TASTE 海外短期語学学習(英語)夏派遣 2025年9月2日~9月19日

TASTE 海外短期語学学習(英語)夏派遣 2025年9月2日~9月19日

留学時の学年:
B3
所属:
物質理工学院応用化学系
留学先国:
カナダ
留学先大学:
ブリティッシュコロンビア大学
留学期間:
2025年9月2日~9月19日
プログラム名:

留学先大学の概略

私はブリティッシュコロンビア大学 (UBC) のEnglish Language Institute(ELI)が提供する ASPIRE Intensive プログラム に参加した。
ELIは、母語が英語でない人々に英語を学ぶ機会を提供する教育機関で、さまざまなプログラムを開講している。プログラムは3〜8週間の期間で実施され、オンラインまたは対面(大学キャンパス)での受講を選択することができる。
その中で私が参加したASPIRE Intensiveプログラムは、3週間にわたって行われる英語学習コースである。現代的なトピックを題材にしながら、英語を話す機会を多く設け、主にコミュニケーションスキルの向上を目的としている。

留学先での授業内容

午前①(9:00〜10:40)、午前②(10:50〜12:30)、午後(13:30〜15:45)の1日3コマで構成されていた。午前中の2コマでは、発音やスラングなど、日常会話に直結する内容を学んだ。具体的には、LとRの発音の違い、単語のつなげ方、日常的に使われるスラングなどである。どれも基礎的な内容ではあるが、日本ではなかなか学ぶ機会の少ないものであり、非常に有意義であった。
午後の授業では主にライティングを行った。実際に文章を書く際に必要となる構成や文法を学び、さまざまなトピックについて文章を作成した。作成した文章は先生が校正を行い、より自然で正確な英語表現を身につけることができた。

留学先での課外活動

English Bay Beachの夕日

授業後や週末を利用して、さまざまな場所を訪れた。バンクーバーは山と海の両方に恵まれた街であり、自然と触れ合う機会が多かった。特に印象に残っているのは、English Bay Beach というビーチである。バンクーバーには数多くのビーチがあり、私は3日に1回ほどの頻度でさまざまなビーチを訪れていた。その中でも、English Bay Beachでの体験は忘れられない思い出である。
このビーチには、台湾、メキシコ、中国など多国籍の友人たちと一緒に訪れた。道中ではお互いの国の文化や生活について話すことができ、異文化交流の楽しさを実感した。英語を通じて互いに理解を深める時間は非常に貴重であり、教室では得られない学びがあった。                                
そして、English Bay Beachで見た夕日は圧巻であった。水平線がどこまでもまっすぐに伸びる光景は、日本ではなかなか見ることのできない美しさであった。ビーチではストリートミュージシャンが歌っていて、カモメも鳴いており、夕日の景色と相まってとても素敵な雰囲気を生み出していた。

留学から何を学び、それを今後どのように活かしたいか

今回の留学では、英語で会話できることの楽しさを身をもって実感することができた。留学前も英語の勉強は続けていたが、リーディングやリスニング、スピーキングといっても机上での勉強が中心であり、実際に英語で会話する機会はほとんどなかった。そのため、英語はあくまでも学問の一部という印象が強く、「楽しむもの」という感覚は持てていなかった。しかし、実際に留学して数日が経つと、英語で人と通じ合えることが心から楽しく感じられた。
特に印象に残っているのは、ホストマザーとの思い出である。私のホームステイ先はホストマザー一人との二人暮らしであった。彼女はとても優しく面白くて、そして温かい人柄の持ち主だった。私が家にいるときはいつも積極的に話しかけてくれ、車でさまざまな場所にも連れていってくれた。留学当初の私はほとんど相槌しか打てず、会話が一往復で終わってしまうことが多かった。しかし、ホストマザーが「間違えてもいいからどんどん話してみて」と励ましてくれたおかげで、徐々に自信を持って質問したり、話題を広げたりできるようになった。自分の英語が伝わり、何往復も会話が続くようになったときは、本当に嬉しく、英語を話すことの楽しさを強く感じた。
また、ホストマザーの家には週に2回ほど友人が訪ねてきており、私もその会話に加わることができた。ネイティブスピーカーであっても人によって発音や話し方が異なり、最初は聞き取るのに苦労したが、次第に耳が慣れ、自然に会話に参加できるようになった。そうした経験を通じて、単なる英語力の向上だけでなく、カナダの文化や人々の価値観にも触れることができた。ホストマザーとの会話を通して自信がついたことで、クラスメイトとの交流にも積極的になり、英語で話すことへの抵抗がなくなった。
さらに、留学までの手続きをすべて自分で行ったことも貴重な経験であった。UBCへの直接申し込みから、住居の手配、航空券の購入、授業料の振り込みまで、すべて英語でのやり取りを行った。ホームページを確認し、必要事項をメールで問い合わせる過程では、英語力だけでなく実務的なスキルや海外で生活する上での自己管理能力も身についたと感じている。今回の留学は、英語学習の枠を超えて、自立心と国際的な視野を広げる大きな機会となった。

留学前の準備

〇留学情報
この夏で短期留学をしたいと思っており学校のサイトを調べた。このプログラムが内容も期間も自分に合っていたため、直接UBCに申し込んだ。ホームページをひたすら調べて、わからないことは直接大学にメールをしていた。
〇航空券・ビザ取得方法
カナダ入国のためにはeTAをネットで申請するだけだった。また航空券について、UBCの留学案内には、授業の前後2日間はホームステイ先に滞在できると記載されていたため、それに合わせて出発の1〜2か月前に航空券を手配した。しかし、実際に滞在してみると、ホストマザーと過ごす時間が非常に充実しており、毎日が貴重で楽しいものであったため、留学期間を数日延長することにした。UBCに直接申し込んでいたことで、航空券の変更も自分で柔軟に対応することができた。
〇語学の勉強
受験時代に使っていた文法、単語の参考書を使って3,4か月くらい前から勉強した。またAI英会話のアプリを入れて1日20分ほど勉強していた。

留学費用

渡航費:約30万円
参加費:$2,100
生活費:約15万円
住居費:$1,650
保険料:約9,000円

留学先での住居

ホームステイの方が英語で話す機会が多いと思い、ホームステイを選択した。UBCのサイトに申し込み、ホームステイ先を紹介してもらった。留学前にホストマザーとzoomをし、軽く雑談をしてバンクーバーのことについて教えてもらった。

留学先で困ったこと

日本の感覚で9月の服装を考えていたが、思っていたよりも寒かった。朝夜はかなり冷えるため、半袖はほぼ着ておらず、長袖一枚と上着で過ごすことが多かった。山に登ることも多く、現地で上着やパーカーを買った。

留学を希望する後輩へアドバイス

ホストマザーの手料理
ホストマザーの手料理

留学に申し込むには大きな勇気が必要である。しかし、少しでも興味があるのなら、迷わず挑戦すべきだと思う。留学は英語力の向上だけでなく、価値観そのものを大きく変えてくれた。異なる文化や考え方に直接触れることで、自分の世界が一気に広がった。さらに、留学先で出会った人々とは、帰国後も連絡を取り合い、もう一度会うといったつながりも生まれた。
確かに、慣れない環境で常に英語を使う生活は簡単ではなく、精神的にも体力的にも疲れることがあった。しかし、そのすべての経験が自分を成長させてくれたと感じている。振り返ってみると、挑戦して本当によかったと思う。もし迷っていたら挑戦するべきだ。

この体験談の留学・国際経験プログラム情報

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