TASTE 海外短期語学学習(英語)夏派遣 2025年9月2日~9月19日

TASTE 海外短期語学学習(英語)夏派遣 2025年9月2日~9月19日

留学時の学年:
B1
東工大での所属:
環境・社会理工学院
留学先国:
カナダ
留学先大学:
ブリティッシュ・コロンビア大学
留学期間:
2025年9月2日~2025年9月19日
プログラム名:

留学先の概略

ブリティッシュコロンビア大学には、English Language Instituteという付属の語学学校がある。私はAspire Intensive programに参加した。このプログラムでは地球環境、異文化間コミュニケーション、テクノロジーといった国際的なテーマでの学習を通して、英語のスキルを高めることを目的にしている。授業で学んだテーマを基に、グループワークや街頭インタビューなども行う。

留学先での授業内容

午前のクラスでは日常で使える表現や略語など実践的な英語の知識を学びながら、様々なテーマでディスカッションをした。テーマは家族や幼少期、スポーツといった身近なものから、同性婚や安楽死といった一歩踏み込んだものまで幅広く、自分にとって新しい視点に触れる機会となった。特に深いテーマを扱う時には、自分の意見を英語で的確に伝えることの難しさを感じた。午後のクラスではいくつかのプロジェクトに取り組んだ。大学構内や街でインタビューを行い、その内容を基にグループで話し合いながら発表を作り上げた。テーマと発表時間のみが与えられ、発表の構成やスライドのデザインは全て自分たちで決める形式だったため、ときには互いの考えがうまく伝わらない場面もあった。しかし、メンバー全員が一生懸命に伝えようとする姿勢のおかげで、最終的には協力して成果をまとめ上げることができた。一日の授業を通して、先生は「間違いを恐れず、どんどん発言してほしい」と繰り返し伝えて下さった。その言葉に後押しされ、私は以前より積極的に発言できるようになったと感じた。

留学先での課外活動

ロブソン通り
ロブソン通り

私のクラスは日本人が多かったが、他の国から来た友人とも一緒に昼食をとったり、放課後の時間を過ごしたりすることができ、授業外でも英語を使う良い機会となった。また、互いの国の習慣や流行を共有したことも、とても貴重で楽しい経験だった。放課後や週末には、ダウンタウンや観光地をたくさん巡った。場所によって街の雰囲気が少しずつ異なることが印象的だった。なかでも私が好きだった街はギャスタウン(サムネイル画像)とロブソン通りだ。ギャスタウンはイギリス風の可愛らしい街並みで、お土産屋が立ち並んでいた。ロブソン通りはカジュアルなお店から少し高級なお店まで揃った、お洒落な雰囲気の通りだった。また、バンクーバーでは日本にいるときよりも自然や緑に触れる機会が多かった。とある休日には、ダウンタウン近くのスタンレーパークを約1時間かけて自転車で一周し、海や木々の景色を楽しみながら心地よい時間を過ごした。さらに、街の各所にはビーチがあり、なんと大学内にも2か所もあった。どのビーチも波が穏やかで人も多くなく、海を眺めながらのんびりと過ごすことができた。

スタンレーパーク
スタンレーパーク

ビーチでのサンセット
ビーチでのサンセット

留学から何を学び、それを今後どのように活かしたいか

カナダは移民の国であるため、大学や街ではネイティヴスピーカー以外の人に出会うことが多かった。彼らはそれぞれ特有のアクセントをもっており、最初は聞き取るのに苦労したが、次第に耳が慣れ、様々なアクセントに対応できるようになった。この経験から、リスニング力は実際に多様な人と接する中で鍛えられていくのだと実感した。一方で、スピーキングに関しては課題を強く感じた。自分の意見を伝えようとしても、発音やアクセントの不正確さから通じなかったことがあった。また分かりにくい表現を使ってしまい、思うように会話が進まないことがあった。しかし、こうした気づきは日本人以外と頻繁に英語で話す環境に身を置いたからこそ得られたものであり、自分にとって非常に貴重な学びとなった。これをきっかけに、今後はより正確な発音や分かりやすい表現を意識し、積極的に練習を重ねていきたい。
また、留学中はバンクーバーの人々の温かさに触れる機会も数多くあった。授業でインタビューを行った際には、多くの人に快く応じてもらい、私の拙い英語でも理解しようとしてもらえた。なかには「発表がんばってね」と励ましの言葉をかけてくれる方もいて、心が温かくなった。さらに、初めてバスに乗ったときには停留所が分からず戸惑っていたが、地元の方が「これに乗ればUBCに行けるよ!」と声をかけてくれて、とても安心したのを覚えている。また、バスを降りる時に運転手へ“Thank you”と言う習慣があり、そうした日常の小さなやりとりからも人々の温かさや街全体の穏やかな雰囲気を感じることができた。これまで自分にとって英語はテストのために勉強するものであった。しかし、留学を通して、英語を使えば国籍を超えて多くの人と交流できることを実感した。今後もさらに練習を重ねて、自分の表現力やコミュニケーション力を高めていきたいと強く感じた。たった3週間で急激に英語のスキルを伸ばすことは難しいかもしれないが、自分の現状を把握し、課題を見つけ、改善策を考えてすぐに実践してみるには十分な期間であったと感じている。

留学前の準備

・留学情報の入手方法
夏休みに短期語学留学をしたいと思い、科学大のHP内の「留学ガイド」で調べた。また、4月下旬に学内で行われた「留学フェア」に参加し、最終的にこちらのプログラムに参加することを決めた。
・航空券・ビザ取得方法
航空券は留学開始2か月半前にインターネット上で購入した。時差ぼけや準備、片付け等を考慮して入国日はプログラム開始3日前、出国日はプログラム終了2日後にした。ビザはeTAをインターネット上で購入した。
・その他
留学に関する準備は全て自分で行ったため、海外渡航をするうえでしなければならないことやそのやり方をいくつも知ることができた。また問い合わせや質問をするために幾度もUBCやホストファミリーにメールを書いたので、この段階でも英語力が伸びたように感じた。

留学費用

渡航費:約23万円(往復直行便)
プログラム参加費:$2,350CAD
生活費(観光費や交通費):約7万円
住居費:$1,430CAD
保険料:$100CAD(UBC推奨)+約8千円(科学大推奨)
奨学金:11万円(学内選考で頂きました)

留学先での住居

UBCでは個人で寮を利用することができなかったため、ホームステイを選択した。プログラム申込後にメールでホームステイの案内が届くので、指示に従ってフォームに回答すればよい。家族構成はご夫婦、息子さんが1人と日本人のルームメイトが1人。

留学先で困ったこと

一つ目は渡航前にホストファミリーとなかなか連絡が取れなかったことだ。ご夫婦は高齢の方だったので、離れて暮らす娘さんとメールでやりとりをしようと試みたが、なぜか一回しか返信が来なかった。不安を感じたため、渡航直前に直接ホストファミリーの家に電話をかけたところ応答があった。珍しいケースだったかもしれないが、こういうこともあると分かっておくとよいと思う。二つ目は寒暖差になかなか慣れなかったことだ。9月の1週目は夏日が続いたのに、2週目からは最高気温が20℃を下回ることも少なくなかった。体温調整しやすい上着や長袖を持っていくと安心だと思う。

留学を希望する後輩へアドバイス

わずか3週間の短期留学だったが、海外での生活を体験したことで英語のスキルが向上しただけでなく、自分の世界観も大きく広がった。留学に少しでも興味があるなら、迷わず飛び込んでみる価値があると思う。

この体験談の留学・国際経験プログラム情報

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