派遣交換留学 ジョージア工科大学 2024年8月19日~2024年12月12日

派遣交換留学 ジョージア工科大学 2024年8月19日~2024年12月12日

留学時の学年:
学士4年
所属:
物質理工学院 材料系
留学先国:
アメリカ合衆国
留学先大学:
ジョージア工科大学
留学期間:
2024年8月19日~2024年12月12日
プログラム名:

留学先大学(機関)の概略

ジョージア工科大学(Georgia Institute of Technology)は、アメリカ合衆国のジョージア州アトランタに位置する州立大学であり、Georgia TechやGTなどと略されることが多いです。東京科学大学のように、ほとんどが理工学系学部です。コンピュータサイエンス学部が一番人気で、機械工学、材料科学学、生体医工学などの学問分野も強いです。

留学前の準備

学士課程で留学した場合

学士2年の頃から、4年後期の時期を交換留学に当てたいと考えていたため、できる限り多く単位を取ることを意識していました。その結果、研究室所属を半年早めることができ、学士論文研究を3年後期から始めることができました。派遣交換留学から帰国後、学士論文発表まで1ヶ月ほどあるということは知っていたものの、できるだけ後回しにしたくなかったので、留学前にある程度まで学士論文を書き終えるようにしました。派遣交換留学から帰ってきた後は、学士論文を終わらせ、そのまま3月に卒業する予定で進めました。4月からは、このまま東京科学大学の同じ研究室で修士課程に進むことに決めています。まだ修士課程以降の進路も考えているため、就職活動に関してはまだ何も行っていません。

その他

学士2年の3月ごろに、東京科学大学(当時は東京工業大学)のプログラムで、ジョージア工科大学リーダーシッププログラムに参加し、ジョージア工科大学に当時派遣交換留学していた東工大生の存在を知り、自分も派遣交換留学をしたいという気持ちが強まりました。
語学の勉強としては、外国人の友人と日常的に英語で会話することに加え、留学プログラムへの申し込みを見据えてTOEFL対策を進めていました。
留学に行く3、4ヶ月ほど前に、どの研究室で研究を行いたいかを、留学先大学のホームページから探しました。最も興味のある研究室の先生にメールを送ってみたところ、1週間経っても返信が返ってこなかったため、再度メールを送ると、次の日に承諾メールをもらうことができました。メールを送る際には、自分のCV(大学や研究に関連する履歴書のようなもの)と当時行っていた研究に関するパワーポイントを添付しました。
ビザに関しては、在日米国大使館とのやりとりが基本でした。面接ということで、一度直接大使館に出向きましたが、20秒もかからず終わったのは少し驚きました。

留学中の勉学・研究

3つの授業を取っていたのと、研究室での研究を行うことで単位ももらいました。1つの授業は、週に75分2コマで構成されており、毎週課題を提出する必要がありました。週に合計15時間ほどかけて、3つの授業の課題を終わらせていました。どの授業も、学期中に3回の試験があり、学期末には最終プロジェクトとしてレポートを書きました。
研究では、研究室の先生から2つの異なる研究プロジェクトをいただき、どちらも1人で進める形となりました。始めの頃は、アメリカの研究室の仕組みや研究装置の使い方もわかっていなかったため、自分から博士課程の学生に話しかけ、わからないことは質問するようにしました。幸いなことに、毎週水曜日に先生と1対1で話し合いをする時間があったため、自ら話し合いのための時間調整をする必要がなかったのは、大変助かりました。しかし、何かしら研究結果が出たときには、その都度先生にメールを送って報告しました。毎週火曜日にラボミーティングがあったため、研究室の他の学生の研究内容についても知る機会がありました。今までに聞いたことがないような研究内容を行っている人もいて、知らない専門用語が出ることはよくありました。

留学中に行った勉学・研究以外の活動

寮で開催されるイベントがだいたい毎週あったため、それに参加しました。カラオケをする、スペインのタパス料理を食べる、世界中から集めたいろんなドリンクを飲む、アトランタにある美術館などの観光地を訪れるなどのイベントがありました。また、プロ野球、プロサッカー、大学のアメリカンフットボールの試合などのスポーツ観戦もしました。ありがたいことに、プロサッカーと大学のアメリカンフットボールの試合は、交換留学生ということもあって、無料で見ることができました。また、10月のある土曜日に、大学の近くにある遊園地を大学が貸切にしていたため、それも無料で行くことができました。
また、大学の体育館にはいろんな施設があったため、友達とランニング、サッカー、バスケットボール、水泳などのようなスポーツや軽い筋トレもしました。
学期中に3回3日以上の休みがあったため、アメリカ内での旅行をしました。格安航空を使う、みんなでAirbnbを借りるなどして、できる限りお金を使いすぎないように工夫をしました。



留学を終えて、自分自身の成長を実感したエピソード

留学前に立てていた1つの目標として、海外の大学で研究を経験し、研究先の雰囲気を知り、先生とのコネクションを作ることがありました。実際、留学先では毎週のように先生と研究について話し合う機会もありました。学期最後に先生に会ったときには、「今回の研究プロジェクトでのやり取りを忘れずに、今後も連絡し合いましょう。またどこかで会いましょう。」ということを言っていただけたのは、良かったです。個人で研究をしていたため、わからないことは先生に頻繁に聞いていたのですが、毎回すぐに返答を頂けていたので、とても助かりました。今後も、この研究で学んだことや得たことを生かしていきたいと一層思うことができました。



留学費用

渡航費:往復で25万円
生活費:月5万円
寮費:1学期で75万円
保険料:5万円
その他には、旅行費や娯楽費なども別途かかりました。
奨学金として、業務スーパージャパンドリーム財団から合計85万円をいただくことができました。

留学先での住居

留学先大学内にあるI House (アイハウス)という、住民の半分(およそ24人)が交換留学生、もう半分(およそ24人)が現地の学生という寮で過ごしました。現地の学生と言っても、ほとんどが正規留学生であったため、アメリカ国籍の学生は5人程度でした。
留学が始まる約4ヶ月前に、寮の募集の締め切られました。この寮では、毎月何かしらのイベントを計画しなければならない、というルールがありました。そのため、寮の申し込みの際に、「どうしてこの寮に入りたいのか」などのような質問に対して答えるエッセイがありました
この寮は3階建てで、1階には共有の洗濯機、乾燥機の部屋、キッチン、ラウンジなどがあり、個人の部屋は2、3階にありました。ベッドルーム自体には自分自身のみで、隣の部屋にいる人を含めた2人でトイレとシャワールームを共有する形でした。外食をするとかなりお金がかかってしまうので、友達とスーパーで食材を買って、共有キッチンでご飯を作ることはよく行っていました。



留学先での語学状況

授業、研究などは全て英語でした。また、この大学には日本人学生もかなり少ないため、日本語を話す機会はかなり少なかったです。留学前のTOEFL試験では、要件となっていた95点を超えており、現地に行って授業を受けることはそこまで問題がありませんでした。しかし、研究で深い議論をする際や、友人とスラングを交えたカジュアルな会話をする際に、知らない単語やネイティブの早口についていけないことがありました。学期中盤以降は、わからない単語を調べることでだいぶ慣れることができました。

単位認定(互換)、在学期間

留学中に取得した単位を東工大で単位互換は行いませんでした。また、研究室所属を半年早めたため、在学期間の延長を行う必要もなかったです。

就職活動

修士課程以降の進路をまだ考え中であるため、就職活動は行っていません。

留学を希望する後輩へアドバイス

東京科学大学は、留学プログラムがかなり充実しており、他の大学よりも留学する機会がたくさんあると思います。留学に少しでも行きたいと思ったのであれば、それに向けて最低限の準備を行って実際に申し込んでみましょう。金銭面に関しても、様々な奨学金があるので調べてみると良いと思います。ビザの申し込みや英語試験に向けての勉強など、あまり楽しくないことがあるかもしれませんが、現地で留学している間はとても学ぶことも多く、何よりも日本では経験できないことが経験できて楽しいと思います。もし少しでも留学に関して心配事があれば、遠慮せず留学経験者に相談することをお勧めします。

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