派遣交換留学 タマサート大学 2015年8月4日~2016年5月31日

派遣交換留学 タマサート大学 2015年8月4日~2016年5月31日

留学時の学年:
学士課程4年
東工大での所属:
国際開発工学科
留学先国:
タイ王国
留学先大学:
タマサート大学
留学期間:
2015年8月4日~2016年5月31日
プログラム名:

留学先大学の概要

私が 留学した国は タイ王国であり、大学名 はタマサート大学で ある。この大学はタイで2番目に古い大学であり、現地では知らない人はいないと言っても過言ではない。主なキャンパスは 2つあり、メインキャンパスはバンコク市内にあり観光客も多く訪れる観光名所に隣接している。もう一つのキャンパスは私が通っていたキャンパスでもあり、バンコク市内からバスで1時間30分ほど移動したバンコク北部に位置している。この大学の標語は「人を愛することを学ぶ場所」となっている。

留学前の準備

留学先を決めるに当たって私はタイ以外の国を考えていなかった。言い換えると、留学がしたいのでタイにしたのではなく、タイで勉強したかったので留学をしたと言うべきであろう。

学部3年の夏からの留学だったため、所属する研究室はまだ決まっていなかった。国際開発工学科は3 年の後期から研究室所属するため、同期との研究室の話し合いには参加できなかった。そのため、学科長とメールで連絡を取り合い研究室を決定した。また所属を希望していた研究室は留学する前にすでに決めていた。

卒業は半年延長することにした。これはタイでは土木工学科に在籍していたため、現地で取得した単位を、東工大の国際開発工学科の卒業要件となっている単位に互換することが出来なかったからである。元々大学院に進学することを希望していたため、大学院入試は留年中の夏に受けることとなる。

留学中は、研究室の教授と密に連絡を取った方が良いだろう。私は学部での卒業だったため、学士論文のテーマも決まっていなかったのだが、大学院生は現地での研究も非常に重要となるためである。

8 月からの留学ではあったが、6 月の初旬に留学先の大学の事務室から連絡があった。そこには受 講することのできる 講義の一覧、現地での生 活の注意点、留学中のスケジュール、現地で滞在するドミトリーなどである。私はこの6 月に連絡が来たのを遅く感じた。なぜならば、現地での受講する講義を決める際、その留学する前年度のシラバスを確認するしかなかったからである。

留学生一人一人にタイ人のbuddyが付く。彼が留学生を空港まで迎えに行ったり、生活必需品の買い物、食事に連れて行 ってくれたりと要はお世話役である。タイ到着前に、buddy のメールアドレスを教えてくれるので事前に連絡を取ることは可能である。

タイの留学ビザは 7 月頃大使館に申請をしに行った。遅くなった理由としては、留学先の大学からの入学許可証がなかなか届かなかったからである。またタイの場合は、特に書類不備などがない場合、申請の翌日にビザを受け取ることが出来る。

タイには留学前にも何回も旅行で行ったことがあったので、旅行で使うようなタイ語、現地での生活状況などは多少把握していた。ただ、旅行と在住 は異なるので 注意されたい。旅行では、多少食あたりや慣れないことがあってもすぐに帰国できるが、在住の場合現地で治す、または慣れるしかない。タイの暑さは旅行者にとっては楽しく新鮮に感じるかもしれないが、在住となると辛いものがあった。

留学中の勉学・研究

留学中、研究ではなく講義を受講していた。また講義は全部英語となるため、タイ語を本格的に学んでおく必要はない。

一学期は、何もかも新鮮でまた初めての英語での授業ということで必死に予習復習していた。その結果非常に良い結果が得られたと思う。ただ 2 学期になり、授業にも現地の生活にも慣れてくると不真面目な部分も出てきてしまい、良い結果もあれば悪い結果となってしまった講義もある。

留学中に行った勉学・研究以外の活動

タマサート大学には、日本語学科という学科が存在し、そこではタイ人が日本語を学んでいる。そこに日本人のアシスタントとして何回か授業に参加させて頂いた。また日本語学科の学生とは、授業以外でも一緒に食事をしたり、日本語の勉強を手伝ってあげたりもした。また日本語学科以外にも、日本語を独学で勉強している人も多く日本語で話しかけられることもよくあった。現地の日本人気は健在である。

月曜日から土曜日まで授業があったため、土日を利用しての旅行というのは出来なかったが、祝日などにより連休になった時はタイ国内のみならず、近隣諸国にも足を運んだ。現地ではLCCがいたるところを飛んでいるため非常に安く海外旅行が可能であった。現地で撮影した写真などはレポートの最後に載せたいと思う。

留学を終えて、自分自身の成長を実感したエピソード

留学する前は外国人と話すことに抵抗が少なからずあったが、現地で外国人と話すことが日常になるにしたがい、特に抵抗もなく話すことが出来るようになった。またコミュニケーション能力も上がったのではと感じた。

タイ人のみならず、タイ周辺国からの留学生とも毎日生活していたため、色々な国の話が聞けてとても楽しかった。また、それぞれの国での英語を話す際の特徴がありそれもまた自分を成長させたかなと感じた。例えば、この国ではこのように発音するなどである。

留学費用

ASSOから毎月7 万円受給していた。寮は毎月 1 万円、食費は毎月3 万円、光熱費通信費は毎月 5000 円前後、残りは休暇の旅行に充てた。
保険料は10 か月で約 10 万円。ただし、留学中に病院に通うようなことは無かった。

留学先での住居

二人用の部屋を一人で使用していた。ベッド、机は二つ。トイレシャワーは部屋に付いていた。冷房も完備さ れており、昼間 は冷 房を使 用しないと暑くて何もする気が起きない。

留学先での語学状況

授業はすべて英語。友達や先生と話すときも英語である。大学構外つまり現地の人しか行かないようなところはタイ語が必須である。簡単な挨拶や単語などは自分で本を使い勉強した。ただ、タイ人の学生も中には英語を話したがらない人もいて時々コミュニケーションに困った。日本に帰国してからまだ英語の試験は受けていないので特には言えないが、恐らく英語力は上がっていることだろう。むしろ上がっていないと留学に行った意味がない。

単位認定

タイで取得した単位は東工大の単位に互換予定。JASSOの受給者は、単位互換が必須である。また在学中、東工大で開講されていた講義を受講できなかったため、卒業を半年遅らせる。

就職活動

大学院進学予定のため、就職活動は行わない。

留学先で困ったこと

屋台で水を飲んだ時、ひどい高熱と下痢を伴い、非常に苦しんだ。ただ、体調を壊したのはその一回のみである。

留学を希望する後輩へアドバイス

英語力が足りないと言って、留学を敬遠する人が多いが、何とかなると思って挑戦してほしいと思います。ただタイに留学する場合です。欧米に留学する場合はもう少し英語に自信があった方が良いかもしれません。

この体験談の留学・国際経験プログラム情報

他の関連する体験談