派遣交換留学 バンドン工科大学 2024年8月31日~2025年1月10日

派遣交換留学 バンドン工科大学 2024年8月31日~2025年1月10日

留学時の学年:
修士課程2年
東工大での所属:
環境・社会理工学院 建築学系 都市・環境学コース
留学先国:
インドネシア共和国
留学先大学:
バンドン工科大学
留学期間:
2024年8月31日~2025年1月10日
プログラム名:

インドネシア版科学大のような位置付けで、インドネシア最高峰の工科大と言われている。実践的な教育と産学連携が特徴とされ、学生は企業のプロジェクトに参加したり、学生団体の活動に熱心な印象。

留学前の準備

大学院課程で留学した場合:就職活動、修士・博士論文などとの兼ね合いを含め、修了までの計画をどう立てたか

秋出発でインドネシア、春出発でイタリアへ交換留学を行う計画をたて、帰国後就活と修論を行う予定。M4での修了を目指しているが、場合によってはM3での終了も視野に入れている。

その他

東南アジアへの留学は欧州に比べて情報が少ないので、情報収集に時間がかかった。個人的に一番活用したのはnoteというサイト。出願とvisaの申請は特によくわからないことが多く、国際課の方に大変お世話になった。出願後、受け入れの可否はメールで連絡が来るのではなく、自分で随時マイページをチェックしなくてはいけなかったため面倒だった。Visaの申請時も、連絡がないので不安になりこちらからメールすると一人で対応しているので待ってくれと言われ、出国ギリギリまで取得できなかった。

IELTSを受験しており、インドネシアは5.5でいけるがイタリアは6.0必要なので6.0を取得した。



留学中の勉学・研究

元々、出願時に選択していた授業が四つ含まれているプログラムが、受入許可時に承認されていたにもかかわらず、オリエンテーションで今年は行わないなど言われ、現地で授業を探すことになった。都市計画スタジオ、placemaking(人々のハブを作る授業)、bamboo building technology(竹を用いた建築の構造と意匠について)、建築史、インドネシア語の授業を受講した。中には英語で開講されない授業もあり途中でやめたり、資料だけもらって受けなかったりした。これは建築学科のみで他の学部は全て英語で行われたそう。

留学中に行った勉学・研究以外の活動

月に2回ほど旅行していた。国土が広いため国内の都市や集落を回るだけで精一杯だったが、友達はシンガポールやベトナムなど近隣諸国に旅行していた。

部活動やサークルがそこまで活発ではないので、キャンパスで活動はあまりしなかったが、日曜の7時から1時間ほど街をランニングするチームに入れてもらっていた。学生から社会人まで参加しているものでそこで出会った人と遊びに行くこともあった。ボランティア、インターンシップなどの社会活動には参加していない。

留学を終えて、自分自身の成長を実感したエピソード

海外での暮らしについて

私と同じ期間に建築学科に留学に来ていたのが日本人1名、チェコ人2名、ドイツ人1名、台湾人1名の5人で、基本このグループで仲良くしていた。他にインドネシア人の友達数人も交じり、国際色豊かなグループだったと思う。その中で、文化の違いによる小さな衝突などを経験し、様々な視点で物事を客観視することや理解しあう環境に身を置けたのは非常に良かったと感じる。

語学力について

語学面では4ヶ月でスピーキングを伸ばそうと思っていたのだが、友達との会話に加えて自分で勉強しなければ語彙や表現は増えないので、もう少し英語を勉強する時間を確保するべきだった。コミュニケーションは取れるが、思っていることを正しく伝えられないことにもどかしさを感じることは多かった。

留学費用

単位:円

 

生活費:3,000-5000

食費:10,000

交通費:3,000-5,000

住居費:30,000

交際費:5,000-10,000

保険料:40,000(四ヶ月)

奨学金:70,000

SIM(通信費)は月500円程度

交通費は公共交通機関がほとんどないので、grabのタクシー利用。

食費は、どこで食べるかによるが屋台やワルン(食堂のような安いレストラン)では一食200-300円お腹いっぱいになる。ちゃんとしたレストランに行くと500-1,000くらい。お酒は大瓶のビールが500-600円くらい。住居費はインドネシア人の学生は15,000-20,000円ほどのところに住んでいる人が多く、もっと抑えることもできそうだった。旅行の出費を除くと奨学金で賄えられる。

留学先での住居

大学の寮も選択肢としてあったが、二人部屋だったため、自分でアパートを探した。Mamikoというappを使っている人もいたが、私はinstagramで見つけたところにdmして契約した。かなりの数のアパートがあり、住む場所には困らないと思う。ただ窓がなかったりするアパートもあるため確認は必要だと感じる。

留学先での語学状況

IELTS6.0の状態(聞き取りはできるが英語で細かく意見を述べるのは難しいレベル)で渡航し、帰国時には喋るスピードが速くなった、表現が増えたと感じるがそこまで大きな飛躍は感じない。まだまだ勉強が必要だと感じる。

授業によって全て英語で行われるもの、インドネシア語と半々、インドネシア語のみのものがあった。生活ではインドネシア語が必要だったため、数字と簡単なフレーズを最初に覚えて、そこから授業やインドネシア人に教えてもらったりした。

単位認定(互換)、在学期間

単位認定を検討中。

就職活動

留学先では何もしていない。次の留学が終わり次第活動を始める予定。

留学先で困ったこと(もしあれば)

一度食べ物にあたり、一日中下痢と嘔吐で大変だった。

留学を希望する後輩へアドバイス

留学先に東南アジアの選択肢がない方も多いと思います。私もその一人でしたが、日本や西洋の思想/価値観とは大きく異なる土地で学ぶという経験はなかなかありません。

また自らの関心を深く追求することも大事ですが、留学を通じて自分の関心のある領域を広げ様々な視座を獲得し高めることも大切なことだと思います。留学の意義が多様化している中で、意外なところに行ってみるのもそれらを高めることにつながるのではないでしょうか。

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