派遣交換留学 デンマーク工科大学 2017年9月4日~2018年5月30日

派遣交換留学 デンマーク工科大学 2017年9月4日~2018年5月30日

留学時の学年:
修士課程1年
東工大での所属:
工学院 機械系 機械コース
留学先国:
デンマーク王国
留学先大学:
デンマーク工科大学
留学期間:
2017年9月4日~2018年5月30日
プログラム名:

留学先大学(機関)の概略

デンマーク工科大学(Technical university of Denmark, DTU)

デンマークの首都であるコペンハーゲンの中心地からバスなどで30~40分のLyngbyというエリアに 位置し、ヨーロッパでもトップクラスの単科大学。メインとなるLyngbyキャンパスの敷地面積は東工大の4倍の大きさで、とてもきれいでのびのびと勉強のできる環境が整っています。

世界各国からの交換留学生(半年~1年間)、またデンマーク外から修士学生(二年間)として入学する外国人の数が非常に多く、様々な国の学生と交流を図ることができます。ぼく自身もDTUにて約40ヶ国の学生と出会いました。

ヨーロッパからは特にスペイン、イタリア、ギリシャ人、アジアからは中国、韓国、シンガポール人の留学生が多い印象です。日本人は他国の学生と比べると非常に少なく、交換留学生の数だけで言うと、秋学期は5人(東工大2名、東北大3名)、春学期は2人(東工大のみ)しかおらず、日本語でしゃべる機会が少なく済み、英語を上達させる上でもちょうどよい環境でした。

授業は学部はデンマーク語(一部英語の授業もあるが学部の授業に関しては特に調べてないので詳しくはわからない)、修士はすべて英語で行われています。

留学前の準備

修士論文・就職活動について

2セメスターの留学を希望しており、1年間卒業を遅らせることを決めていたので、就職活動や修士論文に関しては特に気にせず、帰国後が楽になるように、なるべく単位を取るようにしていました。系や研究室によっては、留学しながら指導教官や企業の人とスカイプなどでゼミや面接を行うことで、卒業を遅らせないことも可能な場合があると思いますが、留学中に修士論文や就職活動のことを考えるのに時間を取られるのはもったいないと思うのであまり個人的にはおすすめしません。

語学の準備方法に関して

語学に関しては、まずは学内応募をする学部4年の9月までに基準ラインを超えることを考えていて、それまでに2回ほど学内で行われるTOEFL-ITPを受験しました。3年生のときの1回目の受験で基準ラインは超えていましたが、応募者多数の時に選考基準の1つとなり得るというような話を聞いたので、より成績を上げるため、もう一度受験しました。また、学内選考を通過した後に、TOEFL−iBTを無料で受験する機会があったので力試しがてら一応受験しました。TOEFL−iBTは受験料が非常に高いのがネックですが、ある程度高得点を取れると、受給できる奨学金の選択肢が増える他、スピーキングの練習で会話力の向上にもつながるので、勉強する余裕があったり経済的に余裕があったりするのであれば受験することをおすすめします。

行く前の語学力向上に関して、僕自身は一時期、オンライン英会話などを利用していましたが、会話のトピックなどを見つけるのが難しく、個人的にはあまり合いませんでした。あと、研究・授業・学会、そしてバイトなどで忙しく、4年生以降はあまり英語の勉強をする時間が取れませんでした。なので、少なからず、3年生までの時間があるうちに、日常会話や雑談位できるようになっておくとすごく楽だと思います。また、よく言われることですが、外国の人は政治や国の仕組みなどについて話す機会が非常に多く、僕自身もそういう機会にたくさん恵まれましたが、そういう話題だと、なかなか積極的に意見を言うことが難しかったので、時間があるのであればそういう部分にも目を向けて、自国の政治などについて英語で話せるようになっておくととてもいいかと思います。個人的には、東工大内で留学生と交流を図るのが一番英語を学ぶには良いと思います。

また、デンマークではほぼ全ての人が英語を話せるため、全くデンマーク語を学ぶ必要がないと言っても過言ではないですが、僕自身は語学の勉強が好きなのもあり、あらかじめデンマーク語を少し勉強しました。デンマーク語はノルウェー語、スウェーデン語などと似ていて、ノルウェーやスウェーデンの旅行中になんとなくそれらの言語を理解できたりするのが楽しかったです。

ビザの取得方法

ビザに関して、デンマークに留学などをする際にはResidence permitというものを申請します(これがビザに当たります。)。これは、DTUからの受け入れのメールにビザ取得に関する簡単な説明が記載されていて、私の場合は、留学前の4月中旬に届き、それから1ヵ月以内に申請するようにとも記載されています。あくまで、申請さえすればよく、種類に不備や不足があった場合はあとから提出することはできるので大丈夫ですが、デンマークの移民局が5月から8月まで忙しい時期に当たるので、不備などがあるとResidence permitの入手がだいぶ遅れます。僕自身も、書類に不備があったのもあり、結局出国の日に間に合わず、日本の実家に届いたものを現地まで郵送してもらいました(在日デンマーク大使館は留学先の住まいには送ってくれません)。

申請方法に関しては、2016年(僕の年)からまずオンラインで色々と提出して、その後在日デンマーク大使館に同様の書類のコピーなどを持参・提出して、指紋などを取るといった流れでした。自分の年から変わったのもあり、過去に行った先輩に聞いてもやり方が違い参考に出来ず、少し困りました。ビザ申請の際には2016年以降 に行った先輩に連絡を取るのが安心でよいと思います。ただホームページは最近若干見やすくなりました。

必要書類の一部に銀行で発行してもらう残高証明書というものがあります。これは日本円で120万円ほど(70000DKK)のお金が自分の口座に入っていることを示す書類で、名義が親の口座だと書類不備になります(僕や友人はこれで書類不備になりました。申請のページには自分名義の口座で、という書き方をしてないので注意です)。もちろん、そんなお金ないので、一時的に親の口座から自分名義の口座にお金を移してもらい発行しました。また、発行の日付がresidence permitの申請の時期よりあまり早いものは信ぴょう性の関係から、不可とされることがあると聞いたので、受け入れのメールが来てから発行するので良いです。たしか銀行で申請してから1週間以内には手に入ります。

住居の探し方

こちらも、受け入れ許可のメールと共に添付されているpdfファイルに指示が書いてあります。DTUはたくさん寮を保有しているので、その中から選ぶ形になります。僕の時は4月14日に受け入れのメールが来て、5月15日までに申請するように記載されていました。基本的に交換留学生は優先的に希望したところに入れてもらえると言われていますが、早めに申請はした方がいいと思います。おすすめの住居について、など詳しい情報は項目「留学先での住居」で説明します。

また、デンマークは他国からの留学生などが非常に多く、中心地においては慢性的な住居不足が見られるので、自分で探すのはなかなか難しい上に、見つけても高額であったり、大学や中心地から離れていたりすることが多々あるので、きちんと大学の寮に申請するのが良いと思います。

留学中の勉学・研究

授業は基本的には週1コマ(4時間)の5ECTまたは週2コマの10ECTの授業を組み合わせてとります。大学からの案内には、交換留学生は最低でも20ECTの単位を学期ごとに取るようにと書いてあります。そのため、僕は秋学期5ECTの授業を4つ、後期は10ECTの授業を2つとり、それぞれの学期で20ECTとりました。正直、空いているコマなどにはグループワークなども入るので30ECTとか取ると結構きついです。多くても25ECTが良いと思われます。

また、僕は秋学期の開始前の8月に行われる、デンマーク語とデンマーク文化を学ぶ集中講義にも参加しました。僕の時は30人くらいの学生が参加しており、このとき出会った友人と年間を通じて遊ぶことが多かったので、参加してとても良かったと思います。この講座での出会いなくして僕のデンマークでの1年は語れない位には大事な経験、時間となりました。もちろん、これに参加しなくても大学で友人を作る機会はありますが、たくさん友達を作りたい人にはぜひ参加することをおすすめします。デンマーク第二の都市であるオーフスの近くの小さな港町の少し立派な研修所で3週間、のんびりと良い夏を過ごせます。デンマーク語の知識がゼロからでも全く問題なく、言語だけでなくデンマーク文化についても色々と知ることができる、さらに友達もたくさんできるので良いこと尽くしの講座です。

秋学期の授業は、自分の専門に近いCivil Engineering(建築工学はここに含まれます)から2つ、Environmental Engineeringから2つ授業を取りました。先生によって英語が聞き取りづらかったりしたのもあってすこし大変でした。また、5ECTの授業を多くとったり、色々な学科の授業を取るとグループワークの際にメンバーとの予定合わせが大変になったりします。デンマーク工科大学は、環境工学の分野がとても発達していて、学べることが多くあります。少し機械工学寄りで難しかったですが、太陽光システムに関する授業では学ぶことが多かったです。

春学期は、建築工学に関する授業のみを取りましたが、そのうちの一つは電気電子工学科との共同開講授業で、かなり難しかったです。基本的にはあまり単位を落とすことはなく、課題を出し忘れたり、テストで白紙が多かったりしなければ大丈夫です。日本人からすると、不慣れな英語でのテストやグループワークでの課題は日本の大学に比べると大変に感じるかもしれませんが、外人からするとDTUの授業は自国の大学に比べてとても楽だそうです。

留学中に行った勉学・研究以外の活動

国内での過ごし方

デンマークは大学でも街でもイベントが1年を通してたくさんあり、色々と楽しむことができました。まず、大学構内に5つほどバーがあり、毎週のように友達と飲んでいました。ビールが安くなる5kr day というものがあり、そういう日はいつも以上に賑わっています。10月中旬には秋休みなるものがあり、多くの人がそこで旅行しています。僕はその期間はデンマーク国内で友人と観光をしたり、寿司パーティをしたり、デンマーク人の友達の家に遊びに行ったりしました。クリスマスシーズンも色々とイベントがあり、街ではコンサートなどが色々とあります。基本的に学生に優しい国なので学生料金のあるところが多く、参加しやすくなっています。また、クリスマスイブ、当日などはお店が全部お休みになるほか、国に帰ってしまう学生も多いので、旅行の計画を入れる、あるいは仲良くなった外国人のお宅に呼んでもらうといったことがあるといいと思います。

その他、大きなイベントとしては5月にコペンハーゲン市内で行われるフルマラソン、6月下旬から7月初めにかけて行われるスカンディナビア半島で最大の音楽フェスティバルとされるRoskilde Festivalなどがあります。どちらも参加しましたが、とてもいい思い出になりました。フルマラソンに関して、コペンハーゲンは起伏がほとんどない街なので、とても走りやすく、僕みたいな初心者がチャレンジするのにちょうどよいと思われます。Roskilde Festivalはアメリカ人、スイス人、カナダ人の友人とキャンプしながら楽しみました。チケットは高いですが、参加する価値は大いにあるイベントです。留学期間の最後の方のイベントでしたが、デンマークという国やデンマーク人の国民性を改めて 知ることができてよかったです。

旅行に関して

たぶん1年留学した割にはあまり旅行してない方だと思いますが、デンマーク以外では、ノルウェー、スウェーデン、フィンランド、アイスランド、エストニア、ドイツ、スペイン、スコットランド、スイスの9か国を訪れました。基本的にヨーロッパは夏が良いと言われますが、たまたま天気が優れたのもありますが、冬のノルウェーは大変良かったです。

スペイン、スイスでは友人の家に泊めてもらうことができ、友人の家族とも交友を図れて楽しかったです。特にスイスは物価がかなり高く、訪れる場合は可能なら友人の家に泊めてもらうことをおすすめします。また、デンマーク国内の島である、ボーンホルム島やフェロー諸島も訪問しました。フェロー諸島は大自然を感じられるので大変おすすめです。授業を上手くとると、月金が休みになり4連休を使って旅行できます。また、12月のテスト期間に試験が少なければ、1月の冬休みと合わせて約2か月の休みとなります。4月には2週間ほどのイースター休暇があるほか、5、6月も冬休みと同様に2か月近くの休みとなります。

留学を終えて、自分自身の成長を実感したエピソード

個人的には英会話力の上達が一番の成長だと思われます。ほとんど喋れない状態で留学を始めたので、最初はストレスも多かったですが、秋学期の終わりごろには友達の言うことを聞き返すことも減ってきて、春学期の授業なども秋学期に比べて先生の喋っていることへの理解度は増していたと思われます。DTUではグループワークが基本なので、英語を話す機会は本当に多く、街などでもデンマーク人との会話も英語なので、とても上達しやすいと思います。

また、ぼくは友人から飲みや遊びに誘われた時はほとんど断らないようにして、意識的に英語を話す機会を逃さないようにしていました。とりあえず他に用事がない限りは参加した方がだいたいは良い経験になると思います。自分からご飯を一緒に誘ったりなど積極的に人と関わる姿勢も重要です。帰国直前などには、自分の誕生日パーティを友達の協力の下で企画し、30人ほどの友人が参加してくれました。言葉が完璧に通じなくても、たくさん友人ができたのがとても良かったです。

あと、留学前はあまり息を抜くのが上手ではなかったのですが、デンマークではよく遊び、よく勉強するという生き方を身につけられました。ある意味、日本人とは真逆の生き方をする国なので、デンマークに慣れすぎてしまうと、帰国後の暮らしに困るかもしれませんが、社会に出る前にちょうど良い長めの夏休みだったと思っています。

留学費用

奨学金の有無

トビタテ留学JAPAN月16万×11ヶ月+渡航費20万(計196万)
日本学生支援機構第一種奨学金月額88000円
貸与の奨学金に関しては、留学期間中は休止するのが一般的ですが、家計の都合上、僕は留学期間中の休止はしませんでした。

実際にかかった渡航費

往復約12万(購入はSASまたはFinnairのユース運賃、かつオープンチケットがおすすめ。長時間移動が気にならなければ格安航空を使うのもいいですが、飛行機の遅延などで遅れた時の補償があまり良くない可能性があります)。

生活費

途中から記録するのをやめたので正確にはわかりませんが、家賃が安いところ(5万円くらい)であれば家賃+食費などの生活費で8~9万円で収まると思います。僕は毎週のように飲む機会があったので交友費がかさみもっとかかってたと思われます。

住居費

2900DKK(当時のレートで約50000円)

保険料

1年で12万円ほど。

その他(旅行費用など)

トビタテをもらう限りにおいては、月1,2回は旅行できると思います(行く国にもよりますが。)。ぼくはあまり旅行はしてない方だと思いますが、物価の高い国に行く機会が多かったので、ちょっとかさみました。宿や食事を節約すれば旅行費は結構削減できます。

留学先での住居

寮は、大学がいくつか保有している中からCampusVillageという最も安いものにしました。値段に関しては9人か10人かで変わりますが、だいたい日本円で月50,000円くらいです。以下の真の通り、仮設住宅の様なコンテナです。

デンマークは一応冬寒い国なので、断熱性能はしっかりしていますが、逆に夏の天気のいい日などは部屋の中がとても暑くなります。防音性能がかなり低いので、廊下を人が通るときやキッチンで誰かが作業していたり騒いでいたりすると若干気になります。この寮は9~10人でシャワー・トイレ・キッチンを共有します。9人のコンテナでは、シャワー室、トイレが2つずつあるほか、洗濯機・乾燥器も1台ずつ設置してあり、キッチンも広くなっています。10人のコンテナではシャワー室、トイレは1つずつであるほか、洗濯機・乾燥器は5つのコンテナで2台ずつ共有のものを使う形となります。こういった設備面で見ると微妙ですが、学内に位置しており、授業などは数分で行くことができます。また、アジアからの学生が多いものの、色々な国の人と出会うことができます。ぼくは秋学期は韓国、香港、シンガポール、パキスタン、モロッコ、アメリカ、イタリア、ベラルーシ、インドからの学生と暮らしていました。ここの売りはとにかく通学が楽なことと安めなことです。

その他の住居についておすすめなものをいくつか下記に記載します。

Kampsax Kollegiet

こちらも大学内に立地している寮で値段もそこまでCampus Villageと変わらず、学内にあるスーパーに 隣り合っていて、便利です。キッチンは共有ですが、シャワー・トイレは個人の部屋に備わっています。こちらは普通の建物で、住環境も悪くありません。Campus Villageのような共同生活が嫌な人にとってはこちらの方が良いと思われます。難点を一つ挙げると、この寮はデンマーク人が多く、彼らがあまり社交的でないケースもあり、Campus Villageに比べて、寮において友達ができづらい可能性があります(自分の努力もあるともいますが。)。それでもなるべく穏やかに暮らしたい場合はこちらがおすすめです。

Tingbjerg Kollegiet

これは、大学から自転車で30分ほどの場所にある寮で、値段は日本円で言うと月160,000円ほど上記の2つに比べて高くなっています。コペンハーゲン中心地にも自転車で30分ほどで行けます。立地、値段的には上記と比べると劣りますが、設備やルームメイトの観点からは1番おすすめできる寮です。個人的にはCampus Villageではなくこちらにすればよかったと少し後悔しました。

個人の部屋にシャワー・トイレがあるほか、15人ほどで共有する広めのキッチンがあります。ソファー、TVもあって居心地もよいです。また地下にはジム、ミュージックルーム、映画鑑賞室、ビールの蒸留室、30人以上収容できるパーティルームのような場所、バーなどがあります。施設としては完璧です。ぼくはこの寮の地下のパーティルームで友達の誕生日パーティに参加したり自分の誕生日パーティを開いたりしました。

また、ルームメイトに関しても、この寮はどちらかというとアメリカ、カナダ、ヨーロッパの学生が多く、様々な国の人に出会いやすく、欧米諸国の人と仲良くなりたい場合はおすすめです(もちろん運悪くそんなにいいルームメイトに恵まれないこともありますが)。通学に若干時間がかかるのを除けば、とても充実した生活を送ることができると思います。

留学先での語学状況

デンマーク人は老若男女ほとんどの人が英語をしゃべることができるので、英語ができれば困ることなく、特にデンマーク語を習う必要はありません。ただ、学部の授業はデンマーク語で開講されているものが多いので履修の際には、シラバスをきちんと確認する必要があります。個人的には語学の勉強が好きだったのもあり、学期開始前のデンマーク語とデンマーク文化の授業を取り、学期開始後も週2回DTUで開講されているデンマーク語の授業を取って勉強していました。

留学前の英語スコアは、TOEIC810、TOEFL ITP557、TOEFLiBT64で、いずれもリスニングが低い傾向にあって、最初の頃はなかなか大変でした。特にネイティヴのアメリカ人などが話す英語が難しく、ようやくあまり聞き返すことなく会話できるようになったのは、留学を開始して5か月経過した年明け頃でした。少なからず、リスニング力があれば何とかなるとも思うので、海外のTV番組や洋画などを見て、耳を慣らしておくと良いのではないかと思います。また、年間を通して友達とたくさん遊んだり、ご飯を一緒に食べたりしていたので、そういう機会がとても大事だと思います。あと、DTUはほぼすべての講義の課題がグループワークで行われるので、それを通して英語力が上がっていくとも思います。

単位認定(互換)、在学期間

単位互換は行う予定ですが、現在、担当教員の方と相談中です。単位互換の担当教員への相談は、予め留学前にやっておくのが望ましいとされていますが、現地に行ってから履修授業が変更する場合もあり、それはなかなか難しいと思います。僕は、そもそも履修申請のギリギリまでどの授業を取るか悩んでいたこともあって、留学前に相談することは難しかったです。また、僕の場合は取りたかった授業の抽選に落ちてしまって、結局履修申請後に新たに違う科目に変更する必要がありました。留学後の相談でも、単位互換を認めてくれる場合は全然あるので、諦めない方がお得だと思います。

また、以前とはシステムが変わり、単位互換の手続きはそこまで難しくないと思います。単位互換は東工大の対応する科目と交換する方法と英文の名前のまま(現地の授業名のまま)単位認定することができるそうです。どの分類でもいいので単位にしたい場合は後者の単位認定方法を利用して、卒業に必要な単位を減らすことをお勧めします。特に半期だけ留学して、卒業を遅らせない形にしたい人にとっては、修士2年で履修する授業などを減らすためにはある程度、有効だと思います。ただ、もう少し大学側も単位交換の仕組みを改善してほしいと思います。高度に専門的な授業を留学先で履修しても、東工大に対応する授業がない場合は専門科目の単位としては認めてもらえないのが残念です。

在学期間に関しては1年延長する予定です。僕は半期じゃ絶対物足りない、またしっかり英語力などを身につけたいと思っていたこともあり、1年間留学して在学期間を延長することに抵抗はありませんでした。

就職活動

帰国直前に夏期インターンシップへの応募はしましたが、その他は特に就職活動は行っていません。 年末、年明けごろからOB訪問などを行う予定です。

留学先で困ったこと(もしあれば)

不注意で歯が欠けるけがをしたことがありました。デンマークで使用しているSIMの電話から保険会社のコレクトコール(保険会社側が電話代を負担してくれるもの)の番号に電話しようとしたところつながらず、結局通常の電話番号にかけ、オペレーターの方が出たらすぐに折り返し電話をしてもらうように頼んでいました。保険会社の種類などにもよると思うのですが、携帯電話からコレクトコールがかけられるかどうか、事前にきちんと確認しておくとよいと思います。また、ホテルで電話を借りたり、公衆電話などを利用したりすればかけられるはずですが、必ずしもそういう状況下にいるとは限らないので注意が必要です。

なお、保険会社の方の対応は親切で、お願いしたら歯医者さんを探して予約するといったこともしてもらえました。歯の治療は保険の対象外と思っていたところ、僕の場合は、事故による怪我というのが認められたので、保険で約27000円の治療費をカバーしてもらえました。なので、それ以外、例えば虫歯などの治療は保険がきかないので注意する必要があります。

留学を希望する後輩へアドバイス

個人的に、デンマーク工科大学は1年行く価値のある大学だと思い、特にデンマーク自体が楽しく安全に暮らせるところだと思うので、半期よりも1年間行くことをおすすめします。よく遊び、よく学べる本当にいい環境だと思うので、ぜひ語学スコアや金銭面での問題をクリアして留学してみてほしいです。

この体験談の留学・国際経験プログラム情報

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