派遣交換留学 カリフォルニア大学バークレー校 2018年8月16日~2019年5月22日

派遣交換留学 カリフォルニア大学バークレー校 2018年8月16日~2019年5月22日

留学時の学年:
修士課程1年
東工大での所属:
生命理工学院 生命理工学系 生命理工学コース
留学先国:
アメリカ合衆国
留学先大学:
カリフォルニア大学バークレー校
留学期間:
2018年8月16日~2019年5月22日
プログラム名:

留学先大学機関の概略

アメリカ合衆国カリフォルニア州 バークレー に位置する 州立大学。 10 の大学で構成されるカリフォルニア大学システムの中で最古であり、国内でもトップレベルの公立大学である。シリコンバレーに近いことからコンピューターサイエンスの分野が盛んだが、PCR や CRISPR Cas9 等生命分野で重要な技術が生み出されている場所でもある 。

留学前の準備

就職活動や修士論文の中間報告会を行うことができないため、一年在学延長を行いました。
ただ、就職活動の予演習や情報収集も兼ねてボストンキャリアフォーラムへは参加しました。

留学フェアには何度か 参加していましたが、更に長期留学の選択肢を知るために「留学コンシェルジュ」に相談に行きました。そこで過去に留学された先輩を紹介して頂き、具体的なお話を伺いました。漠然と留学したいと考えている人はとりあえずここに行ってみることをお勧めします。専門分野に関しては論文を多く読むように心がけていました。語学に関しては、TOEFL 対策用に購入した単語集を反復していました。

私は研究留学だったので、留学予定日の 1 年ほど前から受け入れ先を探し始めました 。東工大の教授はバークレーとのつながりが特にあるわけではなかったので、ホームページから興味のあ る分野を探しメールで受け入れをお願いしました。どの教授も忙しいためあまり返事が来ることはないですが、一番興味のある研究室の サイトを見ていたところ日本人研究員を発見し、その方にお願いすることで受け入れが決まりました。3,4か月前に先方から連絡がありDS 2019 を発行して頂くことができたので 、ビザを取得しました。住居は先輩の勧めもあり、大学の留学生向け寮 International House に決めました。

留学中の勉学・研究

登録しての授業はありませんでしたが、少し興味があったので春セメスターにジェンダー論入門の授業を聴講していました。東工大では この分野の 話を聞く機会があまりないため、興味を持ったらすぐに授業に参加できる環境は貴重でした。

研究に関しては、メンターの方にサポートして頂きながら進めていました。私のいた研究室では新人には必ず phD かポスドクがメンターとして指導をする制度がありました。留学前に何人かのポスドクとskypeで面談を行い、どの研究テーマが自分に向いているかを決めました。実験は一人で進めつつ、頻繁にメンターとミーティングを行う中でトラブルを相談したり、今後の方向性の擦り合わせをしたりしました。メンターと仲を深めることができ、質問もしやすい環境だったのでメンター制度はありがたかったです。

留学中に行った勉学・研究以外の活動

寮ではイベントが頻繁に開催されており、私も度々参加していました。例えば、各国の文化を伝えるファッションショーで日本代表として浴衣を着たり、チャリティーコンサートで歌のパフォーマンスを披露したり 、日本文化発信イベントで茶道体験のコーナーを担当したりしました。他にも、寮の人たちと NBA やミュージカルを見に行きました。近所にはトレイルが多く存在するので、週末はよく散歩やハイキングをし、まとまった休暇にはヨセミテ国立公園やグランドキャニオンも訪問しました。

留学を終えて、自分自身の成長を実感したエピソード

最終日にプレゼン発表がありましたが、その際にランダムに投げかけられた質問に自力で答えられた時に、自身の成長を感じました。アメリカでは日本と違い、発表の最中にも容赦なく質問が飛んできます。初めて人前で口頭発表を行った際は、英語が聞き取れないこととプレッシャーが相まって思うような返答ができず、メンターに助けてもらいました。日頃の会話や研究でのディスカッションを通じて英語でのアカデミックなやり取りにも慣れるようになったのだと感じています。

留学費用

  • 渡航費、生活費、住居費、保険料、奨学金の有無など。
  • 渡航費:トビタテの支援を利用しました。
  • 生活費:~$3,000
  • 食事代、交通費、SIM カード代、洗濯代、その他諸々。基本的には寮のご飯を食べていましたが、度々外食していました。
  • 住居費:~$16,000
  • 保険料:~14 万円

トビタテより奨学金を頂いていましたが、住居費でさえまかなうことはできませんでした。

留学先での住居

I nternational House の申し込みは必要書類を揃えた後、ホームページから行いました。ダブルルームに住んでいたのでルームメイトが一人いました。 周りで部屋を借りたり、ホームステイしたりしている人はいましたがトラブルをよく聞いたので大学の寮があって良かったと思いました。

留学先での語学状況

基本的に英語、時々日本語を話していました。留学生と話すことが多かったですが、アメリカ人と話すときはスピード感とスラングに慣れるのに時間がかかりました。研究に関しても専門用語を覚えるのに最初の1,2か月は必死でした。

単位認定(互換)、在学期間

単位互換は行いません。留学自体に対しては「修士インターンシップ第四」という単位を申請する予定です。

就職活動

ボストンキャリアフォーラムには参加しました。ただ、私の志望している研究職の募集が少なかったため、日本で本格的に行うことにしました。

留学先で困ったこと(もしあれば)

人生で初めて扁桃炎に罹りましたが初診で処方して頂いた抗生物質が効かず、とても不安になりました。周りに話を聞いてくれたり、のど飴やマスクをくれたりする人が いなかったらもっと追い詰められていたと思います。幸い二度目に処方して頂いた薬が効き回復することができました。日本から持って行った薬はあまり効かなかったので飲み慣れている薬があまりない場合は、現地で調達することも可能だと思います。

留学を希望する後輩へアドバイス

留学の準備段階も留学中も、分からないことや不安なことがたくさんあります。でも、自分の意志を貫いて周りに助けを求めれば、きっと何かしらのアクションは起こしてくれます。 もし金銭、履修、就活などで諦めようとしているのなら、まずは先輩や留学コンシェルジュに相談してみるといいと思います。留学中も辛いことはありますが、話してみると意外と周りも同じことで悩んでいたりするので一人で抱え込まないでください。

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