派遣交換留学 シンガポール国立大学 2019年8月5日~2020年5月2日

派遣交換留学 シンガポール国立大学 2019年8月5日~2020年5月2日

留学時の学年:
学士課程4年
東工大での所属:
工学院 機械系
留学先国:
シンガポール共和国
留学先大学:
シンガポール国立大学
留学期間:
2019年8月5日~2020年5月2日
プログラム名:

留学先大学(機関)の概略

シンガポール国立大学はアジアトップレベルの大学と評価されている.多くの授業が英語で行われているため,欧米・インド・アジア諸国から多くの学生が留学している.東工大大岡山キャンパスの60倍以上のキャンパスを有していて,キャンパス内を無料の学内便が運行している.キャンパス内に学生寮が多く建造されており,平日休日を問わず賑わっていた.

留学前の準備

留学時期:学部2年生の冬頃に留学すると決めたため,3年次の留学には申込みが間に合わず,4年次の研究室所属後の留学になった.

研究室との兼ね合い:研究室配属前に志望研究室の先生に留学について事前に相談していたため,研究室所属に関しては特に問題はなかった.研究室所属から留学開始までの4ヶ月間(4月~8月)と,留学後(5月~8月)の研究で特定課題研究を取得するため,卒業時期は半年延びて,9月卒業になった.

大学院入試との兼ね合い:留学が5月に終了し,院試の出願が6月だったため問題なかった.9月入学で出願したため,学部卒業後すぐに入学ができる予定.

留学情報:主にシンガポール国立大学のHPから入手した.また,東工大からシンガポール国立大学に留学した先輩と私的に知り合いになれたため,先輩からの情報を参考にした.

語学勉強:TOEFLの勉強を行いながら,洋画やTED talkなど英語メディアに触れる時間を増やすことを意識した.

ビザ・住居の手配:シンガポール国立大学から申請手続きの仕方がメールで送られてくるため,メールに従って行えば問題なかった.

留学中の勉学・研究

1セメスター目に3つ,2セメスター目に4つの授業を履修した.機械工学の専門科目と,中国語の語学科目を履修した.

A+からDまでの相対評価で,各授業ごとに評価の分布がベルカーブになるよう定められている.Material Failureでは帰国の準備で授業が1つ受けられず,その際に課されたレポートの提出ができなかったためD+の評価だった.Webで授業動画が配信されていたが,見たのがテスト前だったので提出期限が過ぎていた.他の授業に関しては,ほぼ平均より少し上のスコアを取ることができた.

留学中に行った勉学・研究以外の活動

スポーツ:大学の公式剣道クラブに所属し,週2回活動を行った.活動を通して現地学生と交流できた.小規模ではあるがシンガポールの全国大会に出場し,4回戦まで勝ち進めた.準決勝には進出できなかったが,敢闘賞を頂いた.

旅行:セメスター間の休暇中は東南アジア旅行をした.シンガポールからは東南アジア諸国へのアクセスが良好で,マレーシアへは陸路で,インドネシアへはフェリーで安価に行くことができる.

企業訪問:現地の工作機械ベンチャーへ企業訪問した.東工大の所属研究室に縁ある方が経営しており,担当教員経由で紹介していただいた.NUSの卒業生も多く勤務しており,現地の就職事情等刺激ある話を伺えた.

留学を終えて、自分自身の成長を実感したエピソード

語学面では,休日も一緒に遊びに出かけられる現地の友人を作ることができたことが大きな自信になった.お互いの語学レベルが違いすぎると,会話スピードや使用語彙が異なるため,お互いに快適なコミュニケーションができずに友人関係にまで発展しないように思う.英語でも友人を作ることができたことで,自分の英語力に自信がつき,また英語学習のモチベーションも上がった.友人ができたことで,孤独を感じることも少なく,授業以外でも充実した留学生活を送ることができた.

留学費用

渡航費:往復15万円(直行便を選んだため)
生活費:月6万(食事をすべて食堂で済ませたため.1食400-600円程度)
住居費:月4万
保険料:14万
奨学金:業務スーパージャパンドリーム財団より月15万円

留学先での住居

学内に多くの学生寮があり,選り好みをしなければ入寮可能.留学前にビザとともにオンライン上で申請を行う.寮にはResidenceとHallの2種類あり,Residenceは普通の学生寮だが,Hallでは寮ごとに独自のアクティビティやパートナー制度等が存在し,現地学生と交流ができる.私はHallに入寮し,月1回程度イベントなどに参加した.
家賃がエアコンの有無により異なる.私はエアコンなしの部屋に申請した.風通しがよく強力なサーキュレータがついているため,そこまで不快ではなかった.部屋は4畳半程度の広さで,共同のシャワーとトイレ,キッチンがあった.共有部分には定期的に掃除が入るため,清潔に保たれていた.

留学先での語学状況

Singlishと呼ばれるシンガポール訛りの英語が聞き取れるか心配していたが,多くの人が自らの訛りに自覚的なため,公の場では相手が聞き取りやすいように会話スピードや使用単語を選んでいる印象を持った.そのため講義内容はある程度理解できた.逆に日常的な場面では,現地人同士の会話の聞き取りがとても難しかった.

単位認定(互換)、在学期間

語学科目のみ単位互換を申請した.機械工学の専門科目については単位互換をしない予定.在学期間は半年延長した.

就職活動

大学院進学を決めていたので就活は行わなかった.周囲の日本人学生はシンガポールキャリアフォーラム等の日本人向け就活イベントに行っていた.

留学先で困ったこと(もしあれば)

特になし

留学を希望する後輩へアドバイス

自分は,留学を始めてから1ヶ月程度経過すると,留学生活にも慣れ始めて気が緩んできました.その時は,授業と食事以外部屋にこもりきりの生活を送ってしまいました.留学中は周りからの目もなく,知り合いもいないので,自分から行動しなければ有意義な留学生活にはならないと思います.せっかくの留学を無駄にしないためにも,
・留学前にしっかりとした目標を立てて,目標を意識しながら生活すること,
・授業や研究室以外にもコミュニティに所属すること
が重要かなと感じました.

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