派遣交換留学 スイス連邦工科大学チューリッヒ校 2018年9月1日~2019年8月30日

派遣交換留学 スイス連邦工科大学チューリッヒ校 2018年9月1日~2019年8月30日

留学時の学年:
学士課程4年
東工大での所属:
情報工学院 情報工学系
留学先国:
スイス連邦
留学先大学:
スイス連邦工科大学チューリッヒ校
留学期間:
2018年9月1日~2019年8月30日
プログラム名:

留学先大学機関の概略

スイス連邦工科大学チューリッヒ校(以降、ETH) は常に世界トップレベルの大学にランクインしているヨーロッパ圏の超一流工科大学で、自然科学分野およびコンピューター分野においてはずば抜ける。アインシュタイン、レントゲンなどの有名科学者の母校であり、これまでに21名のノーベル賞受賞者を輩出している。

留学前の準備

私は大学2年生の時から留学を考え始めた。そして一年間の留学をするなら単位が足りなかったりするせいで留年してしまう恐れがあるため、卒業に必要な単位を常に意識しながら履修した。3年の前期までに卒業研究と教養卒論以外の単位を揃えれば、最後の半年でこれらを 頑張ってなんとかなりそうだと思う。大学院入試ももちろん視野に入れて、成績を維持しA日程が取れるようにした方が良いと思う。そうでなければ留学中に院試の勉強をしなければならないのでかなりのストレスになりかねないだろう。

留学中の勉学・研究

私は秋学期に授業を取り、春学期には研究室でプロジェクトをやっていた。授業は東工大では開講されていない面白い授業を選んだ。内容自体はそれほど難しくなかったが、自習しないと理解できないところがたくさんあった。ただ、試験は本当に難しかった。教材を勉強するだけでは到底解けない問題は普通に出てきて、授業内容に関連する論文を自習することを要求されているのではないかと思った。 春学期を終え、単位はなんとか全部取れて嬉しかったが、自分はまだまだこれからだと実感した。秋学期が始まる前に、コンピューターグラフィックスとコンピュータービジョンに関わるプロジェクトを各研究室のホームページで探し、興味があるところに 問い合わせた。その 結果ドローンの追跡とVRロボットのシステム開発に携わることになった。この二つの研究はどれも面白く、授業では得られない達成感を覚えた。私はこれらのプロジェクトを通じて、専門の技術力のみならず、ミーティングを重ねていくうちに、論文の書き方と発表の仕方やグループ内の仕事の振り分け方とチームワークも身についたと思う。

留学中に行った勉学・研究以外の活動

スイスはアルプス山脈の恩 恵を受け自然豊かな山々と綺麗な湖がたくさんあります。夏は湖で泳いだり、春と秋はハイキング したり、冬はスキーをしたりしていました。そして ETH はとても大きなスポーツ組織 を有しており、学生はその組織に自動的に加入していて、ジムの利用と百種ものスポーツの授業を一年中 無料で受けることができます。ストレスの発散にもなりましたし、やったことのないスポーツも色々体験で きました。 また、スイスには 隣接している国が多く、観光しに行きやすい環境に恵まれ、フランス、ドイツやイタリアなど西ヨーロッパの国々を周り回って、様々な文化と人に触れ旅行が大好きになりました。

留学を終えて、自分自身の成長を実感したエピソード

留学での成長は英語の上達や異文化コミュニケーションの経験などはもちろん考えられるが、私の中では時間管理 を することに一番成長を感じた。ETHの授業は、プロジェクトをやるのは基本で、普段宿題がない代わりに期末までに結果をまとめなければならなかった。そのため、グループメンバーとどう役割分担するか、週一回のミーティングまでどのように進捗を決めれば良いのかなどを考えるようになった。以前なら宿題を締切ギリギリまで取り掛からない私でも今はスケジュールを立てるのが上手くなった気がする。これからの卒業研究や大学院での研究にもきっと大いに役立つだろうと思う。

留学費用

渡航費、生活費、住居費、 保険料、 奨学金の有無など。

収入

  • 奨学金(東工大)月 6 万 円
  • 奨学金(スイス)一括 3154フラン

支出

  • 飛行機代往復 12 万 円
  • 保険料(東工大)一括 12 万円
  • 保険料(スイス)月 100 フラン
  • 寮費 月 495 フラン
  • 定期 月 62 フラン
  • 食事 月 300~400 フラン

留学先での住居

ETHが寮を用意してくれた。寮は1フラットにつきキッチン、ダイニングスペース、リビングスペースと四つの個室を四人でシェアする形であった。

留学先での語学状況

チューリッヒはドイツ語が公式語として使われているが、生活するのに は英語だけで十分だった。(コンピューターサイエンスの場合)大学の授業はドイツ語と英語が およそ半分ずつで、大学院の授業は ほとんど全部が英語だった。

単位認定(互換)、在学期間

単位の認定ができればする予定だが、前に言及したように留学前に単位を十分に取ったので在学期間の延長はしなくて良いと考える。

就職活動

大学院に進学する予定なので、就職活動をしていない。

留学先で困ったこと(もしあれば)

特に無し。

留学を希望する後輩へアドバイス

留学について知りたい方は経験のある友達や先輩に聞くのが一番早いと思う。金銭面や学業の問題などで留学を決意するにはあと一押しのところの方は学校の先生や留学相談室の人に相談するのがベストだと思う。東工大では海外を経験してきた優秀な先生がたくさんいて、私も留学前に先生の方々に色々お世話になった。

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