TASTE 海外短期語学学習(英語)夏派遣 2024年9月3日~9月20日
留学時の学年: |
B3 |
---|---|
東工大での所属: |
工学院経営工学系 |
留学先国: |
カナダ |
留学先大学: |
ブリティッシュ・コロンビア大学 |
留学期間: |
2024年9月3日~9月20日 |
プログラム名: |
留学先での授業内容
授業を受けたEnglish Language Institute
UBCのEnglish Language Institute (ELI)にて午前・午後にそれぞれ授業を受講しました。
午前の授業は主に、さまざまなテーマ(主にsocial issuesについて)をもとにグループでディスカッションを行うという内容でした。私のクラスには9人の日本人、7人のメキシコ人、1人の台湾人、1人の韓国人と様々な国から生徒が集まっており、このグループディスカッションは与えられたテーマについての議論だけでなくお互いの国も文化を知るとても良い機会になりました。また、この他にもお互いを知るためのプログラムも複数用意されており、その中でも3枚の写真を用いて自己紹介をするというものが非常に面白かったです。英語でプレゼンをするよい練習にもなりますが、それ以上に他の国の知らない文化や地域のことを学べてとても充実した授業でした。
午後の授業は午前の内容とは異なり、プロジェクトクラスと呼ばれる授業でした。文法や語彙を教室で学ぶものではなく、実際にバンクーバーの街を歩いて地域の人々と交流したり、大学とグランビルアイランドのショップの比較をしてプレゼンしたりと、受動的な学習よりも主体的に自ら動くプログラムでした。特に印象に残ったプロジェクトとして、大学の近隣地域を訪れて地元の人にインタビューをし、バンクーバーのダイバーシティを体感するというものがありました。実際インタビューした人にはやはり移住してきた方が多くまた出身も様々で、多様性を実感できたとともにバンクーバーの人の温かさを知ることが出来ました。
留学先での課外活動
スティーブストン
平日は夕方まで授業があったため、平日の夜または週末を自由時間にあてました。幸い素敵なクラスメイトに恵まれたため、授業時間外でもクラスメイトと行動を共にすることが多く、毎週末の予定を相談しながら決めていました。主な場所として以下の3つを記します。
1. ヴィクトリア
ヴィクトリアはUBCからバスと電車、フェリーを乗り継いで約4時間かかる場所に位置するブリティッシュ・コロンビア州の州都です。昔ながらの建物やハーバーがとても趣深く、BCの歴史を感じることの出来る旅でした。
2. スティーブストン(リッチモンド)
午後のクラスの先生がうさぎの保護活動をボランティアでやっているという話を聞き、自分も参加できないかと声をかけたところ快く快諾してくださったため、ボランティア活動に参加すべくリッチモンドへ行きました。活動内容としては小さなマーケットのようなところで実際にうさぎを放ち、訪れた人にうさぎについての説明、および寄付を呼び掛けるというものでした。その後先生の車でスティーブストンへ行き、ツアーをしていただきました。スティーブストンは日系人の歴史のある都市で、博物館では港町の歴史を肌で触れながら感じることが出来ました。
3. ウィスラー
ウィスラーはダウンタウンからバスで2時間ほど北に行ったところにある都市で、高い山々に囲まれた素敵な場所でした。ゴンドラに乗ることで山頂まで登ることができ、息をのむような眺望を楽しめました。ウィスラーを訪れた日はこの3週間の中でも特に印象の残った日です。ウィスラーには4か国から10人のクラスメイトと一緒に行き、クラスメイトとの仲も深まりました。
留学から何を学び、それを今後どのように活かしたいか
ウィスラー
私は今回の留学から大きく3つのことを学びました。
まず「生きている英語に出会えたこと」です。今まで私にとって英語はただの学問分野の1つに過ぎず、強制されて向き合うものでした。しかし今回の留学を通して、英語は学問ではなくただの言語で、勉強しなければならないからするのではなく多くの人と会話をするために学ぶのだと感じました。今回の留学先での授業は英語の授業ではなく、英語が出来ることを前提とした英語を使う授業でした。その中で私は何度も、自分の言いたいことを英語でうまく表現できないもどかしさを感じました。それは時に語彙が足りないからであり、時に文法を忘れているからであり、今後の課題に気づくことが出来ました。また、今まで学んできた英語と実際に話す英語では大きく異なる部分があるとも感じました。実際に話す際には話しながら文章を組み立てる必要があるため、英文を作る際の考え方が異なります。例えば相手に何かを尋ねたい場合、Do you なのかAre you なのか、それとも疑問詞を使うのかなどを瞬時に判断する必要があります。これには普段の英語の勉強だけではなく、実際に会話をする必要があると感じました。一方、リスニングについては非常に成長したように感じます。日常生活の中でも聞こえてくる言語は基本的に英語であるため、耳が英語のリズムに慣れたのではないかと思います。初めは集中しないと聞き取れていなかった授業も、最後には耳を傾けておくだけで理解できるようになりました。
次に「他の国の友人が出来たこと」です。これが今回の留学で得られた1番大きいものです。友人を作るには英語でコミュニケーションを取る必要があり、自分の英語力に自信のない自分はとても消極的になっていました。しかし、友人になるには高い英語力は必要ない、同じものを見て同じ時間を過ごして気持ちを共有することが最も大切であると学びました。もちろん多少の英語力は必要ですが、自身がないからと言ってナーバスになる必要は全くありませんでした。初めは日本人以外と1対1で話すことに消極的でしたが、最後には2人で3時間ほど過ごせるほど自然に会話ができるようになりました。しかし、やはりその中でも伝えたいことがうまく言葉にできないと思う場面が多々あったため、友人とより多くのことを話せるように英語の勉強を頑張ろうと思います。また、他の国の友人と話しているともちろんその国について色々なことを学びますが、それによってその国が非常に身近に感じられるようになります。私の場合はメキシコが非常に身近な国になりました。今まで私にとってただの1つの国でしかなかった国が、その国に友人がいるというだけでどれだけ離れていようとも慣れ親しんだ国のように感じるのです。この経験をきっかけに、世界にはこんなにも多くの国があるのに、知らずに終わるのはもったいないと思ってしまいました。まずはメキシコに訪れることから始めようと思います。
最後に、「学びたいことが増えたこと」です。今回出会ったクラスメイトからはたくさんのことを学びました。まず1つはスペイン語です。メキシコの共用語はスペイン語であるため、メキシコからのクラスメイトからスペイン語をたくさん学び、その過程で自分もスペイン語を勉強してメキシコの友人と話せたら楽しいだろうなと感じるようになりました。ネイティブのスペイン語は非常に早く難しいと聞きましたが、友人たちと少しの日常会話ができるようになるまでスペイン語を勉強してみようと思います。また、もう1つは自分の専門についてです。ある友人と話しているときに、彼が自分の専門について自分はこの分野に関しては自信がある、と言っているのを聞いて非常に憧れを抱きました。この留学では非常に優秀な人とも出会うことが出来たため、自分も彼らのようになれるように、自分の専門に自信を持てるように、今後多くのことを学んでいこうと思います。
この3週間は今までの人生で最も充実した3週間でした。限られた時間の中で後悔のないように生きようとするとこんなにも上手く時間を使えるのだと自分でも驚きました。それと同時に、日本でどれだけ多くの時間を無駄にしてきたのかと恐ろしくなりました。学ぶことは素晴らしいことです。今まで無駄にしてきた時間を使えば本当に多くのことを学び、知見を広げることが出来ます。このことを忘れず、時間を大切に、後悔しないように、これから生きていこうと思える留学でした。
留学前の準備
留学情報の入手方法、航空券・ビザ取得方法、語学の勉強など。
留学準備
・航空券の購入(留学の2か月前にネットで購入)
・eTAの取得
・留学先大学のHPから情報収集
・カナダの文化(チップや移動手段など)の情報収集
・ホストファミリーに連絡
語学学習
・東工大の夏期集中講義で英語スピーキングを受講
・TOEICの参考書を用いた勉強
留学費用
渡航費:約33万円(往復直行便を利用)
プロブラム参加費:$1900CAD
生活費・住居費(homestay fee):$1365CAD
保険料: 7350円
モバイルWi-Fi:6670円
奨学金:8万円
留学先での住居
留学先ではホームステイで滞在しました。UBCでは個人での大学寮の使用が出来なかったため、大学HPからホームステイの登録を行ないました。部屋は別々でしたが、同じプログラムに参加する1人の日本人学生と共に生活をしました。大学までバスで10分という好立地で、またホストマザーが料理好きであったことから毎晩様々な国の手料理をいただきました。
留学先で困ったこと
特にないですが、強いて挙げるとすれば治安の悪いエリアがあることです。私の場合は事前にクラスメイトから聞いていたため、極力避けたり、行くとしても複数人で行ったりなどの対策をしていたため問題はありませんでした。
留学を希望する後輩へアドバイス
留学は行くべきです。私も初めは本当に不安しかなく、周りからおすすめされてもまさか自分が留学に行くとは思っていませんでした。しかし、実際体験してみると本当に世界が広がります。自分の見てきた世界がいかに小さいかを思い知らされます。この世界には知らずに終わるにはもったいないものが多すぎます。留学は世界の広さを教えてくれるとともに、世界へ飛び立つハードルを下げてくれる、本当に貴重な体験になります。
この体験談の留学・国際経験プログラム情報
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