派遣交換留学 アアルト大学 2024年8月23日~2025年7月18日

派遣交換留学 アアルト大学 2024年8月23日~2025年7月18日

留学時の学年:
学士3年
所属:
環境社会理工学院 融合理工学系
留学先国:
フィンランド共和国
留学先大学:
アアルト大学
留学期間:
2024年8月23日~2025年7月18日
プログラム名:

留学先大学(機関)の概略

アアルト大学は、フィンランドの首都ヘルシンキ近郊のエスポーという地域(ヘルシンキから10分から15分ほどの距離)にある国際的な大学で、理工系、ビジネス、アート・デザインの分野が融合したユニークな大学だ。キャンパスには世界中から学生が集まり、多くの授業が英語で行われており、国際的でオープンな雰囲気がある。

留学前の準備

研究室配属、学士論文研究、学士特定課題研究、就職活動または大学院入試と留学との兼ね合いを含め、卒業までの計画をどう立てたか。

学士3年の8月より渡航を開始し、学士4年の夏に帰国した。研究プロジェクトやその他卒業に必要な単位を学士3年前期までに履修することにより、通常の時期に研究室所属を行った。当初の予定では、学士4年の春セメスターからオンラインで研究を開始し所定の4年間で卒業する予定であったが、最終的に留学生活に集中するため研究の開始時期を半年間遅らせてもらうことにし、半年間の卒業延長をすることに決めた。今後は就職や海外大学院への進学等を視野に入れつつ検討を行っている。

留学中の勉学・研究

学士課程での留学になるため授業の履修を中心にした留学であった。留学先大学からは事前に60ECTSを取得することと記載があるものの、実際には取得する単位数に関して大きな制限はなかった。また、学士課程ではあるものの、必要な条件を満たしていることを前提に修士課程の授業を履修することもできた。
特に印象に残っている授業としてInformation SecurityやDesigning and Building Scalable Web Applicationsなどのコースがある。全体的に授業は課題の量が多く大変ではあるものの課題の質が高くかつ非常に実践的で興味を持って学習することができた。

留学中に行った勉学・研究以外の活動

留学中では主に交換留学生同士で関わることが多く、フィンランド内の別の都市(Turku, Porvoo)やエストニアなどへ一緒に訪れた。また、フィンランド内ではカヌーやSUP、サウナなど多様なアウトドアアクティビティも楽しんだ。ヨーロッパ内での旅行もチェコ、オーストリア、ドイツ、イタリア、ポルトガル、スウェーデン、エストニアなど多くの国を訪れることができた。特にイタリアは旅行先として非常に楽しく、1年間のうちに2回旅行に行った。
その他、Platform Securityという授業においてはTAとして働く機会をいただくことができた。課題の採点業務を主としつつ、教授と課題について議論ができる機会もあり自身の成長につながったと考えている。留学当初フィンランドでのサマーインターンシップ等にも興味があったが最終的に動くことができなかった。その点、応募の時期や流れなど初期の頃から行動していればよかったと少し後悔がある。



留学を終えて、自分自身の成長を実感したエピソード

留学生活を通じて行動力の重要性を再認識している。留学中は特に友達を含めた周りの環境について知っていることが0の状態からのスタートとなる。そのため、自身で遊びを企画したり、やりたいことに積極的に参加・応募したりしなければただただ時間が過ぎてしまう。僕自身は、昼ごはんを友達と食べたり、カヌーやサウナなどのアクティビティを企画したりすることで友達を作るよう努力した。また、ある授業をきっかけにTAに応募して、実際に現地で働く経験ができたこともよかったと思う。北欧は特に冬が暗く、セメスター中も忙しいため、セルフマネジメントが大変だと感じたことも多かったが、同時に大きな成長にもつながったと感じている。

留学費用

総額:約200万円

〇初期費用
 ビザ(5万円ほど)、航空券、保険料(10万円ほど)など

〇月額 1000EURほど
 宿:465EUR/month
 食費:300EUR/month (学食が安く3EUR弱で利用できる)
 交通費:定期43EUR/month
 インターネット:20-30EUR/month
 他に旅行費、雑費など

〇奨学金:合計120万

留学先での住居

Aalto大学では学生寮として主にHOASとAYYの二択がある。僕の場合はHOASからのキャンパス内の寮で、3人でトイレとシャワーをシェアするタイプの家具付きの部屋であった。駅から少し遠いものの、キャンパスには近く、近くの自然も美しいため良い部屋であったと思う。

留学先での語学状況

留学先の大学では学部生の授業ではフィンランド語が主流であるものの、修士課程の授業は主に英語で開講されていた。生活においても基本的には簡単なフィンランド語と英語で困ることはないと思う。渡航前からある程度英語に力を入れていた(TOEFL ITPで 610点程度)ため、特に困ることはなかった。

単位認定(互換)、在学期間

科学大での科目に読み替えずに一部の科目を単位認定申請する予定である。半年間の在学期間延長予定。

就職活動

5月ごろから日本での夏のインターンシップに応募し始めた。

留学先で困ったこと(もしあれば)

フィンランドでは、銀行口座を開設すれば事務手続きの多くがオンラインで完結しますが、持っていない場合それを使用することができません。銀行口座を開設していなかったため、日本からの郵送品などを税関で申告するのに非常に手間と時間がかかりました。

留学を希望する後輩へアドバイス

フィンランドは物価こそ高いものの学生へのサポートが手厚く、周辺諸国と比べて比較的安価で留学ができる場所だと思います。国際的で授業の質もとても高いため是非検討してみて欲しいです!

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