、奨学金で賄えると思います。

留学先での住居

大学の人からメールで、「寮、取っとくから」と言われ、「ここにきて」と言われたところに行くだけでした。特に何かを提出するとかないので、少し心配になりますが、大丈夫です。僕はAsrama mahasiswa asingという男性寮だったので温かいシャワーが出ましたが、ほかのITBの寮は温かいシャワー出なかったりするので、注意した方がいいです (特に女子寮) 。寮に満足いかない場合は、ついてから自分で寮を探すのもありなのかなと思います。

留学先での語学状況

先生とアカデミックな話をする際や、ほかの留学生とは、英語や、日本語でしましたが、日常会話(インドネシア人と)はほとんどインドネシア語でした。英語を喋れれば、困ることはありませんが、よりインドネシアを知ったり、インドネシア人と仲良くなったりするにはインドネシア語が必要なのかなと感じました。

単位認定(互換)、在学期間

卒業単位は十分ですが、インドネシアでとった単位は一応交換しておくつもりです。

就職活動

これから、修士の中間発表と就活を両立していこうと考えています。就活は留学中はやっていないです。

留学先で困ったこと(もしあれば)

ラボの形態が日本のとは違うため、みんなで勉強する部屋のようなものがなかったので友達を作るのが少し難しかったです。

留学を希望する後輩へアドバイス

インドネシアに留学することで、生死とは何か、宗教はどのようであるべきか、結婚はいつすべきか、働くことの意味は何なんだろう、とか日本にいると通り過ぎてしまう疑問にぶつかること多々ありました。羊を解体されるのを見たり、敬虔なイスラム教徒の友達を持ったり、同い年くらいの結婚式に出たり、バイトの時給を聞いて驚くことによって、自分なりの答えをしっかり考えだすことはとても有意義なことだと思いました。ヨーロッパで経験できないことがインドネシアにはいっぱい詰まっているので、ぜひ行って体験して、自分の知識として吸収することをお勧めします!

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