派遣交換留学 デンマーク工科大学 2017年9月4日~2017年12月23日

派遣交換留学 デンマーク工科大学 2017年9月4日~2017年12月23日

留学時の学年:
修士課程1年
東工大での所属:
工学院 経営工学系 経営工学コース
留学先国:
デンマーク王国
留学先大学:
デンマーク工科大学
留学期間:
2017年9月4日~2017年12月23日
プログラム名:

留学先大学(機関)の概略

デンマーク国内では最も著名な理工系大学。首都コペンハーゲンからのアクセスは電車とバスで40分ほど。修士の授業はすべて英語で開かれており、現地学生も皆流暢な英語を話す。

留学前の準備

M1後期での留学を含め修士を2年で卒業したかったため、M1前期には多めに授業を取るようにした。また留学中には留学自体に集中し就職活動にはあまり意識を向けたくないと思っていたため、前期に情報集めを心がけた。出発ぎりぎりまでサマーインターンシップにも参加した。

滞在許可証の取得や学校寮への申請等の手続きは想像以上に時間がかかった。出発の3、4ヶ月前にする必要がある。私の場合は過去同じ大学に留学していた知り合いが多くいたので、彼らに質問しながら進めることができた。(デンマーク工科大に留学を考えている人にはぜひ連絡をしてほしいと思っている。)

語学についてはIELTSのスコア取得後は特別な準備はしなかった。M1前期の授業で多国籍のチームでのグループワークがあったので、留学に向けたよい練習になったと思っている。

留学中の勉学・研究

研究は行わず授業履修のみ。授業は1日に8-12時、13-17時の2コマのみ。私は週5コマ(3コース)を取り、週の半分が授業で埋まり、残りの時間でグループワークや課題を行うというスケジュールだった。やや余裕はあったものの、その分自ら思考したり新しい体験をしたりする時間を取れたのでよかったと思っている。

日本では全く学んだことのない角度から、自分が興味であるデザインについて学ぶことができ有意義だった。グループワークやディスカッションが多くあったが、教員から細かい指示を与えられることは少なく、どのように学んだ内容を解釈・応用するか、どのように進めていくかを考えさせられ、とても勉強になった。英語でのレポートが多かったことと、慣れない口述試験があったことが大変だった。

留学中に行った勉学・研究以外の活動

授業開始前に1週間Introduction Weekというものがあり、12人一組でグループを組みさまざまなアクティビティに参加した。そのメンバーとはとても仲よくなり、休日に遊びに行ったりディナーを作り合ったりした。また寮のメンバーにも恵まれ、キッチンでの時間を利用してさまざまな話をした。秋休みや週末、クリスマス休暇を利用して、デンマーク国内およびヨーロッパ諸国に旅行も行った。個人的には、学びのアウトプットのためにブログを書くことを続けていた。

留学を終えて、自分自身の成長を実感したエピソード

授業で養った新しいものの見方、考え方の全く異なる学生とのディスカッション、また自身で積極的に取るよう心がけた思考のための時間によって、より自由に考えられるようになったことを日々の生活から実感している。ある物事をより高い視座で捉えたり、具体的な事柄と抽象的な事柄の間で行き来したりすることが得意になったと思っている。思考力は自分の課題の一つであったので、いい学びができたと感じている。

またトビタテ!留学JAPANの奨学生という意識から、自ら発信することを楽しめるようになっていったと思う。

留学費用

渡航費12万円(直行便)、食費2万円/月、住居費6万円/月、保険料5万円、滞在許可証発行3万円。その他交通費や旅行費、交際費等。月16万円の奨学金および留学準備金25万円を受給。

留学先での住居

個人寝室あり、キッチン・バス・トイレを9人で共用する寮だった。キャンパス内にあったのでアクセスがとてもよかった。ルームメイトは留学生のみで、アジアやアフリカからの学生が主だった。

留学先での語学状況

留学前にIELTSは7.0を取得、1年前に1ヶ月の語学留学に行っていたこと、研究室のゼミは英語で開かれていることから、語学への不安はあまりなかった。

しかし行ってみると、欧米人の英語を聞き取るのにはじめは苦労した。また、文化の違いも大きいがディスカッションのペースについていくのは最後まで大変だった。

単位認定(互換)、在学期間

一つの授業は東工大の専門科目に読み替え予定。またその他二つの授業についても英語名のまま単位認定を検討している。

就職活動

留学中は本当に行きたい会社のインターンシップ1社と本選考2社にのみ参加した。Skypeによる面接を数回受けた。帰国直後から本格的に開始。

留学先で困ったこと(もしあれば)

財布を盗まれ、東工大の学生証を失ったのが辛かった。ポータルに入れなくなるので、後ろのマトリクス表はどこかに控えておくべき。

留学を希望する後輩へアドバイス

何を目的に留学するかで得られるものは大きく異なってくると思います。他人を見て自分の留学の充実度をはかるのではなく、自らのものさしで目標を決めそれに向かって頑張り楽しんでもらいたいと思います。

この体験談の留学・国際経験プログラム情報

他の関連する体験談