大学院で学びたい方

研究者という生き方

東工大の研究者、かく語りき

2016年ノーベル賞を受賞した、大隅良典栄誉教授のこれまでの研究活動が詳しく報道されたことにより、いま、“研究者”という職業に対する社会的関心が高まっている。

では、現場の研究者は何を思い、日々の研究に没頭しているのだろうか?

本学が誇る気鋭の研究者4名に、それぞれの研究の魅力や東工大で学ぼうと考えている若者たちへのメッセージなどを訊いた。

インタビュアー 調麻佐志 リベラルアーツ研究教育院 教授
インタビュアー
調麻佐志 リベラルアーツ研究教育院 教授

調本学で先端的な研究を手がけている皆さんに、高校生や受験生、また大学院進学を考える学部生に向けて、どのようなことを考えて研究に取り組まれているかをお話いただきたいと思います。

まずは自己紹介を兼ねてそれぞれの研究についてお話しください。

波多野2010年に企業から東工大に移ってきました。ここで私がやりたいことは基礎的な物理現象を使って、社会に貢献できる研究です。具体的にはダイヤモンドのユニークな物理特性を使って電力変換や制御を行うパワーデバイス、さらに医療などへの応用が期待される生体用のセンサーの開発に取り組んでいます。

山口私は東工大の第7類の第1期生。遺伝子の発現・制御の仕組みの解明という非常に基礎的な分野を研究しています。この研究は、学部4年で研究室に所属してからずっと取り組んでいます。また、大人になってから子どもの頃の世界人類の役に立つ仕事がしたいという夢が蘇ってきまして、本来の基礎研究のかたわら、薬剤の作用メカニズムの解明など創薬につながる応用的な研究も手がけています。

波多野睦子 工学院 教授
波多野睦子 工学院 教授

山口雄輝 生命理工学院 教授
山口雄輝 生命理工学院 教授

バッハ私の研究室の大きなテーマは有機材料や高分子材料のナノスケールレベルのさまざまな特性の解明です。その中でも、ソーラーセルや有機ELなどの材料となる有機半導体材料を主なターゲットにして研究しています。分子からの光を解析する「単一分子分光法」という少し特殊な手法を用いることで、ナノスケールレベルで構造や性質について知ることができます。

陣内私は、世界中の素粒子実験物理学者が共同で行っている「アトラス実験」の日本グループのメンバーとして、欧州原子核研究機構(CERN)の世界最高エネルギーを持つ大型加速器LHCを用いた未知の素粒子を探る実験を行っています。2013年に同じLHCで存在が確認された「ヒッグス粒子」の存在を予言したピーター・ヒッグス博士らがノーベル物理学賞を受賞しましたが、私が探索しているのは、超対称性理論によって導き出される「超対称性粒子」というものです。

バッハ・マーティン 物質理工学院 教授
バッハ・マーティン 物質理工学院 教授

陣内修 理学院 准教授
陣内修 理学院 准教授

「世界初の追求」と「自由さ」

調みなさんは、研究のやりがいをどのように感じていますか?

陣内そうですね…求めている粒子を発見できれば、それがすなわち従来の常識を覆して、その結果、物理学の教科書を書き換えてしまうでしょう。これほどのやりがいはちょっと他にありませんよね。

バッハ私の研究へのモチベーションも同じです。やはりこれまで世の中に存在していなかった材料の特性を、世界で初めて自分が確認するという体験ができる。実は、こうした研究のほとんどは、大学での研究でしかできないことなのです。研究は困難の連続でもありますが、その中でこうした喜びや感動の部分を学生に教えることも私の仕事だと思っています。

山口もちろん「世界で初めて」をめざすのは、大きなやりがいです。私はもう1つ、好奇心の赴くままに研究することができる「自由さ」が大学での研究活動の大きな魅力だと思っています。たとえば特定のテーマで研究していても、その途上で予想外の発見があり、そのおかげで別のさらに興味深い研究テーマに脱線しながらたどり着く…大学の研究って、必ずしも一直線ではなく、そんなふうにドリフトしてもかまわないわけです。企業などでの研究ですと、どうしても目的指向型でゴールから外れにくいと思いますから、その点に大学の魅力があります。

波多野睦子 工学院 教授

波多野産業界から移ってきた私は、山口先生がおっしゃった大学の「自由さ」を実感しています。確かに大学での研究は決められたルートをたどるだけではなく、その時々で「必然性」が変わってくる。そして往々にして新しい「発見」はそういう変化の時に生まれるものだと思います。自分が”必然性がある”と感じたことを臨機応変に追究し、必要があれば他の分野の研究者との融合を試みるなど、まるで指揮者のように研究全体を構築できるところが大学で研究することの魅力です。おかげで企業に在籍していた頃より、精神的にはストレスがなくなりました。

調大学での研究活動もそれほど楽ではないと思いますが(笑)。

波多野もちろん、研究そのものには苦労も困難もありますが、根本に自由さがあるので、あまり心労にならないのでしょうね。陣内先生やバッハ先生がおっしゃっていたように「世界で初めて」が実現できるのなら、たとえ誰も誉めてくれなくても、自分の責任で頑張れますから(笑)。

研究者を志す「きっかけ」

調みなさんは、いつ、どのようなきっかけで研究者になろうと思ったのですか?

山口雄輝教授

山口私は小学生の時に公文式をやっていまして、興味の赴くまま高校数学までかじり、自分には数学のセンスがあると確信しました。そんなわけで最初の目標は数学者で、フィールズ賞を受賞した広中平祐さんに憧れていました。でも、子ども心に“数学者は食えないかも”と考えまして(笑)。

一同(笑)

山口実はそれは大間違いで、情報科学全盛の現在、数学者はひっぱりだこです(笑)。でも、当時はそんなことはわかりませんので、講談社のブルーバックスの本を読んで感銘を受けた素粒子や量子力学の研究をして、アインシュタインのような物理学者になろうと進路変更しました。

陣内私と同じ分野になる可能性もあったわけですね。

山口ええ、しかし、大型加速器で素粒子を発見する大規模な研究などは何百名にも及ぶグループで取り組むことになります。子ども心に、果たしてそうした大グループの中で自分のオリジナリティを発揮できるのだろうか…という不安が芽生えてきまして。

波多野小学生でそこまで考えていたのですか?信じられない(笑)。

山口次にやはりブルーバックスで『遺伝子産業革命』という本に感銘を受けまして、“これからの時代、遺伝子で第2の産業革命が起きる!”と生命科学分野に進むことを決めたのです。小学校5年生の頃でした。

陣内山口先生の話を聞いて思い出していたのですが、私もブルーバックスがきっかけだったかもしれません。素粒子の発見についての本を読んで、友だちと「まだ見つかってない素粒子をいつか発見してやるぞ!」と興奮しながら話していました。

調私もブルーバックスはずいぶん読みましたが、日本の理系少年少女にとってやはり影響は大きいですね。

陣内実はそのエピソードにはオチがありまして、ブルーバックスで知った未発見の素粒子「トップ・クォーク」は、私が大学に入って間もない頃に発見されてしまって…ガッカリでした(笑)。でも、まだまだ未知の素粒子はたくさんあるということで気を取り直して、現在に至るわけです。

調バッハ先生はどのようなきっかけで研究者になったのですか?

バッハ・マーティン教授

バッハ高校生の時は興味の対象がたくさんありすぎて、なかなか1つに絞れませんでしたね。物理学のほかに、建築や語学にも興味がありました。実は大学に入学願書を出す時も、提出日前夜まで専攻を英語学にするか、それとも物理学にするか、さんざん悩みまくりました。

波多野英語と物理…まったく違いますね。

バッハそのとおりなのですが、どちらも同じぐらい勉強したかったんです。研究者の道を意識し始めたのは、学部3年生の時に本格的に実験に取り組むようになってからかもしれません。実験には自分で結果を出す楽しさがあり、その楽しさが私を研究者に導いたのです。

波多野私も実験がきっかけです。この仕事をしているのは、小学校の理科の先生のおかげです。少々危険と思えるくらいにダイナミックな実験をされる方で、当時、先生が見せてくれた様々な化学反応が私の心に火を付けました(笑)。もう1人、6年生の算数の先生の影響も大きいと思います。その先生は、算数に興味がある子どもに教科書以外の問題を毎日1題ずつ出してくれました。実はその問題には「答」がないのですが、そうした問題に取り組むことで考えることそのものの楽しさを学んだような気がします。

基礎研究も応用研究も実際に触れてみれば、どちらも研究としての面白さに変わりはない

「役に立つ研究」とは何か?

調一般に科学技術の研究というと、「答」がある、しかも実用につながる応用研究がもてはやされ、学生の人気もそうした分野に集中します。ただ最近は、ノーベル賞受賞の記者会見等を通じて、大隅先生が「自身の知的好奇心に基づく基礎科学の重要性」について言及しており、一般の人々の間でも、果たして「答」があるのかどうかがわからない基礎研究の価値が理解されるようになってきたのではないかと思います。

波多野睦子教授

波多野とてもいいことですよね。産業界も大学に期待しているのは決してすぐに実用化につながる応用研究ではありません。むしろ企業で取り組むことが難しい基礎研究的な分野に対する期待が大きいのです。

バッハ確かに最近の学生は「すぐに役立つ研究がしたい」とよく言いますね。研究室に配属された4年生が1年後に役立つ研究をしたいと言うのですが、そんなことはとても無理です。

波多野私は企業の研究職として長年役に立つ研究に取り組んできましたが、無数に行われる実験の中で、実際に実用化に結びついたのはほんの一握りにすぎません。

バッハそういうことです。私は1人でも多くの学生になんとか基礎研究の喜びを教えてあげたいと頑張っています。

山口学生にとっては役に立つ研究の方が取り組む意義がわかりやすいですからね。私自身の経験から言っても「研究とは何か」が理解できないうちは、どうしても意義を理解しやすい応用研究を志向してしまいます。基礎研究は、一体何のために取り組んでいるのかはっきりしないかもしれないけれど、そこには誰も解いたことのないパズルを解く面白さがあって、そのことは真剣に取り組んでみると分かるはずなのです。

バッハそう、まず自分自身がやってみないと面白さがわかりません。

山口そこで私の研究室では応用研究と基礎研究の2段構えで臨んでいます。まず学生をリクルートする時はわかりやすい応用で誘って、研究室に配属された後に基礎の面白さを体感してもらいます。

調なるほど。しかし、各自が論文のテーマを決める時は、学生の希望が応用に偏ってしまうことはありませんか?

陣内修准教授

山口そんなことはありません。実際に基礎と応用両方の研究に触れてみると、結局、どちらも研究としての面白さに変わりはないと学生たちも気付くのでしょう。

波多野そうですよね。私が思うに、もはや学術研究において基礎研究と応用研究という区別をする必要がないかと思います。

陣内それはとてもよくわかります。基礎と応用は完全に分かれているわけではないし、どこかでつながりますよね。それがまた研究の面白さでもあります。

博士号取得者は論理的な思考能力やプロジェクト指導力が優れている

「世界に勝つ」ためにやるべきこと

調麻佐志教授

調私自身は研究者にとって、現在の東工大は良い環境になってきたと考えています。ただ、科学技術分野の激しい競争の中で「世界に勝つ」ために、現状に甘んじているわけにはいきません。みなさんは今後、日本の科学技術研究をさらにグレードアップさせるために何が必要だと考えますか?

波多野やはり2016年度からスタートした研究改革でも大きなテーマとなっている異分野との研究交流のさらなる推進ではないでしょうか? 私の研究でも生体用センサーの研究では他大学の医学部の人やタンパク質の研究者など、積極的に異分野から人を呼んでコラボレーションを試みています。これからの時代、どの分野でも異分野との融合なしに新しい価値の創出は考えられないと思います。そうした意味で、東工大の研究改革には大きな意義がありますし、「世界に勝つ」ために国全体で取り組むべき課題だと思っています。

バッハ・マーティン教授

バッハ私は日本の“ドクター(博士後期課程)”のあり方、博士号制度の改革も必要ではないかと考えています。日本は博士号を持つ研究者への経済的なバックアップがまだまだ弱いと思います。プロジェクトごとに給与が支払われる欧米並みの制度に近づければ、修士で大学を去る優秀な学生が減って、東工大としての研究力もアップするのではないかと思います。

調博士号を取得したら、就職が不利になるというイメージが学生たちにはあるのでしょうか?

陣内実際はそんなことありません。博士号を取得して、民間企業で活躍している卒業生はたくさんいますよ。

山口分野で分けてみると、特に化学系は採用が多いですね。

バッハ多くは民間企業に行き、一部は大学に残っています。ちなみにポスドクの数は欧米では予算の関係で減少傾向にありますが、日本は安定しているんですよ。

波多野私がいた企業では、博士号取得者が活躍しています。専門分野に加えて異分野でも展開できる俯瞰的な能力があれば、重宝されること請け合いです。

陣内民間企業の方から同じようなお話をうかがったことがあります。博士号取得者は論理的な思考能力やプロジェクト指導力が優れているとの評価でした。

波多野グローバルなビジネスの場では、博士号取得者は当たり前です。日本企業も今まで以上に博士号取得者の力を必要とするようになるでしょう。

進路を決めるのは自分自身

調最後に、科学技術の研究者をめざす若者へのメッセージをお願いします。

波多野現代は研究者にとって課題そのものがわからなくなっている時代。その課題を見出し、新しい価値を創出して、これからの社会をグランドデザインしていくということが研究者にも求められるようになってきました。そうしたダイナミックな研究を実現するためには異分野との融合が欠かせません。本学の研究改革で、そうした異分野の交流を促進すべく、科学技術創成研究院も創設されました。研究活動が活発化する体制が整って、これから研究の道を志す学生にとってほんとうに良かったと思います。私たち教員もこの研究環境を活かし、全力で学生の才能を伸ばしていきますので、ぜひ多くの優秀な方に入学してほしいです!

山口雄輝教授

山口高校生の進路相談をしたことがありますが、その時、気になったのは本学の第7類と他大学の医学部や薬学部への進学を迷っている高校生がかなりいたことです。本人としては自分が好きな生命科学分野を純粋に研究したい。しかし、国家資格が取得できる医学部や薬学部は将来が見えやすいし、親や先生も安定を望んでいる。そこでみんな悩むわけです。もちろん周囲と相談するのは大切なことですが、私としては「最終的に進路を決めるのは自分自身」と言いたいですね。どのような進路を選んだとしても決して楽な道はありません。何をやるにせよ、一生懸命やるしかない。そのためにも、若い人たちには本当にやりたいことを見つけて、自分自身の意志で未来を切り拓いてほしいと思っています。基礎研究、応用研究、そして異分野との研究…東工大には1人ひとりの期待に幅広く応える多彩な研究環境が用意されています。

バッハ研究に取り組む原動力は何より「興味」です。まず、それを見つけることが大切ですね。大学入学後も同じで、自分だけの研究テーマを見つけることができれば自ずとやるべき道が拓けてきます。他の誰もやっていない、自分の思い入れがあるテーマを大学という自由な研究環境で思う存分追究できる…これほど楽しいことはありません。卒業生と話をすると「研究室での研究はほんとうに楽しかった。会社での研究にもやりがいは感じるけど、あれほど純粋な研究の喜びを追究できる場はほかにないと思う」と言っていますよ。

陣内修准教授

陣内先日、約20年ぶりに研究室の同窓会がありまして、修士課程修了後に企業に就職した同級生たちが口をそろえて言っていました。「2年間の修士課程が自分の人生の中でもっとも楽しかった」と。純粋な気持ちで研究に没頭した「青春の1ページ」というわけです。

調大学で研究を続けている私たちは、その「青春」がずっと続いているわけですね?

陣内そう、そんな感じです(笑)!この20年ほど、科学技術の進歩は著しく、毎年新しい大発見があります。世界中の研究者と競争する緊張感の中、そうした最先端の研究に自分が関わることができる。東工大で学び、研究するということはそういうことでもあります。これから日本が「世界で勝つ」ために、未来に夢を抱くたくさんの若い人に入学してもらいたいと思います。

調ありがとうございました。

異分野融合による新しい学問領域「複合系コース」

大学院で所属する学院・系の下には、さらに「コース」と呼ばれる専門教育に特化した教育プログラムが置かれています。この中には従来の特定専門分野に特化したコースのほかに、「複合系コース」と呼ばれるコースがあります。これらのコースは、複数分野の知見を総合的に、そして最大限に活用するための、本学の先駆的な取り組みです。

異分野融合による新しい学問領域—複合系コース—|教育TOPICS|教育

異分野融合による新しい学問領域「複合系コース」

博士後期課程学生の企業・大学等への就職先

博士後期課程学生の企業・大学等への就職先

博士後期課程学生の企業・大学等への就職先

2015/H27年度

就職先
人数
企業・大学就職
234
一時的な職※1
7
復職※2
56
その他
17
未回答
30

博士後期課程学生の企業・大学等への就職先

就職先
人数
企業
90
大学(国内)
78
大学(国外)
31
研究機関
24
不明
6
その他
5
※1
一時的な職:非常勤講師等、雇用期間が1年未満の場合等(研究員及び、PDは含まない)
※2
復職:社会人学生が修了後、本務先へ復職した場合

研究室紹介

陣内研究室(理学院 物理学系 物理学コース)

陣内修 理学院 准教授
陣内修 理学院 准教授

1.稼働中のアトラス検出器の運転・性能評価

2.アトラス実験データの解析

最近の研究テーマ

1.
稼働中のアトラス検出器の運転・性能評価
2.
アトラス実験データの解析
3.
アトラス検出器アップグレードのための検出器・読み出しの開発

高エネルギー素粒子実験の最先端技術を取り入れた研究活動を展開。欧州原子核研究機構(CERN)において稼働中のアトラス検出器を用いて、 素粒子の標準理論を越える物理を探索することが主な研究活動で、未知の粒子探索や素粒子間の相互作用の研究などに取り組んでいます。

バッハ研究室(物質理工学院 材料系 材料コース等)

バッハ・マーティン 物質理工学院 教授
バッハ・マーティン 物質理工学院 教授

1.共役系高分子のコンフォメーションと光物性

2.有機EL素子のナノキャラクタライゼーション

最近の研究テーマ

1.
共役系高分子のコンフォメーションと光物性
2.
有機EL素子のナノキャラクタライゼーション

単一分子検出法、単一分子分光法を用いて、有機材料や高分子材料のナノスケールレベルの構造・光物性とそのプロセスを研究。特に光電子デバイスやエネルギー変換デバイスに用いられることが期待される物質の解析に興味を持ち、さまざまな研究と取り組んでいます。

山口研究室(生命理工学院 生命理工学系 生命理工学コース)

山口雄輝 生命理工学院 教授
山口雄輝 生命理工学院 教授

1.ゲノム発現制御機構

2.ケミカルバイオロジー

最近の研究テーマ

1.
ゲノム発現制御機構
RNAポリメラーゼIIによる転写反応のメカニズムの解明など
2.
ケミカルバイオロジー
薬剤や生理活性を持つ低分子/化合物の標的因子の探索・解析

生命科学を基盤とし、基礎から応用まで幅広く研究を展開。基礎研究としてはゲノム情報発現の過程を制御するタンパク質因子群を同定し、それらの働きを詳しく解析する。また、応用研究として医薬品などの低分子化合物を用いたケミカルバイオロジーにも取り組んでいます。

波多野・小寺研究室(工学院 電気電子系 エネルギーコース等)

波多野睦子 工学院 教授
波多野睦子 工学院 教授

1.生体用ダイヤモンドセンサ

2.ダイヤモンドパワーデバイス

最近の研究テーマ

1.
生体用ダイヤモンドセンサ
2.
ダイヤモンドパワーデバイス
3.
人工光合成デバイス

低炭素社会に貢献する「環境・エネルギー」を重視したデバイスの技術革新を創出。主に優れた物性値を活かしたダイヤモンド、SiC、シリコンなどをベースとした、材料・物性・デバイスのブレークスルーとなる基礎研究、またパワーデバイスやセンサなどをターゲットした応用研究を推進しています。

調研究室(環境・社会理工学院 社会・人間科学系 社会・人間科学コース等)

調麻佐志 リベラルアーツ研究教育院 教授
調麻佐志 リベラルアーツ研究教育院 教授

1.サイエンスリンケーシ:特許と論文の相互作用の分析

2.研究成果の可視化:政策に有効な科学研究の可視化

最近の研究テーマ

1.
サイエンスリンケーシ:特許と論文の相互作用の分析
2.
研究成果の可視化:政策に有効な科学研究の可視化
3.
リスク言説:低線量被ばくのリスク言説の分析

科学技術と社会や政策との関係について、量的および質的にアプローチ。 具体的には、特許と学術論文の相互作用の分析や研究成果の可視化といった量的な研究、およびリスク言説、とくに低線量被ばくのリスク言説に対する質的かつ 批判的な研究に取り組んでいます。

Tech Tech ~テクテク~

本インタビューは東京工業大学のリアルを伝える情報誌「Tech Tech ~テクテク~ 31号(2017年3月)」に掲載されています。広報誌ページから過去に発行されたTech Techをご覧いただけます。

お問い合わせ先

東京工業大学 総務部 広報課

Email pr@jim.titech.ac.jp