派遣交換留学 ウィーン工科大学 2019年10月1日~2020年1月31日

派遣交換留学 ウィーン工科大学 2019年10月1日~2020年1月31日

留学時の学年:
修士課程1年
東工大での所属:
工学院 電気電子系 エネルギーコース
留学先国:
オーストリア共和国
留学先大学:
ウィーン工科大学
留学期間:
2019年10月1日~2020年1月31日
プログラム名:

留学先大学機関の概略

ウィーン工科大学はオーストリアの首都ウィーンの中心街に近い場所に位置する理系の単科大学です。学部構成は東工大とほぼ同じですが、生命系の内容は扱っていないと思います。公用語はドイツ語ですが、ヨーロッパ内の留学生は多く在籍しており英語での授業も多くあります。

写真 1 :比較的新しい校舎

写真 1 :比較的新しい校舎

留学前の準備

私が中長期の 留学に行 こう と思ったのは学部4年の夏 だったので、その後の卒論と就活のことを考えると修士1年の後期しか機会はないと思いました。大学院の単位は学部中に取れるので、それを除けば大きな問題は就活と修士論文の2点でした。

留学中は就活イベント等に参加することはできないので、自己分析や業界研究を学部4年の卒論終了後に開始し、夏のインターンで有意義な経験が詰めるよう早めに情報を集めていました。

修士論文の進捗に関しては大学院で所属予定の研究室の教授と事前に話をすることで、大まかな進度 や学会の予定について知ることができます。

留学中の勉学・研究

大学院で研究室を変更したこともあり、研究活動に余裕があるわけでもなかったので、留学先では講義を取らずに、研究室に所属し研究活動のみをしていました。東工大の教授にも言われていたのですが、ドイツ圏の大学において修士1年の扱いはかなり雑なので、研究室に自分のスペースを用意してもらうこと、研究用 PCを用意してもらうこと を伝える事は徹底した方が良いと思います。

留学中に行った勉学・研究以外の活動

東工大で合唱サークルに所属していたので、ウィーン大学の主催する一般向けの合唱団に所属していました。そこでは、社会人の方も多く学生生活とは違う場所にいる人達と仲良くなるにはすごくいい機会でした。練習後にご飯に行くこともあり充実した合唱生活が できました。

今回は人生で初めてのヨーロッパだったので、余裕のある土日には各地に旅行に行きました。現地で新たな友だちができたり、きれいな景色を見たり、とてもいいリフレッシュになりました。

写真 2 :合唱団の歓迎コンサート

写真 2 :合唱団の歓迎コンサート

留学を終えて、自分自身の成長を実感したエピソード

留学中には特に寮では国や文化の異なる人達と接する機会が多くあり、そもそもの考え方が違うのだから伝えないことは思っていないことと同じだと感じていました。そんな中ウィーン滞在の最後2日間は寮を出て安宿に泊まっており、そこではルーマニア人2人との3人部屋 でした。23時頃に私は寝るために電気を消し寝ていたのですが、24時を過ぎて私が寝たかと感じると彼らは電気を付け会話をし始めるのです。また禁煙にもかかわらず 部屋で喫煙もし始めました。その後私は彼らに自分の思っていることを伝え、軽い口論にもなったのですが、普段全く喧嘩をしない私でも自分の気持ちを伝えるためには外国人2人に不満を言葉で伝えなきゃダメなんだと行動に移せたときには留学を通しての成長を感じました。笑

留学費用

以前から親の仕送りで家賃食費分はもらっていたので JASSO 留学奨学金で8万を支給していただくことで、生活に困ることは一切ありませんでした。ウィーンでの家賃は5万程なので、毎月3万は 自由な お金があり、生活費にいくらか使ったとしても困ることはなかったです。日本でお金の使いみちもあまりないので留学のために貯金をし、渡航費や土日の旅行費に使っていました。

留学先での住居

住居に関しては、留学先大学から寮の案内が届いていたのでそちらを利用しました。何かあった時の責任の所在が分かりやすく余計なことを考えずに済むので、楽チンです。自室で研究を行うこともよくあると思ったのでルームシェアはせず、共同キッチンで話し相手を見つけていました。

写真 3 :かなり綺麗 な学生寮 家賃約 5 万

写真 3 :かなり綺麗 な学生寮 家賃約 5 万

留学先での語学状況

オーストリアの公用語はドイツ語ですが、職員や学生は全員英語が話せると思って大丈夫です。
講義の多く (7 割くらい もドイツ語で行われますが 、英語での講義も多くあります。本留学の前にB4 の卒論提出後の春休みを利用して1ヶ月間フィリピンに語学留学に行っていました。東工大の所属研究室に英語を話す留学生もいたので彼と話すようにしていました。

単位認定(互換)、在学期間

単位取得は行わず、研究活動のみを行いました。

就職活動

企業が主催するwebセミナー説明会の情報はチェックして、時差の許す中で参加するようにしていました。またwebページや動画サイトやkindle などで情報収集できます。ただ、ネットには真偽の怪しい情報 も多いので、私は殆どの時間を 自己分析 に費やしました。就活生を煽る無駄な情報がなく、落ち着いて自分のやりたいことを考えることができました。帰国後は じぶんのやりたいことが実現できる企業を探しながら情報収集する予定です。

留学先で困ったこと(もしあれば)

共用キッチンのIH が全く火力調整できず、鍋で米を炊くこともできませんでした必ずこげる。
ほとんどの料理はレンジで使えるスチーマーで行っていたのですが、レンジで炊飯できるグッズを持ってくればよかったとすごく後悔しました。

留学を希望する後輩へアドバイス

海外で生活を始めることはかなり体力のいることだと感じたので、学生のうちにチャレンジしてみるのは良い経験になると思います!

この体験談の留学・国際経験プログラム情報

他の関連する体験談