派遣交換留学 ミュンヘン工科大学 2019年10月1日~2020年3月31日

派遣交換留学 ミュンヘン工科大学 2019年10月1日~2020年3月31日

留学時の学年:
学士課程4年
東工大での所属:
工学院 機械系
留学先国:
ドイツ連邦共和国
留学先大学:
ミュンヘン工科大学
留学期間:
2019年10月1日~2020年3月31日
プログラム名:

留学先大学(機関)の概略

ミュンヘン工科大学(Techniche Universität München )、略してTUM 。ノーベル賞受賞者 17 人を輩出している ドイツトップクラスの大学 で、科学及び医工学分野が中心。150 年の歴史があり、 学生は 4 万人以上。市内に複数のキャンパスがあり、シンガポールにも支部を持つ。学部の授業は主にドイツ語、大学院はドイツ語と英語両方の言語で行われる。

留学前の準備

学士課程で留学した場合

(機械系)留学が決まるのは春休み頃だったので、研究室選びと同時進行だった。研究室に配属されてすぐに担当教員に留学する予定を伝えてご理解をいただいた。学士 4 年の前期に卒論を終わらせ、後期に留学という計画。 7 月までは学士特定課題研究と留学にかかる書類の提出(+語学など個人的な準備)、 8 月は院試受験 (A 日程 と発表後の論文修正、 9 月末に渡欧した。

その他

留学情報はグローバル理工人育成コースから送られるメールで見ていた。半年前から英語スピーキングを受講、English Caféでお昼を取るようにしていた。研究室はすずかけ台だったのでこの日はほとんど研究が進まなかった。ドイツ語の授業に参加する余裕はなかったので文法などを自分で勉強したが、現地で使えるレベルにはならなかった。現地での住居は大学寮に入れてもらえたので簡単な手続きで済んだ。ビザなど現地で必要な手続きは情報も少なく大変だったが、ネットでの体験談、知人からの聞き込み、公式 HPをGoogleで翻訳するなどして切り抜けた。地域固有の話になるので細かな体験談は割愛する。

留学中の勉学・研究

研究室に所属しないので授業を取っていた。留学生の目安と同じくらいの単位数で、 1 日に 1 科目ほどだった。以下に試験を受けた講義を挙げる。

German as Foreign Language A1.1 plus A1.2

ドイツ語の授業で一番下のレベル、集中講義で 週 2 計 5 時間。それなりにドイツ語も上達し、知人も出来て楽しい授業だった。結果も一番良い成績をいただいた。

Medical Imaging Techniques

医療診断に使われる機器についての講義。機械の単位にはなるが医学部開講である。受講人数は 30 人ほどだったと思う。医者を目指す知人ができた。 内容は工学寄りで難しい部分もあったが勉強になった。成績は中の下といったところで、もう少し取りたかった。

English Conversation Partners Program B2

B2レベル向けの英会話の授業。似たレベルの人が参加していたので気兼ねなく練習できた。合格か不合格で判定されるため士気が下がっている人もいたのが残念だ が、真面目に取り組んでいる知人とフリーマーケットに出かけてスライドを作ったのはいい思い出だ。

Basics in computational methods in biotechnology

生物学的課題をMATLABで解決するという授業。15 人ほどで基礎からプログラミングを教えてもらえる。後半はチームで 課題に取り組み発表するスタイルで、最も海外っぽい講義だったかも。高評価をいただいたが、後半の発表はあまり上手にできなかった。

留学中に行った勉学・研究以外の活動

ヨーロッパ内を頻繁に旅行した。長距離バスやホステルを利用すると比較的安く旅行できる。失敗から勉強することもあったが、旅先で色々な人に会うのは楽しかった。
1月には学生の運営するイベントでスキーに参加した。 2 日間の短いものだったが日本と全く異なる雪質を体感した。

留学を終えて、自分自身の成長を実感したエピソード

母国語の通じない土地で一人暮らしをしたことで、生活力がついた。鍵を部屋に忘れたままオートロックの部屋を出てしまったときには かなり焦ったが、周りの人に助けてもらって無事に入ることができた。

ドイツは日本のように細かな注意書きなどなく、わからないことは聞くスタイルだったので、それも学んだ。両親が年始に訪ねてきたときには予約をしていた レストランにかなり早く着いてしまい、聞いてみたところすんなり入れてもらえて驚かれた。

留学費用

飛行機代が往復 20 万円、寮の費用や保険料、生活費などすべて合わせて月に 8 万円強
(閉鎖口座に入れてあったもの)プラス 10 月や 3 月には仕送りをしてもらった。
JASSO の奨学金は月に 8 万円 *6 ヶ月を受給見込み。

留学先での住居

大学からの寮に入れてもらえたので(交換留学は優先順位が高い模様)、そこに住んでいた。申し込みはメールで必要書類を提出すれば大丈夫だった。寮のタイプにも寄るが私の場合は一人部屋で、ベッド、シャワー、キッチンがついていた。

留学先での語学状況

基本的には授業、友達との会話はともに英語で行った。同時にドイツ語は授業で学習し、簡単な日常会話はドイツ語を用いた(スーパー、郵便局など)。 留学前の TOEFL は 69 点で、最初のころは全然会話についていけず苦労した。 2 、 3 ヶ月経つ頃には会話も楽しめるようになった。

単位認定(互換)、在学期間

在学期間の延長は行わず、学士 4 年の後期に留学し、そのまま修士に進学した。単位認定については確認中。

就職活動

留学先では一切就職活動を行っていない。これから 2 年後を見据えて就職活動に入るが詳細は未定。

留学先で困ったこと(もしあれば)

想像以上に日本人が少なく、いざというときに頼れる人がいなかった。
鍋で米を炊いていたが、炊飯器を中古でも買えばよかった。

留学を希望する後輩へアドバイス

自分が行く大学に留学した先輩は必ずいると思うので、その人たちと連絡を取っておくととても安心です!

この体験談の留学・国際経験プログラム情報

他の関連する体験談