研究
研究
ロボット研究棟
Robot Lab
ものつくりの力と独創的なセンス、そして強い信念から生まれたロボットたちが、世の中の課題を解決していく。
Tokyo Tech
いいえ建造物など高所を探る目となるロボットです。
Giacometti Arm
全長約20m。ヘリウムを充填したフィルム風船と細い人工筋肉を組み合わせて動く軽量なロボットアーム。先端にカメラを装着し、高い建物や塔の内部に自在に入り込んで異常を見つける。
Tokyo Tech
いいえドアを開けて捜索する飛行ロボットです。
Aerial Manipulator
吸血性のヤマビルを模した柔軟吸盤と空気で動く腕を持つドローン。ノブを回してドアを開き、建物内をくまなく捜索。天井や壁に吸着して打診検査を行う。搭載カメラの映像で遠隔操作も可能。
Tokyo Tech
いいえ水陸両用のヘビ型探索ロボットです。
ACM (Active Code Mechanism)
水陸を問わず瓦礫などのすき間に入り込んで偵察する。広瀬茂男名誉教授が2005年に開発。カメラを先端に搭載した機種が福島原発事故現場で稼働。山北昌毅准教授らが自律ロボットを研究中。
Tokyo Tech movie: ikinamo Japan
いいえ人体に優しい空気で動く手術支援ロボットです。
Laparoscopic
Surgery Robot
腹腔鏡手術において患部を掴んだり牽引する「鉗子ロボット」。空気圧駆動を採用し、臓器に触れてもタッチが柔らかく傷つける心配が少ない。鉗子が触った感触を術者にフィードバックできる。
Tokyo Tech
いいえ人間の動作を完コピする人型ロボットです。
SWUMANOID
競泳選手の身体形状を模倣し、コンピュータ制御で複雑な泳ぎの動作を再現。究極の泳法や高速水着の開発、ヒューマノイドのモビリティ拡張や人間の動作のさらなる解析への寄与などが期待される。
Tokyo Tech movie: ikinamo Japan
いいえ自ら学び、教えあう汎用AIロボットです。
SOINN
たとえば「お茶を煎れて」と言われると、必要な器具や道具をネット検索して自習し、それらを使う手順を思考して実行できる。学んだ知識は他のロボットに教えることもできる。
Tokyo Tech
いいえ人工筋肉でできた筋骨格ロボットです。
Musculoskeletal Robot
空気圧で動く人工筋肉を用いて人間と同じような「しなやか」で「弾力性に富んだ」動きを実現。生物の動きの仕組みを模倣することで、機械やモーターが不要なロボットを実現する。
ロボットは究極の「ものつくり」だ。
人間は昔から、自分と同じような形をし、同じように動くモノを追い求め、
ヒューマノイドと呼ばれるロボットを作り続けてきた。
ここに紹介したのは、ロボット研究をリードする東工大ロボットの一端である。
人間に代わって仕事をするものから、人間にはできないコトをするものまで—
いまや、ロボットの定義は幅広く、形も機能も様々ある。
しかし、一貫して変わらないこともある。
それは組み合わされた無機的なモノが、人間や生物のように動き出す瞬間の感動だ。
東工大のロボットたちには、研究者たちの変わらぬ想いがこめられている。
ロボット研究棟
Robot Lab
2017年5月掲載